トンデモ、インチキ医療の世界史

現代でも様々な医療がありますが、根拠がないまま長期間にわたって当たり前のように行われているトンデモなインチキ医療は歴史的にも数多くあります。

今回は世にも危険な医療の世界史という本から考えられる、昔から行われてきた医療行為について記載していきます。

今回読んだ本はこれです。

内容としては、残酷な部分の記載もあるため苦手な方はご遠慮ください。

世にも危険な医療の世界史

現代でもインチキ医療、危険な医療はいくらでも見つけることができますが、過去の医療の多くは
現代の比ではなく危険で同時に無理解の上に成り立っていたという内容の本です。

この本はそんな危険な医療史を、

  • 元素(水銀、ヒ素、金など)
  • 植物と土(アヘン、タバコ、コカインなど)
  • 器具(瀉血、ロボトミー、浣腸など)
  • 動物(ヒル、食人、セックスなど)
  • 神秘的な力(電気、動物磁気、ローヤルタッチ)

の五種に分類して、語られている一冊です。

本のなかで、

[aside type=”warning”]
実のところ、この本は何でも治ることを売りにした最悪の治療法の歴史を、簡潔にまとめたも
のだ。言うまでもなく、「最悪の治療法」は今後も生み出されるだろう [/aside]

との記載があります。

単なる事例集にすぎないとも思えますが、出てくる例があまりにもトンデモでひどいことをやっているものばかり。

たとえば、ペストを予防しようと土を食べたオスマン帝国の人々、梅毒の治療のために水銀の蒸し風呂に入るヴィクトリア朝時代の人間、剣闘士の血をすする古代ローマの癲癇患者たち

今から考えると彼らの行動は信じがたいものばかりですが、彼らも冗談でやっていたわけではありません。

本気で治そう、治るんだと信じてやっていたのであって、そこには彼らなりの真剣さがあり、理屈が存在していました。

そう、本書で紹介されている治療法にはどれも(結果は伴わないにしても)それっぽい理屈は通って
いる
ことが多いことが特徴です。

だからこそ人々はそれを信じましたし、我々は今でも似たような理屈や治療法を信じる可能性があります。

かつてのトンデモ医療に驚くだけでなく、今でも身の回りにこうした最悪の治療法は根付く可能性があると危機感と猜疑心の眼を育たせてくれる本です。

トンデモ医療:水銀

まず最初に元素の章から代表的なものとして水銀があります。

[aside]
水銀製剤は、何百年もの間万能薬として利用されてきた。気分の落ち込み、便秘、梅毒、インフルエンザ、寄生虫など、どんな症状であれ、とりあえず水銀を飲めと言われた時代があったのだ [/aside]

といい、ナポレオンもエドガー・アラン・ポーもリンカーンも水銀製剤を愛用、または一時期使用していたといわれています。

しかしなぜこんなにまでも水銀が愛用したされたのでしょうか。

16世紀から19世紀初頭まで愛用されていたのは、カロメルと呼ばれる水銀の塩化物のひとつです。

服用すると胃がムカつくことがあり、強力な下剤効果を発揮し、物凄い勢いで腸の中身がトイレに
流れていきます。

それだけではなく、口からも大量の唾液が分泌されます(水銀中毒の症状)。

16世紀の著名な医学者パラケルススは、唾液が1.5リットル以上分泌された状態を水銀の適度な服用量とみなしていたといわれています。

現代的な感覚からすると完全におかしいと思ってしまいますが、当時の人達は唾液に混じって大量の毒素が流れ出していると考えていたので、それが身体にいいと判断していたようです。

また、便秘が病気を引き起こすと考えていたので、下剤的効用も歓迎されていたのです。

トンデモ医療:アヘン

植物と土の章で出てくるアヘン

アヘンといえばドラッグ。
医療目的で使うのはありでは? と思うかもしれませんが、長い期間にわたってその使われ方は雑でした。

たとえば泣きやまない子供にはケシとスズメバチの糞で静かにさせよと紀元前1550年の古代エジ
プトの医学文書に書いてあります。

かなり昔の話と思いきや、1400年代から20世紀まで教科書にも子供の夜泣きやぐずりにはアヘンとモルヒネの調合薬がきくと書いてあったようです。

静かにはなりましたが、それで実際命を落とす子も多かったようです。

意味不明な医療:タバコ

理屈の通っている治療法が多い中、完全に意味不明なものもあります。

タバコを用いた治療法の中でとりわけ不可思議なのがタバコ浣腸

タバコの煙をお尻の穴に注入するだけの治療ですが、なぜか水難者の体にタバコ煙を注入すると体を温めて呼吸器を刺激できると考えた人がいて、多くの人が実践したようです。

無論何の効果もないことは明らかです。

これは18世紀頃に流行したもの。

危険な医療:瀉血

危険な医療の中で代表的なものは瀉血です。

病を患った時、悪い血を抜くことで治そうとした治療法で、最初に行われたのは紀元前1500年頃のこと。

実際はなんの効果もないことは明らかですが、病が内側から起こっている以上、身体の中から何かを抜くという発想になるのは理屈としてはよくわかります(水銀の件も同様)。

数千年にわたって、天然痘も癇癪もペストも失恋によるメンタルの不調まで全部瀉血で治そうとする人々がいました。

さらにあまりに一般的だったので理髪師がサービスのひとつとして瀉血を行うこともあったようです(これは古代ローマや中世ヨーロッパでもあったといわれています)。

トンデモ医療:ロボトミー

この本の中でもっともえぐいものがロボトミーについて語った章です。

これは統合症失調患者や幻覚症状のある精神疾患患者の頭蓋骨を開き、前頭葉の一部を切り離す手術のこと。

結果としては治療効果はないどころか完全に害しかありません

最初期はスプーンで何杯も大脳皮質を取り除いたといわれています。

一部の患者は確かにおとなしくなって幻覚を見なくなったようですが、多くの患者は死んだり障害に悩まされたりしました。

トンデモ医療:食人

動物の中では食人が印象的です。

ここでもパラケルススが出てきますが、彼は人体の一部が含まれた治療薬には魂やエッセンスが仕込まれており、その薬効で病が治ると考えました。

また、今でも似たようなことをする人はいるかもしれませんが、元気な人間の血を飲むと健康が手に入るという考えが昔から根強く残っています。

一世紀の頃、癲癇の患者たちは剣闘士の血を飲み干したし、17 世紀でも罪人が斬首されると壺を片手にかけよってそれをそそぎこみ、新鮮な血を浴びるようにして飲んだといわれています。

トンデモなインチキ医療

最後まで読んでいくと、医療治すことの難しさがわかってきます。

何しろ、人間がかかる病の大半は放っておいても治ってしまうものです

そのためインチキ療法であっても、自然治癒してしまう可能性は高いく、治療を受けたのだからというプラセボ効果が発揮されることもあります。

そうすると、インチキ療法と本当の治療の判断をするのは極端に難しくなります

また、それは治療を受ける側だけでなく、施術する側も。

この本の中でも、結果的に最悪の治療法になったとはいえ、治療法考案者自身が本気で効果があると信じて行っていたものも多いのが事実です。

たとえ効果がなかったとしても、時代を考えれば他の手段をとりようがないケースも多く、そうした時代においては治療を受けたという精神的な安定だけであっても意味のあるものだったのかも
しれまえん。

現代はEBM、根拠あるエビデンスのもとに行われる医療が基本的なものという認識がありますが、まだ原因が未知の病気もあり、依然として完全な治療が存在しない以上、人はこれからも「なんでも治してくれる、まだ見ぬ医療」を期待し続けるでしょう。

そうである以上それに応えようとする最悪の治療法も、この本の著者がいうようになくなることはないのかもしれません。

今回読んだ本は、世にも危険な医療の世界史です。

ワクチンのこれから:次世代ワクチン

病気の予防に重要なワクチン接種。

薬剤師の視点で世界のワクチン事情や新しいワクチン、また親の視点からワクチンについてきさいしていきます。

少し専門的な話になりますが、どうかお付き合いください。

病気の予防に重要なワクチンの知識入門

世界のワクチン5社と日本

現在、次世代ワクチン候補が続々と開発中されています。

米国研究製薬工業協会(PhRMA)によれば、米国で開発中のバイオ医薬品901剤(2011年)のうち、298剤はワクチン製剤であり、抗体医薬の300剤とほぼ同じ程度。

そのため、世界のワクチン市場規模は約2兆円(全医薬品の約 3%)から2023年には12兆円(1000億ドル)に成長すると見込まれています。

こんな内容ばかり書くとワクチンを金儲けのために、と言われてしまうかもしれませんが、そうではなくそれだけ必要とされているとご理解ください。

なお、2011年の世界市場はGSKやサノフィをはじめとする海外企業わずか5社で80%をシェアす
る独占状態であり、残念ながら国産ワクチンメーカーの存在は見る影もないのが実情です。

しかし、15年に開催された日本ワクチン学会のテーマは「オールジャパンでの新規ワクチン創製お
よび接種環境向上へむけて」
でありました。

日本がワクチン後進国(ワクチンギャップ)の段階からワクチン先進国へと舵を切ったターニングポイントでした。

次世代ワクチン開発のポイント

次世代ワクチン開発のポイントは以下の3つあります。

  1. 混合ワクチン
  2. 投与方法のイノベーション
  3. 製造法

1つ目は混合ワクチンについて

複数の感染症を予防(個人免疫)するとともに、接種率向上(集団免疫)を図ります。

そうすれば免疫不全や白血病などワクチン接種できない子どもたちも守ることができます。

また、通院回数が減るので母親の利便性が高まるばかりか、メーカーのコストも下がり、医療用廃棄物も減ります。

欧米(一部の途上国でさえも)は4~6種混合が主流となっています。

サノフィパスツールの5種混合 Penacel®(百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオ、ヒブ)や6種混合(+B型肝炎)があれば母親も医師も非常に助かります。

あの複雑極まりない定期接種スケジュールをこなすのは一苦労だと思います。

経験したことある親御さんは、共感していただけるかと。

15年12月に発売された第一三共の百日せき、ジフテリア、破傷風及びポリオを予防する「スクエ
アキッズ(R)皮下注シリンジ
」は、DPT ワクチンとサノフィの不活化ポリオワクチン(ソークワクチン)をプレフィルドシリンジに充填した4種混合ワクチンです。

2つ目は投与方法のイノベーション(投与経路・デリバリー)。

(1)経鼻型・噴霧型ワクチン(粘膜免疫)

(2)針なしワクチンと皮内型ワクチン、経皮ワクチン

の2つが注目されています。

(1)は、既に米国で鼻腔噴霧インフルエンザ弱毒生ワクチン(メドイミューン社/英アストラゼネカ)
として使用が開始されています。

第一三共は15年9月、同剤の国内ライセンス契約を締結しました。

一方、国立感染症研究所は安全性が高い経鼻不活化インフルエンザワクチン(新型インフルエンザ)を開発中。

生ワクチンの適応とならない乳児や高齢者も使えます

粘膜ワクチンは体液性免疫と細胞性免疫の両方を誘導できるため、感染症予防のための次世代ワクチンとして期待されています。

(2)では、米国のPharmaJet社の「針なしインフルエンザワクチン」(18 歳から 64 歳まで)の評価が高いです。

Safe(安全)Easy(簡単)Cost-Effective(コスト効率の高い)Comfortable(苦痛がない)の4つのメリットがあるといわれています。

一方、国内では第一三共とテルモが開発した皮内投与型インフルエンザワクチンがあります。

メリットは2点。

1つは、痛みが少ないこと。
皮下組織の末梢血管及び神経に対するリスクを低減されました。

もう1つは皮下や筋肉投与より免疫効果が高いこと。
皮膚上層部には樹状細胞が多いため、皮内用なら効率的抗原が送達され、従来の皮下に比べ有効性が高いといわれています。

3つ目は、製造法。

日本のワクチンは製造に時間がかかるといわれている鶏卵培養ですが、世界では臨機応変に生産
でできる細胞培養が主流です。
卵アレルギーがある場合。。といわれるのもこのためです。

日本でもパンデミックインフルエンザに備え、乳濁細胞培養インフルエンザHAワクチン(プロトタイプ)筋中用(武田薬品など)が承認されました。

水痘多価ワクチン(国産の次世代高付加価値ワクチン)

最後に、メーカーのワクチン開発では子を持つ母親の視点がますます重要になります。

その理由は二つあります。

一つは、乳児や子どもにとってワクチンがない感染症がまだたくさんあることです。

  • りんご病(伝染性紅斑)
  • 手足口病
  • ヘルパンギーナRSウイルス感染症
  • 突発性発疹
  • 乳児ボツリヌス症

あげるだけでもきりがありません。

もう一つの理由は、副反応を過剰に恐れているワクチン嫌いの母親は世界中にいることです。

裏返せば、日本を含む世界のワクチンメーカー(特に独占5社)にとって、最大の脅威は

母親の厳しい目―副反応(訴訟)や供給不足―であるともいえます。

その供給不足が日本で起きました。

15年12月時点で、化血研が製造するワクチン(日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎)が不足しました。

同社のワクチン10製品と血液製剤12製品の不正製造が発覚して厚労省が行政処分(出荷自粛)されたためです。

ワクチンを製造/供給するには時間がかかる(鶏卵培養の場合)。

そのため、臨機応変に製造できる細胞培養が必要なのです。

子を持つ母親の視点

複数の感染症を予防できる水痘多価ワクチン(おたふくかぜ、麻疹、風疹抗原遺伝子含む)は、わが
国の期待の星になる可能性を秘めています。

言い換えれば、1 種類の生ワクチン接種で複数のウイルス抗原に対する免疫能が誘導され複数のウイルス感染に対する防御効果が期待できるワクチンです。

このワクチンは国が推進する次世代・感染症ワクチン・イノベーションプロジェクトが取り組む次世代高付加価値型ワクチンの 1 つで、世界から評価されている阪大微研(以下、ビケン)が開発した岡株水痘ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」)をベースとした組換え多価ワクチン。

水痘ワクチンゲノムのクローン化を世界で初めて大腸菌内で行い、生ワクチンとして最適なベクターを選出した。

たしかに1回接種で終生免疫が獲得できる優れものだが、コスト高と組み換えウイルスの安全
性(倫理問題)の解決が今後の課題です。

男性型脱毛症(AGA)の治療:毛髪再生医療の可能性

IPS細胞で一躍脚光を浴びた再生医療。

その中でも、社会的関心が高いのが毛髪の再生医療です。

毛髪の再生医療

現在でも地域は限られていますが医療機関では、HARG(ハーグ)療法と呼ばれている毛髪再生医療もあり、さらなる研究開発が進んでいます。

毛髪再生医療実用化のカギとなるものは、毛根の周囲にあって毛髪をつくる毛包という器官にあります。

脱毛症は、毛包が傷ついたり弱まったりして発症するといわれているため、2種類の細胞を混ぜて毛包のもと(原基)を人工的に生み出すという極めてシンプルな手法です。

今回は、薬剤師の立場から実際に毛髪の再生医療について現時点で行われている研究について、書いていきます。

毛髪の再生医療の研究の背景:AGAの原因

すでに各種脱毛症の原因が毛包にあることはよく知られています。

例えば男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモンの影響で毛包が徐々に小さくなります。

抗がん剤の副作用の場合、毛包は維持されているものの細胞が正常な働きをしません。

このため抗がん剤投与を中止すれば症状が改善することがあります。

AGAには後頭部の毛包を移植する植毛療法が存在します。

しかし、いかにホルモン影響の少ない後頭部とはいえ、大量に毛包を移植するのは負担が大きいと考えられています。

そこで、現在行われている研究では

毛包を増やしてから移植できる方法について進められています。

AGAに対する毛髪再生医療の手法

すでに理化学研究所が過去に器官原基法という手法を編み出しています。

そもそも毛や歯、内臓を含む人体の器官は、もとをたどれば上皮系幹細胞間葉系幹細胞から生まれます。

そこで、成体マウスの毛包からこの2種類の幹細胞を取り出し2層構造で培養し毛包原基をつくることに成功したのです。

そして現在行われている研究はさらにその先をいくものです。

途中まで同じですがが培養方法が違います。

簡単にいえば、

2種類の幹細胞を混ぜて放置するだけで毛包原基が大量にできる

というものです。

毛包原基が大量にできる理由

培養プレートに工夫があります。

通常は樹脂製のものが多用されますが、栄養となる酸素を通しやすいシリコーンゴム製のプレートに変更されました。

そこに2種類の幹細胞の混濁液を流し込むとくぼみの中で塊を形成し、その中で各細胞が自然と二手に分かれます。

こうして毛包原基が完成するというもの。

所要時間は約3日間といわれています。

開発がすすむ毛髪再生医療:毛包培養

理研や京セラも毛包培養に取り組んでいます。

現在の一番の課題は、仕組みを自動化することだと。

現状では一つひとつ手作業で毛包原基をつくる必要があり、自動化の意義はとても大きいといわれています。

これには印刷技術が応用できると考えられ、すでに関連企業と共同研究が始まっています。

毛髪再生医療実用化に向けて

現状はマウスの毛包をマウスに移植した段階。

要するに動物実験の段階です。

患者自身の毛包から幹細胞を取り出し、毛包原基を大量培養して自家移植するのが最終的な目標となっています。

現在日本で行える再生医療としては、HARG療法(ハーグ療法)というもの。

これは、Hair(毛髪)Re-generative(再生) theraphy(治療)という言葉の略称で、再生医療の技術を薄毛治療に応用した毛髪再生医療のことです。

成長因子と有効成分を含むHARGカクテルを頭皮に直接することで毛包を蘇らせ、毛母細胞を刺激して、発毛を促進し毛髪を再生させるというものです。

テレビ、タブレット、スマホが子供に与える影響

急激なITの普及によってどこにいても映像を見ることが可能になりました。

子供を静かにさせるために、タブレットやスマホで映像を見せることがあまりよくないのではないかともいわれています。

その一方で、幼いころから多様な刺激を与えることで脳の活性化や発達を促進するのではとも言われています。

子供にテレビやタブレットは良いか悪いか?

テレビやタブレットを子供に見せていいのかどうか。

この問いに明確な答えを持っている保護者は、多くはないかもしれません。

テクノロジー企業のトップが、

自分の子供にはスクリーンを見せる時間をきっちり制限していた

という話や、

教育的な内容であれば大丈夫

2歳までは見せてはいけない

などと、いろいろな意見があって実際に何が正しいのかよくわからないのが本音です。

科学的な側面から考えようとした場合、実際の研究では、どんなことがわかっているのかを今回は取り上げてみます。

テレビっ子のほうが語彙力は高い!?

ワシントン大学による研究

対象の期間は、1994年から2000年

対象年齢は5~7歳の子供です。

それらを調査した結果、6~7歳時点での読解力・語彙力テストや短期記憶のスコアは、3 歳未満の時にテレビを見ていた時間が多ければ多いほどわずかに低下していた。

しかし、語彙力については、3~5歳時点でのテレビ視聴時間が多いほど、わずかに上昇していた。というもの。

年齢によってテレビの影響に違いがあるのは、子供たちの理解力が異なるからだと考えられています。

なぜなら、子供が教育番組の意味をきちんと理解できるのは、2〜3歳以降と言われています。

コネチカット大学による研究

この研究では、15~24カ月の子供48人を対象に、テレビ番組を通して新しい言葉を教えることができるかが調べられました。

すると、大人が目の前で実物を見せて教えた場合の正解率は67%、大人が物の名前を言うビデオを見せた場合は53%でしたが、教育番組を見せて教えた場合は40%でした。

まだ内容を理解できない年齢の子供にとってはたとえ教育的なプログラムであってもただの映像や音であり、教育的な効果はあまり期待できないとのこと。

一方で、3歳から10代にかけては、教育番組を見ていると男の子は高校の成績がよくなるという研究もあります。

良い内容のコンテンツであれば、2〜3歳以降にテレビやタブレットを利用するのは良い影響があるかもしれません。

テレビのつけっぱなしはいいの?悪いの?

テレビやタブレットを見せるのではなく、リビングでつけっぱなしにしているのは、 子供にいい影響を与えるのか、はたまた悪い影響を与えるのかを考えていきます。

マサチューセッツ大学による研究

2008年に、テレビを流しっぱなしにすることの影響を調べた結果、

12カ月の子17人、24カ月の子16人、36カ月の子17人を集め、1時間おもちゃで遊んでもらいました。

そのうち30分は、部屋のテレビをつけておき、残り30分は消しておきました。

すると、子供たちがテレビを見るのは6分間に2~10回程度、テレビを3秒以上見ていたのはそのうち30%で、ずっとテレビを見ているわけではありませんでした。

また、テレビを付けた状態だと、おもちゃで遊ぶ時間は5%減少し、集中して遊ぶ時間も減少していたことがわかりました。

おもちゃを別のものにみたてたり、おままごとのようなロールプレイを含んだりするような複雑な遊びの時間は、テレビがついているかどうかではっきりした差がありませんでした。

つまり、テレビがついていると、やはりわずかに気を散らしてしまうという影響はありますが、 本当に集中しておもちゃで遊ぶような時間は、あまり変わらないという結果でした。

すべて“ダメ”にするのはよくない

直接体験とともに赤ちゃんや2歳頃までの子供は、教育番組から何かを学ぶのは難しいかもしれません。

しかしテレビやタブレットを見せることがとても悪いということではなく、人との関わりや直接体験することを通して、学ぶ時間が確保されているかどうかが大切です。

テレビやタブレット、スマートフォンは、それ自体が良いもの、悪いものというものではなく、一つの道具です。

2020年からは小学校のプログラミング教育が必修化され、ICT教育も普及が進む流れにあります。

子供の年齢に合わせて、良い使い方を考えていく必要がありそうということです。

タブレット、スマートフォンの使用時間について

では、実際にテレビやタブレット、スマートフォンを使う時間はどうなのか。

これについては、長いとあまり体には良くないイメージがあるかと思います。

実際にスマホ関連病とも言われる病気は、スマートフォンなどのデジタルデバイスの使い過ぎが原因と疑われる心身の不調のことです。

使用時間を減らすのが改善の早道であることは言うまでもないですが、若年者では不調の自覚がないことが多く、指導が難しい場面が多いといわれています。

眼の異常に無関心な子供の言い分

デジタルデバイスの過度な利用が原因と考えられる後天共同性内斜の場合、スマートフォンの利用を制限することでかなり改善する可能性が指摘されています。

しかし、改善が得られない場合には治療が必要となります。

まずは、検査で元々の疾患、近視、遠視の有無を確認し、負担の少ない治療から開始していくことが一般的です。

後天共同性内斜視で受診するケースは、そもそも、度数の合った眼鏡をかけていないことが多いのです。

コンタクトレンズも装用していません。

問題は、患児本人に病識が無いことです。

内斜視の自覚症状に複視がありますが、複視では遠くのものが 2 つに見えるので、近くにあるスマートフォンの画面を見るのには困りません。

学校の黒板の字は見えづらいはずですが、そういった場合は、

「片眼をつぶってノートを取る」

のだと言います。

「眼が 2つあるのだから、2つに見えるのが普通だと思っていた」

という子もいます。

なぜ、眼鏡や コンタクトレンズを使わないの かと尋ねると、

「眼鏡をかけるとはっきり見えるから嫌」

と言います。

では、なぜ受診したかというと友人に眼がおかしいと指摘されたからだというのです。

親子で顔を合わせる機会が少ない中高生

見えづらさは気にしなくても、友人の意見は気にするのです。

中高生になると、同居の親も子供の眼の異常に気付かないことが多くあります。

中高生になると、放課後は部活のあと塾に行って帰宅するのが午後9時や10時になります。

それから 夕飯を食べて入浴して、部屋に入ってしまえば、親子が顔を合わせるタイミングは必然的になくなります。

親も夕方まで働いて、帰宅して夕飯を作ってと、忙しいのが現状です。

それでも、内斜視の子に

「どうしてお母さんの顔を見ないの?」

と尋ねると、

「だって、お母さんの顔が2つに見えるから

と言ったりします。

気付いてはいるが、おかしいと思っていない。

そのため、まずはきちんと眼鏡をかけることを指導し、度数の合った眼鏡を作ることが重要です。

眼の話というと視力を表す数字の話になりがちですが、視覚についても話ができるようになることが大切です。

その上で、スクリーンタイムを減らすこと、そして画面を眼から離して見ることを指導します。

それが第 1 段階です。

それでも

「スマホをやめられない」

「やめたくない」

という場合、また斜視が軽度な場合であれば、 眼鏡へのプリズム装用を試すことがあります。

スクリーンタイムを減らすにはどうしたらいいのか

小学生ならば親が時間を制限して、夜は親にスマートフォンを渡して寝るといった方法があります。

難しいのは中高生です。

親の言うことを簡単にはきかないから、やはり

「よい親子関係を作ってください」

としかいえません。

ちゃんとお互いの顔を見るような親子関係です。

子供自身に、こういった疾患があることを知ってもらうことも重要です。

積極治療は手術とボトックス注射

色々な方法を試しても駄目な場合、積極的な治療を行う必要があります。

現在行われている主な治療法は、

  • 斜視の手術
  • A型ボツリヌス毒素製剤注入法(ボツリヌス注射)

の2つです。

ボツリヌス注射は、数年前に斜視への適用が認められました

注射であれば入院不要です。

患者の負担も少なく、効果に個人差があること、効果があっても3カ月ほどで効果が薄れ て治療を繰り返さなければならないケースがあるという難点があります。

難点はありますが、単回治療で済む率は結構高いともいわれています。

どちらを第1選択とすべきかは決まっていなく、現状は各眼科医の経験によって決定されています。

手術の方が確実という考え方もあります。

デジタルデバイスの長時間使用という状況が変わらなければ、再発するのか?

この病気に関しては、再発しない保証はありません。

手術にせよボトックス注射にせよ、5年ほどは経過を追わなければ 再発リスクは分かりません。

また、どういった患者で発症リスクや再発リスクが高いのか、あるいは治療効果が得やすいのかはまだ分かっていません。

ただ、デジタルデバイスの過度な使用による後天共同性内斜視は、やはり元々近視の方で多い傾向があるようです。

近視の人が眼鏡をかけずに画面を見ようとすると、画面と眼の距離が近くなります

そのため、どうしても寄り目になります。

その状態で、画面から眼を離して遠くを見る と、眼が寄ったまま戻らないことがあります。

今起こっている急性共同性内斜視は、そういう病態ではないかと考えられています。

近視の少ない欧米人では考えづらい病態

急性共同性内斜視(AACE)に関しては、

  1. 遠視
  2. 脳腫瘍などの脳内病変
  3. 精神的ストレス
  4. 近視

以上の4つが原因になることが知られています。

眼鏡をかけていない近視は急に内斜視にな ることがあります。

そのため、現在問題になっている内斜視もスマートフォン使用には関係なく、

「近視を矯正していない患者が内斜視になった」

と考えることもできます。

スマートフォンの過度な使用との関連を調べるには、近視があってスマートフォンをあまり使用しない人と

近視があってスマートフォンを長時間使用している人

での比較が必要になります。

現在行われている調査では、元々の視力・視覚の状態と矯正の状況に加え、眼と画面の距離は何cmあるのか、 何時間見ているのか、座位か臥位か横臥位か、といったことも含めて調査されています。

全ての結果が出るまでには2年くらいかかると予測されています。

まとめ

2019年4月には、世界保健機関(WHO)が

「5歳未満の幼児は1日に1時間以上、座ってタブレットなどの画面を見るべきではない」

という勧告を出しました。

ただし完全に実証されたわけではなく、結論が出るのはまだまだ先だと考えています。

もちろん、6-7歳頃までは視機能の発達期なので、長い時間画面を見ていてよいわけはないですので、一定の根拠はありますが。

ここで批判的に吟味してみると、そもそも欧米では近視が少ないので、スマートフォンの長時間使用が原因となる後天共同性内斜視はにわかには信じ難い病態のようです。

人種の差は文化の差でもあり、日本人におけるきちんとしたデータを出す必要があります。

そして、

「デジタルデバイスの利用によって近視が進むのか」

という根本的な問題もまだはっきりしていません。

確かに近年、近視が増加していて、その増加の時期とスマートフォンが子供たちに普及してきた時期が重なっているのですのは事実です。

国レベルでのしっかりとした検討が必要だと思います。

長文、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

登校(登園)許可症の必要性:感染症後に

これは実体験に基づいて感じた疑問です。

感染症後に求められる登校許可証の謎

私の娘もインフルエンザにかかりました。
そして、体調がよくなっていざ保育園に通園できるとなったときに保育園から。。

「医師に登園許可書にサインをもらってきて登園時に提出してください」

とのことでした。

ちなみに学校保健法では、インフルエンザにかかった後の登園の可能時期について以下のような記載があります。

「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」

法律で定められている内容はこれだけです。

要するに登園許可証の必要性は言われていません
そのため、厳密には登園許可証がなくても登園はできるわけですが保育園に預かってもらっている以上なかなか保育園の方針を拒否することもできず、体調がよくなった娘を連れて登園許可書をもらいに行きました。

インフルエンザや手足口病が流行:学校保健法の出席停止

インフルエンザと聞くと冬の感染症のイメージがつよいですが、6月の段階でもインフルエンザの感染は報告されていて、さらに最近では手足口病の流行が言われています。

うちの娘もなったインフルエンザ。

娘の場合は冬でしたが、発熱を伴う体調不良で元気もなくひたすら寝ていました。

インフルエンザは飛沫感染で感染が広がる危険性があるため学校保健法の出席停止として定められています。

出席停止は、学校保健安全法第19条で定められています。

[aside type=”warning”]出席停止
校長は感染症にかかっており、かか っている疑いがあり又はかかるおそれのある児童生徒等があるときは、政令で定めるところにより、 出席を停止させることができる [/aside]

出席を停止させることができるのは医師ではなくて校長(園長)です。

要するに許可証を発行すべきなのは校長または延長のはずですが、なぜ医師が許可証を発行する必要があるのかというと謎。

出席停止の解除に自信のない校長が医療機関を頼っているうち に、なんとなく慣習化したのでしょうか。

出席停止解除の基準の明文化

出席停止解除の基準はきちんと明文化されています。

この判断基準が、非医師が判定できないようなものだった場合い医師の判断を仰いだらいいのではないでしょうか。

先ほどのインフルエンザの記載

インフルエンザ(特定鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザ等感染症を除く。)にあつては、発 症した後五日を経過し、かつ、解熱した後二日(幼児にあつては、三日)を経過するまで。

これであれば家で保護者が判断できますし、それを基に学校長や園長が出席停止解除の判断をすることも可能なのではないかと思います。

ただ、判断困難なものも確かにあり、そういった難しい疾患には以下のように出席停止日数の 基準を定めているものもあります。

[aside]
結核、髄膜炎菌性髄膜炎及び第三種の感染症にかかつた者については、病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで。 [/aside]

このような疾患は、記載のある通りに医師の判断をしっかり仰ぐよう校長から指示をしなくてはならないと思います。

しかし、そうでない感染症まで登校許可証を医師に求める必要は、ないのではないでしょうか。

なぜなら医師の登校可能であるとする判断基準と、感染症法に記載されている登校可能であるとする判断基準大差がないからです。

医師に許可を求める理由

登校許可証を医師に求める理由として、「感染症を隠して通学してくる人がいるかもしれないから、 きちんと医療機関で通学していいかどうかを判断してもらうべきだ」というような意見があることも事実です。

しかしながら、医師も嘘を付かれたらどうしようもありません。

医師の診察の際には必ずカルテを記載しますが、それは患者や患者の保護者の問診をもとに記載されます。

医師もたくさんの患者を診る中で、一人の患児の解熱が何日前だったかは保護者の情報以外には知りようがありません。

他の医療機関で診断されていたら、発症したタイミングを知るのはますます難しくなります。

その医療機関にこちらが連絡すれば分かるかもしれませんが、他院に個人情報を電話などで問い合わせるのは個人情報保護が重視されている現代ではかなり困難です。

治癒証明などを発行する際は、保護者の情報から判断することになるので、嘘をつかれたらそれ以上のことは知ることはできません。

また、救急外来や休日診療所などでインフルエンザの診断を受けた人が、症状改善後にかかりつけ医を受診しても、かかりつけ医も自信を持って登校許可証を発行できません。

行政の態度

登校許可証について、行政の対応も様々でありある自治体のウェブサイトにはこんな記載があります。

感染症に罹って、医師からの出席停止の指示をうけた場合は、登園する際「学校感染症に係る登園 に関する意見書」が必要です。

受診料や意見書代など、お金がかかることを強制するのであれば、それなりの法的根拠が必要です。

市内の医師会には協力を仰いでいるようですが、医師の診断の時間を割いてもらい意見書にサインをもらう。

診療のプロの意見を伺うのに行政からはタダでお願いするというのも腑に落ちません。

さらに患者のことを考えるなら、健康な状態にも関わらず外来で待つことを強要するのは健康管理上よくないと思われます。

一つの感染症がよくなっても、別の何らかの感染症をもらったのでは本も子もありません。

これだけ法的な根拠はなく、おかしなことでも現時点ではいろいろな園や学校でほぼ義務のように提出が求められている、治癒証明書。

医師にも患者にも負担となるこの証明書。

いったい誰のための証明書なのでしょうか。

梅毒の流行に注意:発疹などの症状が出たら医療機関受診を推奨

麻疹や風疹の流行がテレビなどで取り上げられ、影をひそめている梅毒。

ですが、日本国内での梅毒患者は今もなお増え続けています。

梅毒患者が増加:感染が疑われる場合は早期に受診を

性感染症の梅毒患者が増え続けています。

2018年の患者数は7000人近くに上りました。

妊婦にうつると死産や早産になることもあると言われている梅毒。

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感染が疑われる場合、すぐに医療機関を受診し、治療を始めることが大切です。

梅毒の原因と感染者数

梅毒は梅毒トレポネーマという細菌が原因で発症します。

性行為によって、性器や口、肛門の粘膜の傷などから、この細菌が体内に入ると感染します。

戦後間もない1940年代後半、国内に20万人以上の患者がいました。

その後、治療薬が普及して患者は減少しましたが、国立感染症研究所のまとめによると2011 年頃から再び増え始めたと言われています。

17年には44年ぶりに5000人を超え、18年は暫定値だが6923人。

2019年も4月7日までに1627人と昨年の同時期を上回っています。

[aside type=”warning”]注意
患者の中心は男性が20~40歳代、女性は20歳代。
10歳代の患者の報告もあります。 [/aside]

梅毒の症状

症状の出方は人によって様々です。

一般的には感染から3週間ほどたつと、性器や口、肛門など、感染した部分にしこりができます。

太ももの付け根のリンパ節が腫れることもあります。

治療をしなくても症状は消えます。

この時期を第1期梅毒といいます。

治療をしないまま感染から約3か月が経過すると、バラ疹と呼ばれる赤い発疹が、体や手のひらなどに現れるようになります。

発疹は出たり消えたりを繰り返すこともあります。

こうした症状が続く期間が第2期梅毒です。

3 年以上になると晩期梅毒と呼ばれ、ゴムのような腫瘍(ゴム腫)が皮膚などにできます。

何年もたってから心臓や血管などに異常が生じ、死亡することもあります。

発疹などが出ても、痛みやかゆみはほとんど伴わない場合もあり、症状が出なかったり、第 1 期と第 2 期の症状が混在したりする患者もいると言われています。

梅毒は何度でも感染します

治療では、ペニシリン系の抗菌薬を4週間前後飲み続ける必要があります

2018年にクリニックを訪れた20歳代の女性は、腹部や胸、手のひら、足の裏に発疹が出ていました。

検査で梅毒と診断され、抗菌薬を使うと症状は治まりました。

パートナーにも検査を受けてもらったところ、梅毒に感染していることがわかりました。

このような身近に感染が広がっているケースは珍しくありません。

梅毒トレポネーマは感染力が強く、性器や口などの粘膜に触れると、ほぼ感染すると考えておいた方がよい疾患です。

特に第1期の時期は感染しやすく注意が必要です。

自分が梅毒にかかっていることがわかったら、必ずパートナーにも検査を受けてもらう必要があります。

自分または、パートナーが医療機関を受診することが難しい場合は、自宅で行える検査キットもあります。

梅毒は症状が治まったからといって治ったわけではありません。

症状がなくても少しずつ進行していきます。

また、梅毒は麻疹や水痘などと違い、1度かかっても免疫はできません

再び、梅毒トレポネーマを持った人と性交渉を行えば、何度でも感染します

まとめ

今回はあまり話題にはなりませんが増え続けている梅毒について、記載しました。

コンドームを使うことで完全ではありませんが、感染のリスクを減らすことはできます

不特定多数の人と性交渉を行えば、その分、感染リスクが増えることも理解が必要です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

子宮頸がんの予防には、ワクチンと検診の両方が必要

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルスです。

性交渉を全くしない女性がいるとするなら、ワクチン接種や検診は子宮頸がんだけを考えれば必要ないのかもしれませんが、実際にそのような女性はなかなかいません。

今までに子宮頸がんワクチンについて、このブログの中でも触れてきました。

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ワクチン自体にも日本では9価のものが未承認であることや、副反応が少なからず起きてしまうといった解決すべき問題はまだ残っていますが、がんの予防としてのワクチンの必要性は変わりません。

国によっては、ワクチン接種を女性に限らず男性にも推奨している国もあります。

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しかし、ワクチンだけ接種していれば絶対子宮頸がんにならないわけではありません。

ワクチン接種とともに検診も受けることが重要と言われています。

がん検診の必要な年齢と利益

20 歳代では子宮頸がんの罹患率や死亡率が低く、子宮頸がん検診から得られる利益は相対的に小さいといわれています。

世界各国で子宮頸がん検診が行われていますが、各国の事情を反映して検診の開始年齢は違いがあります。

ですが共通して言えることは、最近ではどの国においても検診開始年齢が引き上げられているということです。

たとえばオーストラリアでは18歳から25歳に、ニュージーランドやスコットランドでは20歳から25歳に、それぞれ引き上げられました。

理由はいくつか考えられますが、一つはがん検診の利益と害について理解が進んだことがあるといわれています。

死亡率は低いとはいえ25歳未満の女性が子宮頸がんで亡くなることもあります。

がん検診とワクチン接種の必要性

検診自体の必ずしも無害なわけではありませんが、検診の害を容認し日本やアメリカ合衆国のように20~21歳から検診を開始するという方針も間違いではありません。

とくに日本では若い世代の子宮頸がん死が増加傾向にあるからなおさらです。

がん死を防ごうとすると検診の害が増え、検診の害を抑えようとすると検診で防げたかもしれないがん死が生じます。
ここにはジレンマがあります。

HPV ワクチンはジレンマを軽くできます。

残念ながら現在のワクチンは高リスクタイプのHPVが対象で、すべてのタイプのHPVの予防はできませんので、HPVワクチンを接種していても検診は必要です。

HPVワクチンを接種することで、子宮頸がんの罹患率・死亡率の減少が期待でき、検診開始年齢を引き上げることができます。

子宮頸がんの前がん病変

HPV ワクチンが前がん病変を減らすことは複数の研究で示されています。

検診で前がん病変が発見されば円錐切除術といった治療が必要になります。

進行した子宮頸がんの治療と比べると侵襲性は小さいですが、それでも治療自体が体の負担になりますし、早産や流産のリスクを増やします。

ワクチンが進行した子宮頸がんを減らすことはまだ証明されていませんが、前がん病変の治療に伴う負担やリスクを減らせることは証明されたといってもいいのかもしれません。

ワクチンと検診はセット

たまに

ワクチンを接種してもがん検診が必要ならワクチンは意味がない。検診だけやっていればいい

という意見がありますが、これには大きな誤解があることがわかると思います。

検診をするからワクチンはいらない

というのは、

シートベルトをするからエアバッグはいらない

というようなもの。

検診とワクチンの併用が子宮頸がん予防の両輪で、国際標準です。

検診にむけて

しかし、いきなり検診といっても様々な医療機関から自分にとって都合のいい検診先を見つけることは困難です。

特に子宮頸がんの検診が必要な年代の方々は、時間を作るのが難しいことも事実です。

インターネットを用いると色々なクリニックや病院が出てきますが、それらを網羅して予約できるサイトがあります。

ここでは子宮頸がんだけでなく、全身検索してくれる医療機関もあり、自分のニーズに合った検査が行えます。

かかりつけなどがある場合は別ですが、決まった場所がない場合などに活用いただければ幸いです。

お餅やケーキは乳腺炎の原因にならない!

2019年も始まり早くも数ヶ月が経過しました。

平成から令和へ元号もうつり、令和ベビーの話題がニュースなどを賑わせています。

赤ちゃんにとって大事な母乳。

完全母乳育児をしているママも、ミルクと混合で育てているママも一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。

今回はよく耳にするお餅やケーキの生クリームが乳腺炎の原因になるかについて記載していきます。

お餅やケーキによって血液がドロドロになって乳腺炎になりやすいは嘘!!

インターネットなどで調べてみると、お餅やケーキを食べると乳管がつまって乳腺炎になるという記載があり、その原因は血液がどろどろになって血液からできている母乳もドロドロになるというもの。

結論から言うと、これには明確な根拠はありません

お正月の縁起物であるお餅。

お正月に食べるお餅は古くから縁起物とされていて、鏡餅を飾るのも平安~鎌倉時代からの風習です。

鏡開きは、神様の霊力が宿ったお餅を家族皆でいただくという意味があるそうです。

しかし授乳中のママの中には、お餅を食べると乳腺炎になりやすいらしいから我慢している、なんて人もいるかもしれません。

そしてお祝いごとや誕生日などで出されるケーキ。

これに関しても生クリームは乳腺炎になりやすいから、せっかく美味しいケーキも少しだけ。。。なんて我慢していることも。

実際に日本では、乳腺炎になりにくい食事としてお餅やを避けることや、脂肪分の少ない和食を食べることなどが指導されることも多いです。

でも、実は食事内容が乳腺炎のリスクになるという根拠はありません

血液がドロドロになって、母乳もドロドロに!?

そもそも乳腺炎とは、乳房が詰まって痛みを伴って腫れることに加え、発熱など全身症状が起こる病気です。

授乳中のママの2~10%がかかると言われています。

その原因は授乳間隔が空いてしまったり、赤ちゃんの吸着が適切でないことなどにより、母乳がうっ滞することです。

そこでよく耳にする乳腺炎になりやすい食べ物。

特定の食事、例えばお餅やケーキなどによって、母乳の出口である乳管が詰まりやすくなる、という経験談はまだまだ根強いようです。

その理由としては

[aside type=”warning”]
血液がドロドロになり、その血液から作られる母乳がドロドロになるから[/aside]

というような記載がされていました。

しかしこれまでの医学研究からは、母親の食事によって母乳の糖分や脂質の量が大きく影響されることはないことがわかっています。

母乳と食事内容に関する研究

2012年に発表された論文では、フィリピンのセブ市で102人の授乳中の母親を対象に調査を実施。

研究者たちは、1 日の食事内容をインタビューして脂質・蛋白質・糖質をどのくらい摂取しているかを調査しました。

さらに母乳のサンプルを集めて成分を分析し、食事内容との関係を調べました。

すると、母親の食事の糖分や脂肪分が多かったからといって、母乳中の糖分や脂肪分が増えるわけではないという結論に至りました。

この論文の中では、様々な国で母乳の成分を調べた研究結果もまとめられています。

それによると、

  • 母乳中の脂質は100ミリリットル中2.8~4.78グラム
  • 糖質は6.5~8.0グラム
  • 蛋白質は0.9~1.5グラム

ほどの範囲になっています。

世界中に授乳中のママはいて、様々な文化の中で色々な食事を食べています。

しかし一番ばらつきが大きい脂質を考えてみても、100ミリリットル中に小さじ半分ほどの違いしかありません。

このことからも、食事内容によって母乳がドロドロになるのは考えにくいことだとわかります。

お餅やケーキが原因と勘違いしているのかも

そもそも、お餅やケーキを食べたからといって、血液がドロドロになるわけでもありません。

もし本当にそうなるのであれば、乳腺炎に限らずお餅やケーキを食べた人達が脳梗塞心筋梗塞になっていてもおかしくありません。

食べ物を食べると栄養分がそのまま血液に入るわけではありません。

血液中の糖分や脂肪分の量はコントロールされているのです。

例えばお餅はもち米を蒸して杵でついたもので、100 グラム中約50グラムは糖質、約45グラムは水分です。

糖質が多い食べ物なので、食べれば血糖値は上がりますが、正常な人の血中の糖分は血液100ミリリットル中0.2グラム以下に調整されています。

これほどまでに少量の糖分によって血液がドロドロになるはずはありません。

おっぱいが張る、もしくは熱を持つ。

そんなときは生活を振り返ることが必要です。

お正月にはよくお餅を食べますが、来客があったり帰省したりと、普段と違う過ごし方をする場合も多いです。

授乳間隔が空いてしまったり、ママの疲れがたまってしまうこと乳腺炎になったとしても、お餅が原因と勘違いされてしまうのだと思います。

結論としては、お餅やケーキなどを禁止する合理的な理由はありません。

もちろん、授乳中は蛋白質やビタミン・鉄分など、十分な栄養素をバランスよく摂ることが大切です。

夜泣きや長時間の抱っこなどによってママの体調も優れなかったり、睡眠不足が続くことも母乳にはよくありません。

なかなか料理から必要な栄養素をとれない場合は、サプリメントを使用することもいいことかもしれません。

この母乳の泉は、防カビ剤や保存料、香料なども含まない無添加の製品であり、厚労省が推奨する栄養素をしっかりカバーしています。

ここから購入すると30日間の返金保証もあるため、一度試す価値はあると思います。

まとめ

今回は、子育て中のママが一度は悩んだことのある乳腺炎の原因について記載しました。

意外と実しやかに言われていることも、科学的には根拠のないことであったりもします。

正しい知識を得てることで、我慢しなくていい美味しいものを食べることができるようになることもあります。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

リンゴ病の症状:大人もかかる、流行を危険視

春になり、新年度を迎えた中いまだにインフルエンザの流行が指摘されています。

しかし、その陰でひそかに流行しているリンゴ病。

大人にもかかるリンゴ病の症状や特徴についてまとめました。

通称、リンゴ病。

正式な名前を伝染性紅斑といいます。

2018年10月以降、首都圏や東北を中心に患者数が急増しています。

リンゴ病については、下記の記事でもまとめていますのでご参照ください。

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昨年には、伝染性紅斑の患者数が都の警報基準を超えたとして、流行に対する注意喚起が発令されました。

 

2019年に入っても、小児科定点医療機関約3000カ所からの患者報告数(1 月中旬ごろ)が、過去10年の同時期と比較して最多となりました。

両側のほほが真っ赤になり、まるでリンゴのように見えることからリンゴ病とも言われているこの疾患。

子供の病気であって、大人はならないのでは? と思ってはいませんか?

答えとしては、そんなことはありません

幼少期にかかったことがなければ、大人になってからも罹患することがあるこの疾患。

実は私も大人になってから、両ほほが真っ赤になりリンゴ病だとわか事例もあります。

リンゴ病は春から夏にかけて、そして4~5年周期で流行がみられるのが特徴です。

警報レベルを超えている地域も

国立感染症研究所の報告によると、第52週(2018年12月24日から30日)の全国の患者報告数は2168人。

定点報告数(1 医療機関当たりの平均患者報告数)は0.7人でした。

過去10年で最も流行した2015年の第52週の定点報告数は0.83人ですので、その時にほぼ匹敵する流行が起きているということです。

都道府県別にみてみると、東京都(382人)が最も患者数が多く、ついで、宮城県(269人)、神奈川県(219人)と続いています。

東京都や宮城県、新潟県や山形県などでは警報レベルを超え、自治体ごとに注意喚起がなされています。

伝染性紅斑(リンゴ病)の原因と症状

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによる感染症です。

咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫感染が主な感染経路です。

感染から5日から10日を経て、発熱、鼻づまり、頭痛、吐き気、下痢などの症状が現れます。

こうしたインフルエンザに似た症状は、5日間ほど続きます。

その後頬に紅斑が現れ、数日後には体幹や四肢にも紅斑が出現します。

頬のリンゴのような紅斑は1日から4日で消失し、体幹や四肢の紅斑も1週間程度であとを残さず消えてしまいます。

また、発疹の有無に関わらず、手や手首、膝や足などに関節痛や関節炎といった関節症状も出現します。

子供よりも成人に、そして女性でより多くみられることが特徴です。

インフルエンザに似た症状

両ほほや体幹・四肢の紅斑は小児ではよく見られますが、成人の場合、典型的な発疹を示さないこともあります。

そのため、風疹と診断されているケースは、小児よりも成人に多い可能性があることが指摘されています。

風疹のような発疹や関節痛・関節炎をきたした627名の抗体を調査したところ、229例で風疹の感染、43例でヒトパルボウイルスB19の感染、7 例で麻疹の感染を確認したという報告があります。

このことからも、診断が難しいケースが多いことがわかります。

麻疹や風疹については、下記の記事もご参照ください。

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リンゴ病の注意点

リンゴ病で注意が必要なことは、両ほほの紅斑など目に見えて症状があらわれる頃には、ウイルスの感染力はすでに失われていることです。

実は、発熱、鼻づまり、頭痛、吐き気、下痢など、インフルエンザに似た症状の時が、最も感染力を持っている期間であり、気がつかないうちにほかの人にうつしてしまっている、ということがよくあります。

しかし、色々な疾患の情報源として有名なUpToDateによると、感染した人の約25 パーセントは無症状と言われています。

約50 パーセントは倦怠感、筋肉痛、そして発熱といったインフルエンザ様の症状しかなく、残りの 25 パーセントで、紅斑や関節痛がみられるとのこと。

感染していても、よくわらないうちに元気になったというケースも少なくないのです

実は、風疹の異型と認識されていた伝染性紅斑。

1975 年、CossartらによってヒトパルボウイルスB19が発見され、独立した疾患であることが確立されました。

妊婦感染は胎児貧血や流産の可能性も

パルボウイルスB19感染症には予防のためのワクチンはなく、特別な治療もありません自然に治癒する疾患です。

しかし、妊婦さんや免疫不全、溶血性貧血の方は注意が必要です。

日本人の妊婦さんの抗体保有率は、20~50%ほど。

妊婦さんが感染すると、流産、子宮内胎児死亡、胎児水腫や胎児貧血など、胎児の合併症を引き起こす可能性があるので、近しい人がリンゴ病になったら、一度医療機関に相談してみることをおすすめします。

手洗いなどで予防することが大切

1992年にロンドンの病院でパルボウイルスB19感染が発生した際、患者との接触後に手洗いを徹底しなかった職員の間でパルボウイルスB19感染の危険性が高まったことを示唆していたことを報告する論文もあります。

手洗いうがいや飲食を共有しないことが予防の上で大切です。

リンゴ病に限らず、手指衛生は感染対策の上でとても重要です。

時期は違いますが、感染対策として良ければ以下の記事もご参照ください。

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幼少期にリンゴ病にかかったことがない、記憶がない方は頭の片隅に覚えておくといいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

親が反ワクチンになる理由

乳幼児期の接種が特に重要なワクチン。

接種するかしないかは、本人が選ぶことはできず保護者である親の選択次第でワクチン接種するかしないかが決まってしまう。

親が反ワクチンになる理由について

ソーシャルメディア上にはワクチンに反対する意見や情報が数多く見られますが、あるアメリカの研究から反ワクチン派の人たちがワクチン接種に対して批判的な考えを持つ理由は必ずしも一つではないことが分かりました。

Vaccineの3月21日オンライン版に発表されたもの。

今回の研究は、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を呼び掛けるある動画に対して投稿された攻撃的なコメントを検証したもの。

HPVワクチンについては、下記の記事もご参照ください。

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ワクチン接種を呼びかける動画は米ピッツバーグの小児科クリニックがFacebook上に公開したもので、投稿から1カ月後に反ワクチン派の目に留まりそれから1週間もたたないうちに、投稿をバッシングするコメントが大量に寄せられたとのこと。

今回の研究では、これらのコメントを寄せた人たちからランダムに197人を抽出し、プロフィールを詳細に調べた。

その結果、コメントした人の89%は女性で居住地は米国36州および8カ国に及んでいた。

半数以上がトランプ政権の支持者でしたが、バーニー・サンダース支持者も11%いて、思想的にリベラル派または保守派の一貫性はみられなかった。

その中でさらにコメントした人たちは、陰謀論者からワクチンの安全性に不安を抱いたり、代替医療に関心があったりする親まで様々であることが分かった。

親がワクチン接種に批判的になった理由

今回の分析から、これらの人たちがワクチン接種に批判的になった要因は様々であることも明らかになりました。

例えば科学者への不信感や、ワクチン接種の義務化により個人の自由が脅かされることへの不安感を示す人たちがいる一方で、政府や団体が国民から真実を隠そうと共謀していると信じる人もいました。

さらには例えば、ポリオウイルスは実際には存在しないと主張する人もいたと述べられています。

ワクチン接種をためらう親の特徴

この研究では典型的なワクチン接種をためらう親の特徴に一致する人たちも見られました。

ワクチンの安全性について懸念を抱き、ワクチン接種はモラルに反する行為と考える人たちもいたほか、ワクチンに含まれる化学物質を避けるためにホメオパシー(同種療法)などの代替医療に関心を持っている人たちもいたとのこと。

この結果から、
[aside type=”warning”]
子供のワクチン接種をためらう理由の多様性を考慮し、それらに対応した情報を医師や公衆衛生当局が発信する必要性が示された [/aside]
と説明している。

インターネットが普及して、様々な情報が容易に手に入るようになりました。

それによって、本来正しくない情報を信じてしまう場合もあります。

そのような環境の中で、親がワクチン接種を躊躇し、疑問を持つのは当然のことなのかもしれません。

しかし、もし懸念を抱いているのなら、ソーシャルメディアなどではなくかかりつけ医に相談すべきです。

そして医療者側もこうした親たちには、ワクチンは安全で有効だと漫然と伝えるのではなく、ワクチンに含まれている成分の具体的な働きについて説明することが重要です。

近年では、米国では麻疹(はしか)や流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、百日咳など、かつて大流行した子供の感染症が再び流行するようになり、ワクチン接種をためらう親たちの存在が問題視されています。

日本も他人事ではなく、2019年はしかが大流行しています。

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このような中で、ワクチン接種することは自分を守るだけでなく、周囲の家族や友人を守るためにも重要です。

まとめ

ワクチン接種を拒否する動きは公衆衛生上の危機をあおっていると指摘されています。
ただし、これだけ情報が多量にある中で、医療従事者や公衆衛生局からのメッセージだけでは反ワクチン派の考えは変えられないのではないかと危惧されています。

実際アメリカでは、医学的な理由以外での予防接種の免除を禁止している一部の州があります。

不本意ではありますが、これからは半ば強制的にワクチン接種をする環境を作ることは、日本でも必要なのかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。