児童虐待を予防するために:介入から支援へ

児童虐待が近年日本でも多く問題になっています。

児童虐待の防止等に関する法律は、平成12年に深刻化する児童虐待の予防と対応のために制定されました。

古くは、昭和8年に旧児童虐待防止法が制定されています。

虐待を発見したら、まずは親子を隔離することよりも支援が大切

日本よりも約30年早く、児童虐待防止法が制定されたアメリカ。

アメリカも児童虐待対策は介入から予防重視へ変わってきました。

児童虐待を防ぐには支援が重要

児童の虐待対策には、特効薬などは存在しません

虐待死が報じられるたびに世間は胸を痛めますが、リスクがあるなら子どもを保護しないといけない。
親子を分離する介入を早くすべきだったといわれることが多いのが現状です。

アメリカも子供を保護するという介入が第一との道を進んできました。

しかしアメリカの今は予防と早期の家族支援こそ重要で効果的という教訓に行きつきました。

アメリカでの虐待への支援体制

アメリカは1980年代までに通報・調査・保護の態勢が整いました。

しかし、親元に帰れない子の中には里親家庭を何十カ所も転々とする子もいることが問題になりました。

親との分離後も子どもの人生は続くという、当たり前で重い事実への解決策がありませんでした。

90年代になると、予防や親子の再統合のための親支援が重要視され始めました。

特に低所得・初産の家庭を看護師が妊娠期~2歳に定期訪問するNFPというプログラムは、虐待が半減するなどの効果が実証されました。

NFPは、5歳まで通うHFAという家庭訪問プログラムと合わせて全米で支持され、爆発的に広がりました。

妊娠期の支援

妊娠期は、女性にとって大きな変化の時です。

そのため妊娠していないときよりも助けを必要とし、信頼感の中でケアを提供できれば人生を変える機会になります。

育児だけでなくパートナーとの関わり方、メンタル、雇用や金銭管理など、幅広い問題に関わることができます。

このような問題が悪化してから親子を分離したり、家族を丸ごと支援したりするのはタイミングが遅く、コストもかさむ上に効果が得にくく、親子も支援者にも負担が大きいです。

予防に注目した、多様な支援が大切です。

支援と税金の問題

しかし支援が必要といっても支援するためにはお金が必要です。

2010年にオバマ政権が予防の柱である家庭訪問に連邦予算をつけるまでの道のりは、とても長いものでした。

子どもの命を救うことに異論を唱える人はいなくても、ダメ親に税金を使うのはおかしい、という意見が根強くあるためです。

多くの人にとって、虐待する親は別世界の人間で虐待するような親は子どもを持たない方がいいという考えがあります。

この壁を乗り越えるためには、社会を説得するための効果の検証が必要不可欠です。

さらに虐待の原因は必ずしも親だけではなく、環境にある場合もあります。

単純に親を再教育すればよいというものではなく、頼れる人やサービスなど家庭支援の多様な資源を地域に作ることも大切です。

支援とともに介入の継続も必要

どれだけ支援の体制を確立しても育てられない親もいるため、介入の継続も必要です。

その場合は、的確にリスク判断をして分離した後、子どものために永続的な家族を見つけてあげる態勢を整えることも不可欠です。

ただ日本はアメリカとは違い、低成長の時代に入ってから虐待対策を手厚くしなければならない難しい状況です。

財源が豊富にあるならまだしも、予防や介入、家族の再統合。
どこにどれだけ予算をつけるのか、効果的な手法は何か。よく考えて進むべき局面だと思います。

日本での虐待に対する取り組み

日本でもこれまでに紹介した米国の取り組みなどを参考に、より効果的な虐待予防を目指す動きが広がっています。

赤ちゃんが泣きやまないと悩んだ親が、子どもを強く揺さぶり、重い障害や死に至らせてしまうこともあります。

現在の日本では東京医科歯科大と連携して開発・導入したタブレット型端末のアプリを母親に操作してもらい、泣きやまない時の対処法を動画も交えて伝えることが始まっています。

乳児のいる世帯への家庭訪問は、かつて国内では自治体レベルの取り組みだったが、虐待の早期発見のため、09年度施行の児童福祉法で生後4カ月までに全戸を対象に行われることになりました。

ただ、区によっては訪問の主力を担う保健師が不足し、限られた時間で親たちの状態や悩みと向き合わざるを得なくなっています。

アプリ導入で虐待のリスクを軽減

2018度から試験的に導入されたアプリがあります。

親に質問に順に答えてもらうだけで心身の状態がわかり、虐待リスクを把握する助けになるというもの。

育児方法やDVの相談先など、様々な動画や情報も見ることができ、より細やかな支援が可能になっています。

子どものころ虐待された人が大人になった時に精神障害が現れ、生活保護を受けながら見守り対象になる場合も少なくありません。

このような負の連鎖を断ち切るには、予防的な早期支援が重要です。

さらに支援を届きやすくするためなら、経験で培った直感の上にアプリのようなツールも必要なのかもしれません。

そして、最も大事なことは介入ではなく、もっと国は予防に注力することが必要です。

家庭訪問の充実に加え、それにかかわる人も増やす必要があります。

薬剤師の調剤の自動化:医薬品自動入庫払い出し装置

ITやシステムがどんどん進化する中、将来はなくなる職業なんて特集も組まれていたりもします。

薬剤師の仕事の基本である調剤業務

今は自動化が進んでいます。

国内でも2社目が医薬品自動入庫払い出し装置を導入しました。

調剤業務の自動化に向けて医薬品自動入庫払い出し装置を導入

鹿児島で薬局を経営する文寿は鹿児島調剤薬局に医薬品自動入庫払い出し装置を導入しました。

これは日本ベクトンディッキンソン社の機械で、ロボットアームが医薬品の入庫や払い出しを素早く行う装置のことです。

導入薬局は国内では2社目。

安全性の向上や業務の効率化などを目的に導入されました。

文寿では5年以内に4店舗全てに同装置を導入する方向とのこと。

ついに薬剤師という職業にも自動化の波が押し寄せてきました

医薬品自動入庫払い出し装置

今回が導入されたのはBD Rowa Smart システムという機械です。

装置内部のロボットアームが医薬品の入った箱やボトルを自動で棚に並べ、処方箋に基づき、薬をピックアップして払い出すというシステムのもの。

すでに日本BDの医薬品自動入庫払い出し装置は2019年3月に、薬局経営のメディカルユアーズが大阪市に新設した梅田薬局に日本で初めて導入しました。

鹿児島調剤薬局は梅田薬局に続く導入で国内2例目であり、九州の薬局では初めてとなります。

鹿児島調剤薬局というのは鹿児島大病院の門前薬局です。

1日およそ180枚の処方箋を受け付け、備蓄薬の種類も門前薬局ならではで多数あります。

処方箋1枚当たりの薬は平均で10種類。

多い場合は40種類になることもあるため、調剤室の備蓄薬は2700種類

6000とかなり膨大な薬の種類と量を管理しています。

医薬品自動入庫払い出し装置導入のメリット

大きな病院の門前薬局など、多くの種類と量の医薬品を扱う薬局では、薬剤師も調剤する際に薬を探すのが一苦労です。

薬剤師全員を動員しても投薬口と調剤室を1300往復しているとのデータもあります。

自動化することで安全性を高める。

そして更に効率化も。

装置のサイズは高さ2.5メートル×1.6メートル×奥行き4.6メートル。

中には2500種類・計4800を超える医薬品を収納するこもができます。

薬の払い出し口はカスタマイズ可能。

基本的には四箇所あれば十分かと。

運用をどうするかは薬局時代ではありますが、基本的に薬剤師は最終監査のみで行うのが効率的です。

厚生労働省が薬剤師の監督下で薬剤師以外の者が行える業務の基本的な考え方を示したことによって、薬剤師だけでなく事務さんにさせることができる業務も広がりました。

事務さんだけでなく、それに機械を加えることで薬剤師の作業量と作業内容に格段の違いが出ます。

薬剤師が本領発揮できる肉体労働から頭脳労働が主体となります。

自動化導入で待ち時間も短縮

薬剤師の業務軽減だけでなく、患者さんの待ち時間も短縮されています。

実際に導入した薬局では装置内でロボットアームが動く様子を常時撮影し、待合室のディスプレーで見られるようにしています。

装置の導入によって、患者の平均待ち時間は15分から10分弱へと従来の3分の2以下に短縮しているとのこと。

さらにロボットの動きをみせることで、実感する待ち時間はさらに短くなっているのではないでしょうか。

調剤の自動化によって薬剤師の時間確保

機械を導入することで、最初は機械に合わせてきちんと動く必要はあります。

一番良いのは薬剤師に時間ができることです。

こうして確保された時間を指導や在宅業務などに拡充することもできます。

今は錠剤のピッキングどけの自動化ですが、今後散剤の一包化、軟膏の練り、錠剤の半割なども自動化が進めば、薬剤師はより患者さんのそばで自らの職能を発揮できます。

調剤は機械に、薬の選択や副作用管理は薬剤師にお任せ!

なんて未来もそう遠くないかもしれません。

重大な副作用、副反応として添付文書追記

医薬品を使用する上で重要な添付文書。

これは言わば薬の説明書のようなもの。

よくゲーム機やおもちゃにも説明書がついてきますが、医薬品に関しては添付文書に載っている情報はとても重要です。

今回は薬剤師っぽく、最近添付文書が改訂された医薬品について記載していきます。

重大な副作用に追記を指示、添付文書改訂

ゼルヤンツ錠の重大な副作用に静脈血栓塞栓症が追加

厚生労働省医薬・生活衛生局は8月22日に新たな重大な副作用などが判明した医療用医薬品の添付文書を改訂するよう、日本製薬団体連合会に医薬安全対策課長通知で指示しました。

ファイザーのJAK阻害薬ゼルヤンツ錠(一般名:トファシチニブクエン酸塩)では、添付文書の重大な副作用に静脈血栓塞栓症を追記しました。

心血管系事象のリスク因子を有する患者にこの薬を投与する時に静脈血栓塞栓症が現れるおそれがあるというもの。

そのような患者には、他の治療法も考慮するよう求める内容にするようです。

今回の改訂の背景にあるものは、心血管系事象のリスク因子を有する50歳以上の関節リウマチ患者を対象とした海外臨床試験(A3921133試験)です。

TNF阻害薬群と比較して、ゼルヤンツ10mg1日2回群で肺塞栓症及び死亡リスクが高い傾向が指摘されました。

これを踏まえて、今回の改訂になりました。

また、ゼルヤンツ以外にも重要な副作用の部分が改訂になった薬剤があります。

ゼルヤンツ含め、今回改訂となった薬のまとめです。

トファシチニブクエン酸塩(製品名:ゼルヤンツ錠)

重大な副作用に、静脈血栓塞栓症が追記されました。

また効能又は効果に関する注意に、心血管系事象のリスク因子を有する患者に本剤を投与する際に、他の治療法を考慮するような内容を効能共通で追記されました。

さらに特定の背景を有する患者に関する注意に、心血管系事象のリスク因子を有する患者の項が新たに設けられました。

そして、静脈血栓塞栓症の徴候及び症状の発現に関する注意及び他の治療法を考慮し、特に10 mg1日2回投与の必要性については慎重に判断する旨などが追記となったようです。

実際ゼルヤンツの使用した上での報告では、直近3年間の静脈血栓塞栓症関連症例は6例(死亡1例)でした。

その中で、医薬品と事象との因果関係が否定できない症例は0例。

医薬品と事象による死亡との因果関係が否定できない症例は0例でした。

ドパミン受容体作動薬の重要な基本的注意に薬剤離脱症候群が追記

薬剤としては、たくさんあります。

  • ロピニロール塩酸塩
  • プラミペキソール塩酸塩水和物
  • タリペキソール塩酸塩
  • ロチゴチン
  • カベルゴリン
  • ブロモクリプチンメシル酸塩
  • ペルゴリドメシル酸塩
  • アポモルヒネ塩酸塩水和物

これらの薬剤の重要な基本的注意に、急激な減量または中止により薬剤離脱症候群が現れることがあることが追記されました。

また、その他の副作用に薬剤離脱症候群が追記。

異常が認められた場合は投与再開または減量前の投与量に戻すなど適切な処置を行うことと記載されています。

ちなみに直近3年間の薬剤離脱症候群の国内報告数はありません。

改訂となった理由です。

国内と海外の症例が集積したことと、ドパミン受容体作動薬における薬剤離脱症候群の想定されている機序を踏まえた結果、ドパミン受容体作動薬全体で薬剤離脱症候群について注意喚起を行うことが適切との考えに至ったようです。

カベルゴリン(製品名:カバサール錠など)の基本的注意も改訂

カバサール錠などの商品名で販売されている、パーキンソン病治療薬のカベルゴリン。

この薬剤に関しては、重要な基本的注意にトルコ鞍外に進展する高プロラクチン血性下垂体腺腫の患者に対する髄液鼻漏に関する注意喚起についての記載が追記されました。

カベルゴリン服用中の高プロラクチン血性下垂体腺腫の患者に視野障害などの異常が認められた場合は、減量や中止などの適切な処置を行う必要があるというもの。

ここは薬剤師の腕の見せ所かもしれません。

さらに慎重投与の部分に下垂体腫瘍がトルコ鞍外に進展し、視力障害などの著明な高プロラクチン血性下垂体腺腫の患者に改められました。

ちなみに直近3年間の国内報告数は以下の通りです。

髄液鼻漏関連症例3例(死亡0例)であり、医薬品との因果関係が否定できない症例は3例。

視野障害の再発関連症例2例(死亡0例)であり、医薬品との因果関係が否定できない症例は1例です。

BCGワクチンの副反応に髄膜炎を追記

子を持つ親であれば経験のあるBCGワクチン。

この薬剤に関しても重大な副作用に追記がありました。

添付文書の重大な副反応の部分に全身播種性BCG感染症及び骨炎、骨髄炎、骨膜炎がBCG感染症と改められ、さらに髄膜炎があらわれることが追記されました。

ちなみに、直近3年間の国内報告数は結核性髄膜炎が1例(死亡0例)であり、医薬品との因果関係が否定できない症例は1例でした。

改訂とはなり髄膜炎は怖い感染症の一つではありますが、だからといってワクチンを接種しないというような誤った判断にならないように注意が必要です。

薬剤師としても正しい情報発信が大事ですね。

市販薬と同じような薬、類似薬の自己負担が増えるかもしれない!

様々な新しい薬や検査、医療技術が進歩することは喜ばしいことですが、その反面どんどん増えていく医療保険の費用。

これから高齢化社会が進む中、さらに深刻な状況になることは言うまでもありません。

増え続ける医療保険の費用の問題を解決するために、国は今後市販薬でも代替が可能なものの自己負担額が増えるかもしれません。

市販薬と同じような類似薬の患者負担額が上がるかもしれない

厚労省はドラックストアなどで医師の処方せんなしでも買える市販薬に似たような類似薬の患者負担の引き上げを検討しています。

現状、処方せんでもらえる一部の湿布や漢方薬は定率の1~3割負担です。

しかし、漢方や湿布などは処方せんがなくても買える薬です。

そのような薬に対しては、一定額を上乗せする案が浮上しています。

がんなど重症向けで増える高額薬は保険の対象に加えていくようです。

市販薬があるのに病院で処方される薬は年5千億円を超える

厚労省が今回の検討対象にするのは、処方箋なしで買える市販薬に類似した医療用医薬品です。

具体的には一部の湿布やビタミン剤、漢方薬、皮膚保湿剤などが含まれるのではないかと言われています。

現状は、患者の自己負担は現役世代なら原則3割、75歳以上で現役並みの所得がなければ1割で済みます。

残りの9割から7割は健康保険からの給付や税で賄われています。

患者としては市販薬より安価に入手でき、安易な受診につながりやすいとも言われていて、何より医療保険の費用の増大の問題の一つとも言われています。

日本経済新聞の調査では市販薬と同じ成分を含む医薬品の処方額は2016年度で5469億円にも及んだとのこと。

これには、一般用医薬品と処方せん医薬品の価格の差も問題の一つです。

実際、ある湿布薬は医療機関なら3割負担で96円ですが、同じ有効成分を含む市販薬は2551円と10倍以上の差がついています。

これだけの価格差が大きな問題とされていて、こうした薬については保険から外したほうがいいとの意見があります。

その一方で、厚労省は保険適用を維持する上で保険の重点を重症者向けに置く方が適切との見方がつよまっています。

定率負担に定額負担を上乗せ

これからは今までの1~3割の定率負担はそのままで、1回500円といった定額負担を上乗せする案があるようです。

現状の保険薬局で500円の定額負担を求めると、全体で年1000億円の削減につながると言われています。

それ以外にも、患者の自己負担率を現状から引き上げる案もあるようです。

しかしながら、薬の患者負担の見直しや保険外しは過去に何度も議論されてきましたが、実現には至っていません。

公的医療保険の給付範囲の縮小は国民皆保険を崩壊させる危険性があるとして日本医師会などの反対がかなり大きかったことが原因です。

病気によっては、受診を控えるようになれば重症化を招くおそれもあることも事実です。

高額の医薬品が次々と登場

高額薬の相次ぐ登場で公的医療保険を巡る状況は変わりつつあります。

2019年5月に白血病治療薬キムリアの公定価格が3349万円に決まりました。

一つの薬を一回使うだけでこの値段です。

乳幼児の難病治療薬ゾルゲンスマは1億円を超える可能性があり、今後早ければ年内にも保険適用が承認される予定です。

これだけ高額の医薬品が販売されると、医療保険制度を継続することが困難な状況になる危険性もあります。

これまで反対してきた日本医師会なども何が何でも(市販品類似薬を)保険適用という時代ではなくなっていくのではないか。

財政との見合いで考えなければならないとしていますを

海外の医療保険制度

フランスは薬剤の種類に応じて自己負担割合を変えています。

たとえば抗がん剤など代替のきかない高額医薬品の自己負担はゼロです。

しかし、他の薬は有効性などに応じて自己負担割合が100%、85%、70%、35%と分かれています。

重症患者ほど給付が手厚い制度といえるのではないでしょうか。

患者が保険薬局で受け取る薬剤費だけで2016年度は5兆5千億円にもなり、医療費全体が42兆1千億円でありその全体の13%を占めます。

まだ決定したわけではありませんが、今後の医療保険制度や自己負担額については、まだまだ目が離せません。

闇ビジネスに注意が必要!

闇営業で吉本興業の所属芸人が問題となっていますが、外国人を狙う闇ビジネスが最近日本では問題となっています。

闇営業ではなく、闇ビジネスに注意が必要!

訪日の外国人を狙った違法カジノや白タク、医薬品販売などが最近問題となっています。

違法カジノ店

2019年の7月、東京で外国人観光客らを相手に営業していた違法カジノ店が摘発されました。

多額の金を投じる富裕層を集めて、約1年間で1億円を超える利益を得ていたようです。

1億円の利益ですから、外国人はお金を持っていますね。

海外で日本人が狙われるのと同じ事かもしれません。

最近では訪日客数の増加に伴い、裕福な外国人を狙う闇の観光ビジネスも目立ち始めています。

バカラ賭博

池袋では雑居ビルの7階でバカラ賭博をしているという情報がありました。

2019年の7月、違法賭博の確信を得た警視庁は店に踏みこみ、ディーラーの男ら8人を賭博開帳図利や同ほう助の容疑で逮捕しました。

店内には複数のバカラ台があり、ルールを中国語で説明する紙が掲示されていたとのこと。

押収した店のパソコンの解析などで、1年間に約8億円もの金が動く本格的な闇カジノということが判明しました。

8億円もの外貨が賭博という形で日本に入ってきたことは、知られていない事実です。

驚いたのはその客筋です。

中国人が多く、観光で滞在中に客として賭博に参加。

ディーラーは、一晩に数十万円を使う富裕層を狙って誘い込んでいて、年間の利益のうち約1千万円を用心棒代として暴力団組員に提供していた。

やはり裏ルートにも繋がりがあったようです。

しかし、ここまで大金を持った観光客をどうやって集めることができたのか?

噂としては、仲介役がいたと言われています。

訪日外国人を狙う違法ビジネス

観光庁によると、訪日客は7年連続で増加していて、2018年に約3119万人に達しました。

18年の消費総額は約45千億円で、5年前の3倍になっています。

消費額が増える裏では違法ビジネスで利益を得ようとする動きも活発になっていると言われています。

年間で約4600億円とされる訪日客の交通費を狙うのは白タクと呼ばれる無許可営業のタクシー。

20187月に摘発された中国人の男は約60人のドライバーを抱え、3年弱で約8千万円を売り上げたとのこと。

その男らは香港の会社が運営する英語の配車サイトで予約を受け、このサイト経由で決済していました。

運転手が外国語を話せるのが好評だったと言われています。

白タク自体も違法ですが、料金の設定もかなり割高だったようで、一般のタクシーなら約5千円の距離で約2万円を請求していました。

医薬品を違法に売るブローカー

買い物の分野では、外国人に人気が高い日本の医薬品を違法に売るブローカーが暗躍しているとのこと。

都内では2016年、糖尿病や更年期障害の患者向けで医師の処方箋が必要な薬をブローカーへ横流ししたとして、医薬品卸売会社社長らが摘発されました。

東京五輪・パラリンピックがある2020年には外国人観光客はさらに増える見通しで、政府が目標にする4千万人も達成できるのではと言われています。

警視庁は五輪の土産品として出回る恐れがある偽グッズを判定する捜査員を養成するなど、訪日客相手の闇ビジネスの摘発を強化しています。

闇ビジネスが日本に与える影響

このような闇ビジネスが横行すれば訪日客がトラブルに巻き込まれるケースも増える可能性があり、日本全体のイメージが損なわれます。

観光立国を推進するうえでも、違法行為の摘発を強化する必要があるのではないでしょうか。

 

ドラックストアのプライベートブランドがアツイ!!

今やどこにでもあるドラックストア。

最近ではココカラファインが大手のマツモトキヨシとの経営統合が発表されました。

その決め手となったのは、プライベートブランド!

ココカラファインはプライベートブランドを今後も勢力的に開発、販売していくためにマツモトキヨシを統合相手に選びました。

最近では、特にそのプライベートブランドの商品がよく売れています。

ドラックストアのプライベートブランドの開発が加速

日本調剤は今年の5月、初めてのプライベートブランド(PB)として青汁商品を発売しました。

その後も67月にかけて、お茶類も投入しPBのラインアップを早くも10品目まで増やしていて、開発に勢いがあります。

PB開発で先をいっている総合メディカルホールディングスHD)は現時点で38品目を取り扱っています。

従来の食品や医薬品などに続き、今年5月には初めて医薬部外品のスキンケア化粧品をPBに投入しました。

日本調剤の青汁

日本調剤が5月に発売した日本調剤の青汁は5種の国産青汁素材に加え、23種の健康素材を使用しています。

原料の品質や飲みやすさにこだわった商品となっていて、6月には飲料の需要が高まる夏場を見越して、水出しにもできる有機ルイボスティーと北海道産有機ごぼう茶をPBに追加しました。

どの商品も、日本調剤のオンラインストアで買うことができます。

さらに7月にはオリジナルハーブティシリーズも販売を開始しました。

このシリーズはサラシアブレンド、ヒートアップジンジャーブレンドなど7目を商品化しています。

日本調剤と青汁が予想以上の売り上げで品薄に

日本調剤が青汁販売に至ったのは、患者のライフスタイルに取り入れやすい商品で、市場規模も青汁が健康食品では一番という考えのもと。

実際今まで売っていたNB(ナショナルブランド)に比べ、単価は23倍と高いが売れ行きは好調で、商品が品薄になるくらいの状態になっているという。

日本調剤のPB開発はヘルスケアの領域をターゲットとしています。

今後のPB開発に関してはアミノ酸強化型など少し特化した型は検討中のよう。

さらに日本調剤では子会社の日本ジェネリック(東京都)が初のOTC薬として昨年12月、ミノキシジルを配合した第1類医薬品「ミノキシジルローション5%『JG』」を発売しました。

PBではないものの、まだ他社への供給を行っていないため、日本調剤のPBような格好となっています。

日本ジェネリックでは今秋から冬にかけて、同品に続くOTC薬の2弾を投入することを計画しているようですが、薬効群は明らかにされていません。

総合メディカルHDののどあめと黒酢ドリンクも好調

総合メディカルHD5月に、医薬部外品のスキンケア化粧品エモリエントミルクを発売しました。

日本製粉グループの日本デイリーヘルス(東京都)と共同で開発した乳液で、年1個の販売を目指しているようです。

この商品には日本製粉が開発するコメ由来の植物性保湿成分セラミドなどが配合されています。

セラミドには肌の角質細胞間脂質を整え、保湿効果があります。

このセラミドを配合した化粧品を商品化するため、約3年間かけて開発を行いました。

総合メディカルHDは10年以上も前からPBの開発に乗り出していて、現在の38品目の内訳は医薬品3、医薬部外品1、食品21、化粧品1衛生材料などが12という内容。

いずれも店舗とインターネットで販売していますを

のどあめシリーズや黒酢ドリンクなどの売り上げが好調です。

MSM(メチルスルフォニルメタン)にグルコサミンやコンドロイチンを配合したサプリメント「てくてくらく~ん」は初期の主力商品として同HDPBを牽引しましたが、グルコサミンの消費者庁からの注意喚起によって今は影を潜めています。

総合メディカルHDはPB開発の基本方針に

  • 安かろう、悪かろう商品は作らない
  • 単なる物販ではない商品
  • 社員が自信を持って販売できる商品である

を掲げています。

商品企画、製造委託先、原料調達先なども自社の薬剤師が関わって決定しているため、店舗の薬剤師も安心して、患者さん、お客さまにお勧めできる商品といっています。

数多くあるプライベートブランドの商品。

これからも競争は激しくなりそうです。

水出し、煮出しお茶はどれくらいもつのか?傷む原因とサインについて。

まだまだ気温が高い日が続いていますが、そういう時に冷たい飲み物は、心も体も癒してくれます。

熱中症も気をつけなければいけない夏場に水分補給は、重要です。

水分補給というと単純に水を飲む方もいるかもしれませんが、お茶パックや茶葉からお茶を作り、冷蔵庫に常備している家庭も多いことでしょう。

一度にたくさん作ることができる上、市販のペットボトル入り飲料を買うよりも安いなど、さまざまなメリットがあります。

しかし、家で作ったお茶には明確な賞味期限がなく、日持ちや衛生面を気にする声も多く聞かれます。

自分で作った水出し、煮出しお茶はどれくらいもつのか?

夏に大活躍する作り置きのお茶について、まとめました!

水出し、煮出しお茶の冷蔵での期限は2~3日

水出しや煮出しで作ったお茶をおいしく、安全に飲めるのは、どれくらいの期間でしょうか。

基本的に、家庭で作るお茶は水出しも煮出しも、水道水でもミネラルウオーターでも、冷蔵での賞味期限は2~3日を目安にするのが安全です。

過去にコープ九州が行った実験によると、煮出した麦茶を常温で冷ましたものが最も傷みやすいという結果が出ています。

煮出した水道水は塩素が消え、さらに冷ます際に雑菌の好む30~40度の温度帯にある時間が長いためでした。

逆に、煮出した麦茶をやかんごと急冷させたものは最も日持ちがよく、1週間冷蔵保存しても雑菌数がほとんど増えませんでした。

つまり、保存する容器ごと加熱して煮沸消毒し、さらに急冷させるのが最も長持ちする条件です。

しかし、現実的には煮出して粗熱を取ってから冷蔵か水出しが一般的なので、その方法で作る場合の基準として2~3日と考えておけば安心です。

煮出しの場合、水道水でも塩素が消えているので、ミネラルウオーターや浄水と同じ条件になります。

水出しの場合は、水道水には塩素による殺菌効果があるので、浄水器の水やミネラルウオーターを使った場合よりも傷みにくいようです。

家で作ったお茶が傷む原因と傷んでいるサイン

お茶用ボトルやお茶パックなどに潜む雑菌が、時間の経過とともに増殖することで傷みます。

傷んでくると風味や味、においに変化が起き、作りたての風味や香りが失われ、澄んだ味わいがなくなります。

よどみが出てきたり、表面に膜のようなものが出現したりしていたら、完全に傷んでいるサインです

お茶の種類によって、傷みやすさに違いはあるのか?

麦茶やコーン茶、黒豆茶などの穀物茶には炭水化物が多く、また抗菌作用のあるカテキンを含まないため、比較的傷みやすいです。

一方、ウーロン茶や緑茶、紅茶はカテキンを含む分、比較的傷みにくいです。

玄米茶はカテキンが含まれても、煎(い)った玄米がそのまま入っているお茶なので傷みやすいといえます

作り置きお茶用のボトル(ピッチャー、冷水筒など)の素材は、お茶の傷みやすさに関係するのか?

プラスチックなど傷が付きやすい材質は、傷の間に雑菌が残りやすいため、お茶が傷みやすくなる可能性があります。

洗いにくい形状や、保管する際に水滴が残りやすい形状のボトルは雑菌が付きやすくなるため、管理に注意が必要です

作り置きお茶用のボトルに直接、お茶パックを入れたり、フィルターに茶葉を入れたりして作る際、お茶ができた後もパックや茶葉は入れておくべきか?取り出すべきか?

お茶パックや茶葉は、お茶が出来上がった時点で必ず取り出します。

水出しであれば、多くは2~3時間で出来上がりと記載されており、取り出すタイミングは好みによりますが、長くても一晩までと考えておけばよいでしょう。

長く入れておけばおいしいということではなく、香りや味わいが楽しめる適度な抽出時間を超えると、苦味が出たり、香りが損なわれたりすることもあります。

また、パックや茶葉を入れっぱなしにすることで、雑菌の繁殖が進みやすくもなるので、出来上がったら取り出してください

お茶パックと茶葉で、傷みやすさに違いはあるのか?

それほど差異はありませんが、お茶はタンパク質、炭水化物などさまざまな栄養分が含まれるため、先ほどのように長く入れておくと腐敗を早めることになります。

抽出時間はお茶パック入りの方が比較的短く済むので、早く取り出せる点で傷みにくいといえるかもしれません

家庭でお茶を作る際、衛生面で気を付けるべきこと

日持ちという観点でいうと、浄水、ミネラルウオーター、沸かした水は、その時点では滅菌されていても、水道水に比べて傷みやすい水です。

また、お茶自体が栄養を含み、傷みやすいものなので、抽出が終わったら速やかに取り出しましょう。

また、お茶を作るボトルを殺菌消毒しておくと日持ちがよくなります。

飲み終わったペットボトルを使うのは、衛生的に危険なのでやめましょう

 

コーヒーと緑茶の効果の差:飲むタイミングも重要

コーヒーに緑茶

日本人にとっては、身近なもので毎日飲んでいる方も多いのではないでしょうか。

コーヒーにはコーヒーの、緑茶には緑茶の利点があり、色々な情報番組でもその効果が特集されています。

今回は、

  • 脳卒中に効果のあるもの
  • 夏に飲むといいもの
  • 脂肪を燃焼させるもの
  • 肌ダメージにいいもの
  • 熱中症にいいもの
  • シワにいいもの

について記載していきます。

もちろん薬のような効果を期待するものではなく、普段飲むならどっちの方がよりいい!くらいで読んでください。

コーヒーと緑茶:脳卒中にいいのは?

コーヒーと緑茶のどっちが体に良い?

季節ごとの脳梗塞患者数は、夏と冬でほぼ変わりません。

予防に期待ができるのはコーヒー

実は、

コーヒーはスーパードリンクで毎日1杯飲めば脳卒中リスクが約20%減る

とも言われています。

コーヒーに含まれるカフェインが血管を広げ、血流を良くします。

一度に多くのカフェインを摂ると血管を収縮させる作用があるので、1日3~4杯がベストです。

コーヒー派の健康長寿の血管年齢は実年齢より若かったというデータもあります。

それでは問題です。

[aside type=”boader”]問題
血管に良いコーヒーの飲み方はどちらでしょう? [/aside]

A 食前

B 食後

 

 

正解はAの食前です。

カフェインは胃や腸でも糖質などが吸収されるのを防ぐ効果があるようです。

食事と同時でも食前とほぼ同じ効果があります。

ホットでもアイスでも成分はほぼ同じなので、効果はかわりません。

ちなみに、緑茶は1日4杯以上で脳梗塞リスク約20%減の効果があると言われています。

コーヒーと緑茶:夏太りの予防になるのは?

夏は炭水化物を食べる機会が増え太りやすくなります。

また糖分を取りがちで糖尿病などになりやすいとも言われています。

1日3杯で脂肪燃焼量が約2倍アップするのはコーヒーです。

クロロゲン酸、カフェインのW成分で脂肪燃焼量アップとなります。

そこで、問題です。

[aside type=”boader”]問題
脂肪燃焼量をさらにアップさせるためにアイスコーヒーを飲むタイミングは?[/aside]

A 運動前

B 運動後

 

 

正解はA 運動前

カフェインは飲んで約30分後に効果が出てきます。

3時間後にピークになるので、この間に運動するのがベストです。

 コーヒーと緑茶:肌ダメージにいいのは?

緑茶を飲めば紫外線ダメージが約25%減り、活性酸素をカテキンが除去します。

カテキンはポリフェノールの一種で、 紫外線から身を守るためにいい成分です。

静岡県のお茶農家の肌年齢は実年齢よりも若かったというデータもあります。

緑茶には意外にもビタミンが含まれ、緑茶3杯でレモン約1個分のビタミンCとなります。

では、ここで問題です。

[aside type=”boader”]問題
肌ダメージ予防に良い緑茶を飲むタイミングは?[/aside]

A 外出前

B 外出から帰宅後

 

 

正解はA 外出前

コーヒーと緑茶:夏風邪対策にいいのは?

室内と外で寒暖差もあり、夜と朝でもかなりの気温差がある夏。

治りにくい夏かぜは肺炎などを引き起こすとも言われています。

夏は寒暖差が大きく免疫力が下がりがち。

医師の多くはかぜ予防に緑茶を飲んでいるようです。

カテキンがウイルスに付着し粘膜への付着を防ぐことで風邪の予防になるとか。

それでは、ここで問題です。

[aside type=”boader”]問題
免疫力アップが期待できる緑茶の入れ方は?[/aside]

A 熱湯で入れる

B 水出しで入れる

 

緑茶農家がやっていた免疫力アップが期待できる成分を増やす緑茶の入れ方は

B 水出しで入れる です。

かぜ予防には500ccくらい飲めば十分です。

コーヒーと緑茶:熱中症予防に期待できるのは?

正解は緑茶です。

緑茶のカテキンを飲めば体温の上昇を抑えるという研究結果があります。

熱中症予防でおすすめのお茶は麦茶です。

熱中症には塩分補給は必須:最悪の場合は悪性症候群にも

8月に入り夏本番。

うだるような暑さも続き、日差しも強い中熱中症での死亡例などっも報告されています。

https://www.youtube.com/watch?v=BrT3HFcNZ9Y

熱中症にならないために。またなった場合の対処法を知っておくことは今からでも遅くはありません。

科学的な知見から熱中症の症状やそれに対応する方法について、今回は取り上げます。

熱中症に塩分補給は必須、最悪の場合には悪性症候群に至る場合もあります

熱中症で気を付けるべきポイントは全部で18個あります。

  1. 熱失神は皮膚血管拡張が原因の失神、熱痙攣は塩分なしの水分補給による筋痙攣
  2. 人が耐えうる最高温は 41.6-42度で45分‐8時間。49‐50度5分で死亡する
  3. 湿度75%以上で発汗蒸発不能。発汗で最大600Kcal/時放熱。抗コリン薬注意。
  4. 心拍出量が増えないと熱射病起こす。β拮抗剤、利尿薬等内服薬に注意。
  5. 血流の皮膚・筋へのシフトで腸管虚血→腸管透過性亢進→endotoxin血中へ入る
  6. 最大酸素摂取量の80%超えると腸管透過性亢進する。
  7. 熱ショック蛋白はシャペロン機能(蛋白折り畳み)で細胞を防御する
  8. 熱射病のDICは敗血症と同じ線溶抑制型DIC。CBC, PT, PTT チェック。
  9. 熱射病診断は深部体温>40度、中枢神経障害の二つ。無尿の死亡リスクHR5.24。
  10. 古典的熱射病は呼吸性アルカローシス、運動性熱射病は呼吸性アルカローシス+乳酸アシドーシス
  11. 検査:胸Xp,ECG, CBC,電解質,BUN,Cr,CK,GOT,GPT, PT,PTT,尿 myoglobin,検尿,頭 CT
  12. DICでは血小板,Plt, Fibrinogen, PT, APTT, SF, TAT, PIC, AT, TMなど検査
  13. 冷却しても意識悪ければ髄膜炎、脳出血、視床下部卒中考え CT,髄液検査
  14. 40 度以上発熱は熱射病、悪性症候群、悪性過高熱考える必要あり
  15. 冷却は 40 度の湯を体表にスプレーし扇風機、首・脇・鼠径にシャーベット状氷を
  16. 冷却は38-39度で中止!ノルアド・NSAIDは使用不可!低血圧には生食を!
  17. 震えには benzodiazepine、悪性症候群でなければchlorpromazine
  18. 横紋筋融解:CK>5,000 は生食 1-2ℓ/h、尿 200-300ml/h に。メイロン使用、尿 Ph>6.5 に

これはNew Engl J Medの総説と2018Up to Date熱射病 heat strokeをまとめたものです。

熱中症は厳密にはっきり線引きできません。

しかし、継承のものから重症にむかって次のように4つに分けます。

熱中症の分類

  • 熱失神(heat syncope):血管拡張で脳血流減少して立ち眩み、失神。体温正常
  • 熱痙攣(heat cramp):四肢、腹部の筋痙攣、こむら返り。 水分補給のみして塩分を補給しない時起こる。熱は 38 度以下
  • 熱疲労(heat exhaustion): 汗で塩分、水分大量に失い細胞外液減少。 悪心、嘔吐、頭痛、めまい、低血圧。直腸温 38-39 度。生食輸液。myoglobin 尿チェック
  • 熱射病・日射病(heat stroke):発熱 40 度以上、中枢神経症状(譫妄、痙攣、昏睡)あり

以上の4つに分類されます。

ニュースなどで流れる熱中症での死亡例などは熱射病の段階といえます。

さらに熱射病も以下のように分類わけができます。

  1. 古典的熱射病(Classical heat stroke):高温環境で起こるもの
  2. 運動性熱射病(Exertional heat stroke):運動によるもの

熱痙攣

熱痙攣(heat cramp)は夏のビニールハウス作業などで水分だけ摂って塩分を摂らない場合に起こります。

筋肉がピクピクするとか脚がつるなどの症状で来ます。

熱中症予防に塩分をとることはとても重要です。

外で働く場合は夏は岩塩や梅干しを持参したり岩塩を齧りながら仕事をすることも予防につながります。

人が耐えられる温度

人が耐えうる最高温は41.6-42度で45分‐8 時間。

49‐50度5分で死亡するといわれています。

体温が42度以上でミトコンドリア内での酸化的リン酸化(ATP 産生)は困難になり酵素も活動を停止します。

49度から50度で全細胞構造は破壊され5分で死亡します。

湿度 75%以上で発汗蒸発不能に

湿度が75%を超えると汗をかいて体温を調節することが困難になります。

発汗では最大600Kcal/時の熱が放熱されるといわれています。

体温1度程度の上昇を末梢や視床下部の熱センサーが感知し、視床下部前方の体温調整中枢から自律神経を介して、全身の発汗、 皮膚血管拡張が起こり熱くなった血液を内臓から体表に送ります。

交感神経による皮膚血管拡張により皮膚血流は 8ℓ/分まで増加し、また発汗を促します。

発汗による蒸発熱で体表は冷やされますが1.7mlの発汗で1kcalの熱が消費されます。

しかし湿度75%以上になると蒸発ができなくなります

そのため天気予報で湿度75%以上と言ったら要注意です。

乾燥していれば発汗により最大 600kcal/時の熱を放散できるということです。

一方、老人では皮膚への血流低下、熱放散する表皮面積低下、皮膚血管拡張障害があり発汗による放熱が困難になります。

熱射病のリスクの高いのは、特に

  • 70 歳以上
  • 心血管疾患
  • 神経・精神疾患
  • 肥満
  • 無汗症状
  • アルコール、コカイン、β拮抗剤、利尿剤の内服

です。

またこれは薬剤師としては押さえておきたいことですが、発汗を抑制する抗コリン薬(デトルシトール、トビエース、ベシケア、ウリトス、ステープラ、 ポラキス、ネオキシ、バップフォーなど)も要注意です。

老人は過活動性膀胱でこれらの薬剤を内服していることが多いですから必ず薬剤を調べる必要があります。

心拍出量が増えないと熱射病起こす

通常、気温が上昇してくると熱ストレスにより心拍出量は20ℓ/分まで増加し内臓血流は筋肉や皮膚へシフトします。

つまり心拍出量が増えないと熱射病の可能性が高まるのです。

例えば塩分、水分減少や心疾患、心機能を抑制するような薬剤を内服していると危険です。

抑制するような薬剤とはつまりβ拮抗剤、利尿剤などの内服です。

というわけで、熱中症では必ず内服薬をチェックする必要があります。

血流の皮膚・筋へのシフトで腸管虚血→腸管透過性亢進→endotoxin血中へ

熱中症になると、血流が腸間膜から筋肉や皮膚へとシフトするため、腸管虚血が起こり反応性酸素や酸化窒素が増加して粘膜損傷を起こし、腸管透過性が亢進します。

熱射病での炎症反応の原因は胃腸による可能性があるらしいです。

熱射病で体がおかしくなるのは、血流の皮膚、筋へのシフトで腸管虚血が起こり腸管透過性が亢進してendotoxinが血中へ入るから、というもの。
少し難しいですね。

最大酸素摂取量の 80%を超えると腸管透過性亢進する

Endotoxinにより血行動態は不安定となり死に至ります。

ヒトでも激しい運動後にendotoxin、炎症性サイトカイン、急性相蛋白が血中に増加します。

最大酸素摂取量(maximum oxygen consumption:1分間に体重1㎏あたり何mlの酸素を取り込めるか)の80%を超えると腸管透過性が亢進します。

最大酸素摂取量(VO2Max)の計測はトレドミルや自転車エルゴメーターで 負荷を上げていき、呼吸量、酸素、二酸化炭素を計測します。

負荷を上げて酸素消費量がプラトーになった時が最大酸素消費量で全身持久力がわかります。

VO2Maxが大きいほど持久力に優れます

最大酸素摂取量=心拍出量×(動脈酸素含有量―静脈酸素含有量)ですが、下記のような簡易式があります。
皆様も計算してみてはいかがでしょう。

[aside type=”boader”]計算式
最大酸素摂取量(VO2max)= 15 × 最大心拍数/安静時心拍数 ただし最大心拍数=220-年齢 最大酸素摂取量=(12 分の走行距離メートル-505)/45 [/aside]

最大酸素摂取量は年齢別に下記の通りです。

  • 18-39 歳男39ml/㎏/分(11.0 メッツ)、女 33ml/㎏/分(9.5 メッツ)
  • 40-59 歳男35ml/㎏/分(10.0 メッツ)、女 30ml/㎏/分(8.5 メッツ)
  • 60-69 歳男32ml/㎏/分(9.0 メッツ)、女 26ml/㎏/分(7.5 メッツ)

最大酸素摂取量の 80%に達すると腸管虚血が始まるのです。

マラソン日本代表の川内優輝氏の最大酸素摂取量は82ml/kg/分、 瀬古利彦氏は84ml/kg/分だったそうです。

熱ショック蛋白はシャペロン機能(蛋白折り畳み)で細胞を防御する

熱ストレスに対しほぼ全ての細胞は遺伝子翻訳を介して熱ショック蛋白 (heat-shock protein)を産生しこれにより熱に対する防御を行います。

熱ショック蛋白はシャペロン機能 (蛋白の折り畳み促進)と関連するそうです。

蛋白の構造を折り畳んで熱に強くするのです。

スルメを焼くとクルクルと丸くなるようなイメージがわかりやすいかもしれません。

そもそもシャペロン(chaperon)とはどういう意味でしょう。

仏和辞典で調べたら若い女性につく介添え人のことでした。

だらしのない若い女性(細胞)を介添えのおばさんが手伝って、 蛋白の折り畳みを行うのです。

熱射病患者では炎症性サイトカインであるTNF-α、IL-1β、Interferon-γが上昇します。

炎症性サイトカインで脳圧亢進、脳血流低下、神経損傷が起こります。

またそれとは逆に抗炎症性サイトカインの IL-6、soluble TNF receptors p55, p75, IL-10も上昇します。

つまり炎症性、抗炎症性両方のサイトカインが増加するのです。

体温を下げてもこれらを抑制できません。

炎症、抗炎症両方のサイトカインが活性化してアンバランスになり炎症または免疫抑制が起こるのです。

IL-6とTNF receptor のレベルは熱射病の重症度と関連し、熱射病患者は感染を起こしやすいといわれています。

熱射病の DIC は敗血症と同じ線溶抑制型 DIC

熱射病で内皮細胞障害、微小血管血栓が著明でDICが起こります。

熱射病で凝固活性が亢進し thrombin-antithombinIII complex(TAT)増加し、Protein C、protein S、antithrombinIIIが低下します。

線溶も活性化し、plasmin-α2-antiplasmin complex(PIC)、D-dimer が上昇し, Plasminogen が低下します。

深部体温を正常化すると線溶は阻止されますが凝固は阻止されず敗血症に似たような状態になります。

DICは凝固亢進に加えて線溶抑制・亢進・均衡で3種類に分けます。

熱射病の DIC は敗血症で多い線溶抑制型だというのです。

DIC の 3 型

  1.  線溶抑制型 DIC:敗血症が代表。 治療はヘパリン+Antithrombin, γthrombomodulin
  2.  線溶亢進型 DIC:急性前骨髄球性白血病(APL)、前立腺癌で多い。 治療は NM(フサン)またはヘパリン+トラネキサム酸
  3.  線溶均衡型 DIC:固形癌が代表。 治療はヘパリン、γthrombomodulin

熱射病ではDIC 否定の為、CBC、Prothrombin time(PT)、 Partial thromboplastin time(PTT)を測定します。

DICを疑う場合は、血小板数、FDP,Fibrinogen、PT を提出し、補助的に SF(可溶性フィブリン)、TAT,PIC (Plasmin-α2-AP 複合体)、 Antithrombin、Thrombomodulin の検査を行う必要があります。

熱射病診断は深部体温>40 度、中枢神経障害の二つ存在。無尿は死亡のリスク

発熱40度以上は一般的に重症高熱です。

熱射病(heat stroke)診断は次の二つの存在が必須です。

  1. 深部体温>40 度
  2. 中枢神経障害(譫妄、痙攣、昏睡)

深部体温は40度-47度、ただし前もってクーリングしていれば40度以下のこともあります。

神経症状は意識変容、構語障害、興奮、失調、譫妄、痙攣、昏睡などです。

痙攣はとくに冷却中に起こりやすいです。

古典的熱射病(高温環境暴露)は若人、老人やエアコンのない環境で多いのです。

リスク因子は

  • 高齢
  • 脱水
  • 肥満
  • 順応不十分(lack of acclimatization)
  • 体調不良(poor physical condition)
  • エアコンがない
  • 社会的孤立

などです。

熱射病のリスク因子となる精神疾患、心肺障害、電解質異常を起こす薬物 (利尿剤、抗コリン薬)には要注意です。

高熱に寄与する薬剤はアルコール、アンフェタミン、コカイン、サリチレート、幻覚剤、 リチウム、抗ヒスタミン剤があります。

抗コリン薬は過活動性膀胱でよく使われています。

熱射病の死亡率は大変高く21-63%です。

死亡リスクの高いのは特に次の項目です。

  • 無尿(HR 5.24 ; 95%CI 2.29-12.03)
  • 昏睡(HR2.95 ; 95%CI 1.26-6.92)
  • 心不全(HR2.43 ; 95%CI1.14-5.17)

古典的熱射病は呼吸性アルカローシス、運動性熱射病は呼吸性アルカローシス+乳酸アシドーシス

全ての熱射病患者は頻脈、過呼吸がありPCO2は20mmHg 以下のことが多いそうです。

肺水腫によるcrackleが聞こえることがあります。

Classical heat stroke(古典的熱射病:環境によるもの)では呼吸性アルカローシスが多いのですが、一方運動による exertional heat stroke(運動性熱射病)では呼吸性アルカローシスと乳酸アシドーシスの両方があるそうです。

洞性頻脈、脈圧増加、25%は低血圧です。

脈圧増加は注目すべき項目の一つです。

皮膚は紅潮(皮膚血管拡張)し、湿潤あるいは乾燥しています。

皮膚が湿潤または乾燥は、基礎疾患や熱射病の発病速度、水分投与によります。

熱射病ではARDS、DIC、急性腎不全、肝障害、低血糖、横紋筋融解、痙攣が 起こります。

入院時、低P血症、低K血症が多く低血糖は稀です。

血液濃縮により高Ca血症、高蛋白も起こります。

運動によるheat strokeの冷却後、横紋筋融解、高P、低Ca、高Kがあります。

最重症は多臓器不全で脳症、横紋筋融解、心筋損傷、肝障害、腸管虚血または 腸管梗塞、膵損傷、出血性障害、DIC、血小板低下などが起こります。

検査:胸X線,ECG, CBC,電解質,BUN,Cr,CK,GOT,GPT, PT,PTT,尿ミオグロビン,検尿沈査,頭 CT検査

  • 胸部 X 線(肺水腫)
  • ECG(不整脈、伝導障害、非特異的 ST・T 変化、熱による心筋虚血・梗塞)
  • 採血:CBC、電解質、BUN、Creatinine(急性腎不全) CPK (横紋筋融解) 肝 transaminase(熱射病ではめったに正常値にならない)、 ただし肝酵素異常は 24 から 48 時間経たないと出現しないこともあります。
  • Prothrombin time(PT)、Partial thromboplastin time(PTT):肝障害、DIC ・血ガス:古典的熱射病では呼吸性アルカローシスが多い。 運動性熱射病では呼吸性アルカローシス+乳酸アシドーシス
  • 尿ミオグロビン(横紋筋融解)、尿が茶色だったらミオグロビン尿を疑う必要あり
  • 検査、沈査で蛋白、円柱、尿比重増加 ・頭部 CT(意識変容)、必要なら髄液検査

DICでは血小板,Plt, Fibrinogen, PT, APTT, SF, TAT, PIC, AT, TM など検査

DICを疑った場合は、血小板数、FDP、Fibrinogen、PT を提出し、 補助的に下記の測定を行うといいといわれています。

  • SF(可溶性フィブリン:凝固活性化の指標)
  • TAT(Thrombin・Antithrombin 複合体:凝固活性化の指標)
  • PIC (Plasmin-α2-AP 複合体:線溶活性化の指標)
  • Antithrombin(トロンビン、Xa 因子を阻害)
  • Thrombomodulin(血管内皮細胞障害の指標、トロンビン阻止)

冷却しても意識悪ければ髄膜炎、脳出血、視床下部卒中考える必要あり

初期では熱射病と SIRS(全身性炎症反応症候群)の区別はできません。

SIRS は下記4項目の内2つを満たします。

  1. BT<36 度または>38 度
  2. 脈>90/分
  3. PaCO2 <32
  4. WBC>12,000/mm3または<4,000 または 10%を越える幼若球出現

熱射病なのか SIRS なのか分からなければ、とりあえずクーリングを始めてから考えよとのことです。

クーリングで急速に改善すれば熱射病です。

老人では熱射病の回復は遅くまたβ拮抗薬、Ca拮抗薬使用していると周囲環境の熱、湿度への反応が悪くなります。

冷却にもかかわらず意識が悪ければ、髄膜炎、脳出血、視床下部卒中も考え、頭部CT、髄液検査を行う必要があります。

40 度以上発熱は熱射病、悪性症候群、悪性過高熱を考える

40度以上の高熱を起こすのは、熱射病、悪性症候群、悪性過高熱があります。

悪性症候群(neuroleptic malignant syndrome)は第1、第2世代の向精神薬で起こり下記のような薬剤があります。

[aside type=”warning”]悪性症候群を起こす薬剤
・抗精神病薬(従来からのもの) クロルプロマジン、フルフェナジン、ハロペリドール、ロキサピン、 メソリダジン、モリンドン、ペルフェナジン、ピモジド、チオチキセン、 トリフロペラジン
・抗精神病薬(比較的新しいもの) アリピプラゾール、クロザピン、オランザピン、パリペリドン、クエチアピン、 リスペリドン、ジプラシドン ・制吐薬 ドンペリドン、ドロペリドール、メトクロプラミド、プロクロルペラジン プロメタジン [/aside]

悪性症候群の診断基準は以下の通りです。

Levenson らの悪性症候群診断基準
以下の大症状の 3 項目を満たす、または大症状の 2 項目+小症状の 4 項目を満たせば確定診断

大症状

  1. 発熱
  2. 筋強剛
  3. 血清 CK の上昇

小症状

  1. 頻脈
  2. 血圧の異常
  3. 頻呼吸
  4. 意識変容
  5. 発汗過多
  6. 白血球増多

冷却は40度の湯を体表にスプレーし扇風機、首・脇・鼠径にシャーベット状氷を

熱射病の治療は冷却と臓器機能の維持に尽きます。

意識障害があれば必要に応じて挿管、人工呼吸器開始です。

中枢神経症状の回復があれば予後良好です。

熱射病で脳障害が残った場合の死亡率は高いのです。

冷却はぬるま湯(40度、lukewarm water)をスプレーでかけ扇風機、マッサージします。

風は45度くらいの風が良いそうですが、これは難しいです。

冷水を皮膚に散布して扇風機を使うと皮膚血管収縮と震え(shivering)を起こしますのでやってはなりません。

現場では体温>40度なら着衣を脱がせ涼しい場所(20-22 度)に移しクーリングを開始します。

25 度から 30 度の水をスプレーでかけ扇風機、扇で風を送ります。

また頸部、腋下、鼠経にシャーベット状の氷(slush)を袋に入れて当て、大径動脈を冷やします。

ただし意識がある患者だといやがります。

深部体温<39.4度、皮膚温30-33度を目指します。

冷却は 38-39 度で中止!ノルアド・NSAID 使用不可!低血圧は生食を!

深部体温<39.4度を目指し、38-39度になったらクーリングを中止します。

医原性低体温を起こすからです。

Body Cooling Unit という特殊なベッドがあるそうで、15度の水をスプレーで散布し45度温風を全身に送り皮膚温32度-33度にするのだそうです。

acetoaminophenやaspirinは熱射病に使ってはなりません

熱射病は視床下部病変ではないしこれら薬剤で肝障害、DIC をおこしかねないので使わないほうがいいとのことです。

Salicylateは酸化的リン酸化のuncouplingにより高熱を起こすことがあります。

筋弛緩剤のDantroleneは無効です。

α-adrenergic agonists (ノルアドレナリン等)は血管収縮して熱放散を妨げますので使用してはなりません

低血圧に対しては生食 bolus で250-500ml投与して対処します。

震えには benzodiazepine、悪性症候群でなければ chlorpromazine

震え、痙攣は熱射病ではよくあります。

特に冷却時に起こります。

クーリングで震え(shivering)があると発熱するのでbenzodiazepineを注射します。

Midazolam(ドルミカム10㎎/2ml)0.1-0.2 ㎎/㎏から最大4㎎/㎏静注は効くまでに1-5分で1-6時間有効です。

もし震えにBZDが効かなくてかつ悪性症候群がなければchlorpromazine (ウインタミン、コントミン、10、25、50 ㎎/A)を使用します。

ただしchlorpromazineは抗コリン作用があり発汗阻害や低血圧を助長することがあります。

患者を氷水に漬ける(cold water immersion)のは効果的ですがモニターやルート確保が困難になるし老人では死亡率が上がります

運動誘発性の熱射病で、頬、手掌、足底などスベスベした(glabrous) 皮膚にアイスパックを当てるのも有効で、頸部、腋下、鼠経に当てるより有効という報告があります。

胸腔、腹膜洗浄(peritoneal lavage)を冷水で冷やすのも有効ですが侵襲的ですし 妊婦や腹部手術患者では禁忌です。

22度位の輸液、冷却酸素、冷却毛布も有効かもしれません。

冷水による胃洗浄は水中毒を起こすかもしれません。

アルコールスポンジ清拭はアルコールが皮膚から吸収されて中毒を起こすのでやってはなりません。

横紋筋融解は CK>5,000 は生食 1-2ℓ/h、尿 200-300ml/h に、メイロン使用

横紋筋融解ではミオグロビンが尿に出て赤ワイン色の尿になります。

横紋筋融解では腎不全を起こしますので腎血流確保と利尿、尿アルカリ化を図りミオグロビンによる腎障害(heme-induced acute kidney injury)を防止します。

実際には以下の通りです。

  1. CPK>5,000 の全患者は十分な生食投与を行え
  2. まず 1-2ℓ/時間で開始し時間尿量 200-300ml に
  3. 尿は 8.4%メイロン 150ml を 5%G1ℓに混ぜて 200ml/時、尿 Ph>6.5 に

熱中症総まとめ

熱中症の要点は下記の18個です。

  1. 熱失神は皮膚血管拡張が原因の失神、熱痙攣は塩分なしの水分補給による筋痙攣
  2. 人が耐えうる最高温は 41.6-42度で45分‐8時間。49‐50度5分で死亡する
  3. 湿度75%以上で発汗蒸発不能。発汗で最大600Kcal/時放熱。抗コリン薬注意。
  4. 心拍出量が増えないと熱射病起こす。β拮抗剤、利尿薬等内服薬に注意。
  5. 血流の皮膚・筋へのシフトで腸管虚血→腸管透過性亢進→endotoxin血中へ入る
  6. 最大酸素摂取量の80%超えると腸管透過性亢進する。
  7. 熱ショック蛋白はシャペロン機能(蛋白折り畳み)で細胞を防御する
  8. 熱射病のDICは敗血症と同じ線溶抑制型DIC。CBC, PT, PTT チェック。
  9. 熱射病診断は深部体温>40度、中枢神経障害の二つ。無尿の死亡リスクHR5.24。
  10. 古典的熱射病は呼吸性アルカローシス、運動性熱射病は呼吸性アルカローシス+乳酸アシドーシス
  11. 検査:胸Xp,ECG, CBC,電解質,BUN,Cr,CK,GOT,GPT, PT,PTT,尿 myoglobin,検尿,頭 CT
  12. DICでは血小板,Plt, Fibrinogen, PT, APTT, SF, TAT, PIC, AT, TMなど検査
  13. 冷却しても意識悪ければ髄膜炎、脳出血、視床下部卒中考え CT,髄液検査
  14. 40 度以上発熱は熱射病、悪性症候群、悪性過高熱考える必要あり
  15. 冷却は 40 度の湯を体表にスプレーし扇風機、首・脇・鼠径にシャーベット状氷を
  16. 冷却は38-39度で中止!ノルアド・NSAIDは使用不可!低血圧には生食を!
  17. 震えには benzodiazepine、悪性症候群でなければchlorpromazine
  18. 横紋筋融解:CK>5,000 は生食 1-2ℓ/h、尿 200-300ml/h に。メイロン使用、尿 Ph>6.5 に

ぽっこりお腹:原因は運動不足ではない!?

見た目は気にしないといえども、年齢を重ねていく上でどうしても気になるぽっこりお腹

メタボリックシンドロームのサインなどとも言われて、お腹周りの計測を健康診断などでされた経験のある方も少なくないはず。

運動不足や不摂生で脂肪が燃焼できず、お腹が出てくる。

一般的にはそう考えられていますが、実はぽっこりお腹の原因はそうでない可能性もあります。

お腹が出る原因は、運動不足ではない

  • お腹は気になるが、時間やお金をかけたくない
  • 運動はしているが、お腹の悩みを解決できない
  • お腹を凹ませて、人生を変えたい

このような悩みや考えを持っている人も多いのではないでしょうか。

そんな方のために、好きなものを食べても運動しなくてもやせて、腰痛、猫背などの不調も改善する合理的な方法があります!

と言ったらあなたは信じるでしょうか。

かなり胡散臭いかもしれませんが、まずは最後まで読んで信じれるものがそうでないか判断していただければと思います。

ビジネスと同じで、まずお腹が出る原因を探り目標を設定すれば、とるべき手段が明確になり、おのずと結果はついてくる、そんな方法です。

スポーツ選手のお腹が出てる!?

突然ですが、プロ野球選手や競輪選手のお腹が出ていることに気づいて、「あれっ?」と思ったことはありませんか?

スポーツ選手といえば、毎日運動しているような方々。

それなのにお腹が出ている。

いったいどういうことなのか。

結論としては、お腹が出る原因は運動不足ではない、ということです。

プロ野球選手や競輪選手でお腹が出ている人がいるのは、彼らはお腹を凹ませる目的で体を鍛えているわけではないからです。

では、食生活のせいなのか。

確かに、お腹の出具合に関係はありますが、原因ではありません。

食べ過ぎが原因であれば全身に脂肪がつきますが、まったく太っているわけではない。

それどころか、やせているのにお腹だけ出て
いる人は珍しくありません。

お腹が出る原因は何なのかというと、お腹を引っ込める筋肉を使えていないまたは使っていないからです。

腰痛を治すつもりが、お腹も凹む

年齢を重ねると腰が痛くなる。

腰痛に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

腰が痛くなるとやむを得ず腰痛用のコルセットを使っている方もいるかもしれません。

コルセットは巻くときには より強く固定するために、お腹を引っ込めます。

コルセットをしているあいだだけは腰が楽になりますが、コルセットを使わないでいると腰痛が再発します。

そこでコルセットに頼りすぎないように、コルセットを使えないときにもお腹を引っ込めておくことを意識する。

これを行うと、腰痛が楽になるうえにお腹が凹みます。
人によっては体重7kg、ウエスト7cm近く痩せて凹むこともあります。

効果は早ければすぐに!

特別な運動はいっさい行う必要はありません。

お腹を引っ込める動作は、大変地味ですが他のどんな運動をするよりもお腹が凹むのに効果があります。

ただ引っ込めればよいというわけではなく、お腹の出っ張り方により効果的な引っ込め
が異なります。

1日1分でも、1ヵ月で30分になります。

たとえば1回30分のトレーニングを1回だけやっても、体型に変化がないことは当然です。

ところがたった1分でも、この方法を1ヵ月続けていったその30分は、相乗効果によって1 回30分の何倍も効き、予想を超える成果につながります。

今の時代、時間はお金にも勝るほどに大切です。

ダイエットに時間とお金をかけるのはやめて、時間もお金もほかのことに使うほうが賢いと思います。

お腹が凹む成功体験で、人生は変わる

今回の方法を続けることは、お腹が凹むと同時に、生涯若々しい使える体になるメソッドでもあります。

お腹に意識を向けることで、お腹だけでなく姿勢が変わり、体調がよくなり印象も変わります。

この成功体験は大げさな話ではなく、人生を変える可能性をもっています。

習慣として行っている歯磨きのように、淡々と、体のお手入れ感覚ではじめてみてください。

たかがお腹ですが、されどお腹。

出っ張っているよりは、凹んでいるほうが気分も上々、自己肯定感も上がりポジティブになること間違いなしです。