プライベートブランドは安くて高収益でWIN-WIN


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最近スーパーやドラッグストアなど、色々な場所で目にするプライベートブランド

誰しも一度は買ったことがあるかもしれません。

全国的にもプライベートブランドを扱う企業は増えていますが、実はプライベートブランドは売り手の企業も買い手の顧客も共にWIN-WINな関係にあるのです。

しかし、その中でも課題があることも事実です。

今回は、プライベートブランドの成功における問題点について書いていきます。

広がるプライベートブランド

マツモトキヨシとスギ薬局の双方から業務提携の話を受けていたココカラファインが選んだ相手は、マツモトキヨシとなりました。

最近のニュースでも話題となり株価も一時急上昇したココカラファインは8月14日、マツモトキヨシとの経営統合に向けた協議を開始すると発表しました。

ココカラファインがマツモトキヨシとの統合で大きな効果がある可能性として挙げた項目の一つにプライベートブランド商品の開発があります。

二つの企業が行った共同記者会見でも、ココカラファインの社長がマツモトキヨシを選んだ理由として、真っ先に挙げたのがマツモトキヨシの優れた商品開発力でした。

プライベートで、営業利益が高くなったマツモトキヨシ

決算の中から割り出したマツモトキヨシの売上高営業利益率は6.25%です。

ツルハ(5.34%)やウエルシア(3.72%)、サンドラッグ(5.99%)、スギ(5.28%)などの競合他社の営業利益率を上回り、大手ドラッグストアの中で最も高い数字をたたき出しています。

この高い営業利益率の要因の一つがプライベートブランド商品です。

マツモトキヨシのプライベートブランド・オリジナル商品は現在約1500品目もあります。

買う側の目的やニーズに合った商品開発を進めているため、プライベートブランドの売り上げが全体の10%を超えています。

オリジナル商品が大手メーカーのトップシェア商品を販売数量で抜くこともあるほど。

大手のドラッグストアは収益の確保を目的にプライベートブランドの開発に力を入れていて、消費者の中にはそのプライベートブランドを求めて来店する人もいます。

ドラッグストアだけでなく、近年は調剤専業の薬局チェーンや大手スーパーなどでもプライベートブランドを手掛けているところが増えつつあります。

プライベートブランドを調剤専門の薬局チェーンでも投入

大手の調剤薬局である日本調剤は2019年5月に初めてのプライベートブランドとして青汁商品を発売しました。

その後もお茶類を販売してPBのラインアップをあっという間に10品目まで増やしました。

総合メディカルもすでにプライベートブランドの取り扱いをしていた食品や医薬品などに続き、2019年5月には初めて医薬部外品のスキンケア化粧品を販売しました。

すでにプライベートブランドのラインアップは38品目に広がっています。

調剤薬局のチェーンには他にもプライベートブランドの販売を手掛けているところが数多くあります。

高い利益のプライベートブランド

自社で開発、販売することで高い粗利益率を確保できるプライベートブランド商品ですが、実際に利益を得るためにはさまざまなハードルを乗り越えなければなりません。

商品化する際には消費者のニーズを的確に捉えることが必須です。

ニーズを間違えれば在庫の山を抱えることにもなりかねません。

プライベートブランドを手掛ける企業は顧客のニーズを的確に理解して、具現化していくことが重要です。

ブログの運営にも似てるところがあります。

品質として安心・安全はもちろん、ある程度の質の確保も求められます。

既存の商品より安くても効果がイマイチでは太刀打ちできません。

昔のように安かろう、悪かろうの商品では今の消費者の気持ちをつかむのは困難です。

プライベートブランドの開発にはコストとの兼ね合いも考えながら、適した材質や剤形、使用感、味、香りなどを見極める必要があります。

プライベートブランド開発のきっかけ

プライベートブランドの商品が出来上がっても、それをただ単に、売り場に並べておくだけでは売り上げは期待できません。

購買につなげるには販売促進のためのツールや売り方の手法なども必要です。

よく、メーカー品と並べて価格差をデカデカとアピールしたポップアップを見たことがありませんか?

このような購買意欲を支援する方法も構築して本部から現場に提供することも、プライベートブランド売り上げ上昇には必要です。

他にもプライベートブランドを取り扱う薬剤師や医療事務スタッフなどへの従業員教育も重要です。

教育に当たっては商品知識だけでなく、従業員の意識改革も必要です。

商品がどんなに良くても、それを扱う従業員の姿勢が消極的ではせっかくのプライベートブランドも育ちません。

従業員が自分たちのプライベートブランドだという意識を持ち、能動的に取り組むようになれば、売り上げも伸びます。

プライベートブランド商品で人間関係を構築

薬剤師や事務スタッフにとって、プライベートブランドの商品は患者とのコミュニケーションのきっかけや人間関係を深めるツールになります。

プライベートブランドを介して、薬剤師が患者からの信頼を高めれば、プライベートブランドの売り上げアップだけでなく、将来のかかりつけ薬剤師という選択肢も見えてきます。

プライベートブランドの商品は自社の収益だけでなく、患者との人間関係にも貢献し得る独自の商品です。

ドラッグストアや調剤薬局に限らず、積極的に取り組み、大事に育てながら活かしていくと、WIN-WINの関係になれるかもしれません。


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!