【現役薬剤師が解説する奨学金】薬学部の学費と奨学金、教育ローンについて。

国公立大学よりも私立大学。
文系よりも理系の方が一般的に学費はかかると言われています。
特に医療系の学部は学費が高いのは、有名なこと。
今回は薬学部の学費とそれを補うべく、奨学金についてまとめました。
薬学部は国家試験を取得することを考えると、6年制を選択しなければなりません。
私学だと6年間の学費は1200万程度かかるともいわれています。
実際の私の体験も併せて見て頂ければと思います。
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薬剤師目線:日本の奨学金事情について

厚労省の調査によると、実際に奨学金を利用している学生の87%は生活保護世帯といわれています。
大学生全体を調べた別の調査では利用率は49%という結果で、年々増加しているとも言われています。
中でも、返済が必要な貸与型奨学金の利用がほとんどで、困窮世帯の子供が事実上の借金を背負い、不利な状況に置かれる「貧困の連鎖」につながる恐れがあります。
この調査は2017年4月1日時点で大学や短大、専門学校などに在籍している学生で、生活保護の家族と同居している4445人を対象に実施されました。
そのうち回答が得られたのは、2025人。
奨学金利用の内訳(複数回答)は貸与型が69%で、給付型が9%などとなっています。
年間の平均受給額は貸与型で116万4千円、給付型では37万7千円でした。
年間の収入を種類別に見ると、親ら家庭からのお金が一般学生では 118 万1千円だった一方、生活保護世帯の学生は5万5千円という驚きのデータもあります。
そのため、残りは奨学金とアルバイトで賄っており、奨学金の額は一般学生の2.8倍、アルバイトによる収入も1.8倍でした。
受験で塾や予備校などを利用した学生は11%どまりで、60%は「学校の教材を使用して一人で勉強した」と答えています。

奨学金の種類

奨学金と一言で言ってもいろいろな種類があります。
大きく分けると貸与型と給付型。
日本の奨学金事情でも少し触れましたが、貸与型は返済の義務がありますが給付型は返済義務なし、もしくは一定の条件を満たせば返済しなくていいものを言います。
さらに、大学や地方公共団体による奨学金、民間の奨学金制度もあります。
奨学金が何らかの理由で借りられない
または、奨学金だけでは足りない場合は教育ローンというものもあります。
教育ローンも無理な場合は、
  • 入学時特別増額貸与奨学金
  • 生活福祉資金貸付制度
  • 母父子寡婦福祉資金貸与金

などがあります。

日本学生支援機構

日本で一番メジャーな奨学金を貸し出している、独立行政法人です。
第1種と第2種にわかれていて、第1種は無利息であるのに対し、第2種は利息がつきます。
世帯の年収などで借りられる奨学金が決まります。
詳細はこちらを。

大学や地方公共団体による奨学金

大学・地方公共団体による奨学金はこちらから検索できます

民間の奨学金

民間の奨学金は、条件さえ合えば給付型として奨学金を運営している場合もあるので、一度はチェックしてみてもいいかもしれません。
返還の義務がない民間の奨学金検索はこちらから。
薬学部の目線で考えると、帝人奨学会
薬学独自のものとしては、私自身もお世話になった鈴木万平記念薬学奨学基金もあります。

教育ローン

世帯年収などの各種条件のある教育ローン。
利息はあり、奨学金は学生の期間は返済義務がないのに対して、教育ローンは借りた次の月から返済が始まります。
もちろん、救済措置として学生期間中は利息のみ払うことも選ぶことができます。
また、借主は国の教育ローンの場合は保護者。
子供の学力は不問です。(国の教育ローンの場合)
詳しくは、こちらを参照ください。

入学時特別増額貸与奨学金

1種か2種の奨学金を受けている人で、教育ローンが受けれなかった人のみが受けれる奨学金の制度です。

生活福祉資金貸付制度

市区町村の社会福祉協議会が窓口となります。
低所得世帯や他から借り受けることが困難な世帯(市長身民税非課税程度)が対象となります。
この制度の場合は無利子で借りることが出来ます。

母子父子寡婦福祉資金貸与金

市区町村の福祉担当が窓口となります。
母子家庭・父子家庭が対象で、こちらも無利子で借りることができます。

まとめ

学生が利用できる奨学金と教育ローン、その他の制度についてまとめました。

世帯の年収や、学年の条件などによってい利用できる制度に差はありますが、薬学部の高い学費を払うためには、ぜひとも給付型の奨学金を得たいところです。

大学として薬学部を目指した時点で、奨学金事情はチェックしておいたほうがいいかもしれません。

薬剤師になるには:薬学部へ入学後、就職後のお金事情まで。

薬剤師になるには

人生の節目は色々ありますが、中でも大学入試は大きな関門の一つではないでしょうか。

特に薬剤師をはじめ、医療関係の職業に就きたいと思ったら、まずはその専門の学部に入学する必要があります。

薬学部も6年制になって5年以上がたちました。
世の中にはすでに薬学6年教育を受けた薬剤師の数も年々多くなっています。
月日が経つのは早いものです。
昔は4年で取れた国家資格が6年も。国公立ならまだしも薬学部は基本学費が高いですよね。それなのに、6年。。

薬剤師への第一歩:薬学部受験

まずは受験についてです!
私個人の話ですが、薬学部に入るために自己推薦にて入学しました。たまたま高校の成績が良かったからというのもあります。
中には指定校推薦という、限られた学校の成績上位者に与えられる、ほぼ受ければ合格間違いなしの推薦入試もあります。
しかし、私の高校はそこまで恵まれていなかったため、自己推薦にて受験しました。
自己推薦は一般的に筆記試験と面接がほとんどです。
私の受けた大学もそうでした。

自己推薦はある程度の成績があれば、受けることができます。
ただ、高校3年間の成績なので、継続が大切。

チリも積もれば。。。、ブログと同じですね。

なので、高校の評定平均が4.5以上あれば絶対推薦がおススメです!
ちなみに自分は4.9ありました。少し自慢も入っています。
自己推薦での面接や筆記試験。
それはどれだけ評定平均が良くてもいい点取らないとダメです。
ただ、自分の印象ではそんなに難しくない。

でも友人はちょっと失敗して評定平均4.8でしたが、落ちました。何があるかはわかりませんね。

薬剤師:薬学部入学後のお金事情

めでたく合格した暁には、多大な授業料に授業で使う本の代金、さらにはパソコンで統計処理するためのツール。
白衣やら何やらとにかくお金がかかります。

じゃあ金持ちしかなれないの?

そんなことないです。
まず普通の入試で頑張れば特待生として授業料免除または減額制度が大体の薬学部でもあります。
あとは奨学金!

これは親の年収の制限もありますが、だいたい大丈夫です!

ここまでは当たり前ですが、薬学部での1番のおススメは鈴木万平さんの奨学金!
これはなんと返還義務なしなのです。簡単に言うともらったまま返さなくていいー!

それに気づいて応募する人は実は結構少なくてみんな真面目に返還義務のある奨学金を借りています。
絶対おススメなので、今薬学生の人も調べてみる価値ありです!
ちなみに、自分の時は薬学3年生が応募できました。

実際は、万平さんの奨学金ではまかなえないので、学生支援機構のも借りて無事卒業することができました。

薬剤師の年収

「薬剤師」というと、稼ぎがいいように思われるかもしれませんが、実は選ぶ道によってかなり違いがあります。

私が選んだ、「病院薬剤師」。
これは薬剤師の中では、一番稼ぎという面では悪いです。
しかも、かなり中身はブラック。
有休休暇は名ばかりで、取れたためしがありません。

おそらく、私の知人の話から推測すると給料の面では製薬会社のMR。
ようするに営業が一番年収はいいと思います。
もちろん営業なので、成績にもよると思いますが、家賃補助なども充実しています。

ただ、最近は製薬会社も厳しくて、早期退職を募る世の中。
終身雇用は難しいとまで言われています。

結局はメリットとデメリットがあるということです。

薬剤師の就職後に返さなければいけない奨学金

返還義務のない奨学金は問題ありませんが、基本的に奨学金は返還しなければいけないもの。

給料はいいとはいえ、借りた額が額だけになかなか生活への圧迫は避けられません。

しかし、やりがいや得られる知識などを考えれば頑張れるのも事実。

ですが、私自身やる気のある優秀な薬学生、または薬学部を目指している人には、金銭面でのハードルはもっと下げてもいいのではと思います。

できることなら、自らお世話になった鈴木万平さんの奨学金のような奨学金制度を作れたら最高かなと思います。

他にも、薬学部受験、薬学部生の学生生活、就職後の話などご質問あれば何なりとご連絡下さい。