増税前の買いだめは、医薬品業界でも!


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いよいよ近づいてきた、消費税増税!

軽減税率などの制度もありますが、負担が大きくなることは明らかです。

増税前に家を買う。

高価なものを買っておく。と言った人も多いのではないでしょうか?

それは医薬品業界も例外ではありません。

消費税増税に伴う薬価改定で値上げ品目を買いだめする方向に!

消費税増税に伴う10月1日の薬価改定が19日に発表されました。

改定前後の在庫調整が必要となる調剤薬局や医療機関はすでに動き始めてるところもありますります。

薬価引き下げによる在庫価値の減少を防ぐのはもちろん、消費税対応分の上乗せや後発品改定ルール(価格帯集約)による結果的には薬価引き上げの恩恵を受けるために、様々な戦略を練っています。

増税後の値上げ品目

値上げ品目数は全体の約37%である6121品目が対象となっています。

消費税分の上乗せだけであれば引き上げ率は最大1.85%までしか増えませんが、改定ルールによって68%増える後発品の飲み薬や、金額ベースで2505円も高くなる抗がん剤もあります。

調剤薬局や医療機関はこのような薬に出荷制限をかけられる前に買いだめを急いでいます。

引き上げ率1位はアロプリノール

内服薬・注射薬・外用薬で最も引き上げ率が高いのは、武田テバや共和薬品など7社の高尿酸血症治療剤アロプリノール錠50mgと言われています。

改定前の薬価6円から68.3%増え、10.1円となります。

外用薬に限ると日医工と三友薬品のインドメタシンパップ70mgで11.3円から51.3%増え、17.1円になります。

注射薬では日医工と武田テバのゲムシタビン点滴静注用1gが4950円から51.6%増え7502円に値上がります。

その差はなんと2552円。

金額での引き上げ1位は話題のキムリア

金額としての引き上げ幅1位は、ノバルティスファーマのキムリア点滴静注です。

白血病の治療薬で、最高薬価を更新したことで話題になりました。

引き上げの金額は、62万248円増えて3411万3655円になります。

このような大幅な引き上げは、新薬創出・適応外薬解消等促進加算の対象品目に消費税分1.85%を乗せたものが中心となっています。

しかし、ただ高くなる医薬品を買えばいいわけではなく、需要との関係を見通した対応が重要です。

ゲムシタビンなどの抗がん剤や、偽物が出回った騒動があった、28錠ワンセットで1錠あたり906円引き上がるC型肝炎治療薬ハーボニー。

このような日常的に需要があり、かつ薬価が大幅に上がる品目は、買いだめの対象になりやすいです。

増税、改定前の駆け込み需要にむけて

 医薬品の卸業者もこうした動きが出るのは想定しています。

日本医薬品卸売業連合会は駆け込み需要への懸念を発表しています。

また、厚生労働省も19日付で買いだめをけん制する通知をだしました。

しかし経営を考える上では、買いだめを抑える必要は全くないのが実際のところ。

しかし、医薬品メーカー関係者は、引き上げ品目の買いだめと引き下げ品目の買い控えも激しくなる増税後。

来年4月にある薬価改定の時も同じような動きが出そうです。

 


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!