薬剤師の調剤の自動化:医薬品自動入庫払い出し装置


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ITやシステムがどんどん進化する中、将来はなくなる職業なんて特集も組まれていたりもします。

薬剤師の仕事の基本である調剤業務

今は自動化が進んでいます。

国内でも2社目が医薬品自動入庫払い出し装置を導入しました。

調剤業務の自動化に向けて医薬品自動入庫払い出し装置を導入

鹿児島で薬局を経営する文寿は鹿児島調剤薬局に医薬品自動入庫払い出し装置を導入しました。

これは日本ベクトンディッキンソン社の機械で、ロボットアームが医薬品の入庫や払い出しを素早く行う装置のことです。

導入薬局は国内では2社目。

安全性の向上や業務の効率化などを目的に導入されました。

文寿では5年以内に4店舗全てに同装置を導入する方向とのこと。

ついに薬剤師という職業にも自動化の波が押し寄せてきました

医薬品自動入庫払い出し装置

今回が導入されたのはBD Rowa Smart システムという機械です。

装置内部のロボットアームが医薬品の入った箱やボトルを自動で棚に並べ、処方箋に基づき、薬をピックアップして払い出すというシステムのもの。

すでに日本BDの医薬品自動入庫払い出し装置は2019年3月に、薬局経営のメディカルユアーズが大阪市に新設した梅田薬局に日本で初めて導入しました。

鹿児島調剤薬局は梅田薬局に続く導入で国内2例目であり、九州の薬局では初めてとなります。

鹿児島調剤薬局というのは鹿児島大病院の門前薬局です。

1日およそ180枚の処方箋を受け付け、備蓄薬の種類も門前薬局ならではで多数あります。

処方箋1枚当たりの薬は平均で10種類。

多い場合は40種類になることもあるため、調剤室の備蓄薬は2700種類

6000とかなり膨大な薬の種類と量を管理しています。

医薬品自動入庫払い出し装置導入のメリット

大きな病院の門前薬局など、多くの種類と量の医薬品を扱う薬局では、薬剤師も調剤する際に薬を探すのが一苦労です。

薬剤師全員を動員しても投薬口と調剤室を1300往復しているとのデータもあります。

自動化することで安全性を高める。

そして更に効率化も。

装置のサイズは高さ2.5メートル×1.6メートル×奥行き4.6メートル。

中には2500種類・計4800を超える医薬品を収納するこもができます。

薬の払い出し口はカスタマイズ可能。

基本的には四箇所あれば十分かと。

運用をどうするかは薬局時代ではありますが、基本的に薬剤師は最終監査のみで行うのが効率的です。

厚生労働省が薬剤師の監督下で薬剤師以外の者が行える業務の基本的な考え方を示したことによって、薬剤師だけでなく事務さんにさせることができる業務も広がりました。

事務さんだけでなく、それに機械を加えることで薬剤師の作業量と作業内容に格段の違いが出ます。

薬剤師が本領発揮できる肉体労働から頭脳労働が主体となります。

自動化導入で待ち時間も短縮

薬剤師の業務軽減だけでなく、患者さんの待ち時間も短縮されています。

実際に導入した薬局では装置内でロボットアームが動く様子を常時撮影し、待合室のディスプレーで見られるようにしています。

装置の導入によって、患者の平均待ち時間は15分から10分弱へと従来の3分の2以下に短縮しているとのこと。

さらにロボットの動きをみせることで、実感する待ち時間はさらに短くなっているのではないでしょうか。

調剤の自動化によって薬剤師の時間確保

機械を導入することで、最初は機械に合わせてきちんと動く必要はあります。

一番良いのは薬剤師に時間ができることです。

こうして確保された時間を指導や在宅業務などに拡充することもできます。

今は錠剤のピッキングどけの自動化ですが、今後散剤の一包化、軟膏の練り、錠剤の半割なども自動化が進めば、薬剤師はより患者さんのそばで自らの職能を発揮できます。

調剤は機械に、薬の選択や副作用管理は薬剤師にお任せ!

なんて未来もそう遠くないかもしれません。


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!