はしか(麻疹)が全国で拡大中:ワクチン接種が重要


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年明けから麻疹が全国的に拡大しています。

麻疹、いわゆる「はしか」と呼ばれるもの。

昨年から風疹の流行については、メディアなどでも取り上げられ今後ワクチンの助成制度が開始となる予定ですが、風疹だけでなく麻疹も急増しています。

過去の風疹については、下記の記事をご参照ください。

大流行中の風疹:ワクチンは実は供給不足になる計算:早期のワクチン接種が必要です。

2019年2月17日

マスクで予防を!!妊婦さんの風疹回避の重要性について。

2018年8月27日

麻疹(はしか)が全国的に拡大

国立感染症研究所の最新の集計では三重や大阪を中心に148人の感染者が報告され、既に昨年1年間の患者数の半数を超えています。

これは過去10年の間で最多ペースとなっています。

同じ空間に短い間いるだけで空気感染するなど、極めて感染力が強いのが特徴の麻疹。

集会や百貨店での集団感染も起きたほか、患者が新幹線で長距離を移動したことも発覚しました。

全国に広がる懸念もあり、 専門家はワクチン接種の徹底を呼び掛け

三重県の事例

津市では、昨年末開催の宗教団体の研修会に参加した10~20代の間で感染が広がり、三重県内で今年約50人の患者が報告されました。

そして三重県内ではなく、和歌山や愛知、岐阜にも飛び火しました。

この団体はワクチンを含めた医薬品利用に慎重で、参加した49人中24人が感染、そのうち20人はワクチンを接種していませんでした。

大阪市の事例

百貨店「あべのハルカス近鉄本店」では2月から、従業員や利用客約20人に感染が広がっています。

2月のバレンタインのシーズンで特設会場の販売者が感染していたことで、更なる拡大が危惧されていました。

さらに女性患者が8日と10日に新大阪―東京間の東海道新幹線を利用しており、車内で他の人にうつした可能性が指摘されています。

麻疹(はしか)

はしかは発熱やせき、発疹など風邪のような症状で見逃されやすい病気ですが、3割が肺炎や脳炎などの合併症を起こして最終的には死亡することもあります。

1 度感染すると免疫ができますが、感染経験がない人はマスクや手洗いでは予防が不十分であり感染する危険性があります。

唯一の予防法はワクチン接種

現在は1歳と小学校入学前の2回が定期接種化されていますが、20代後半~40代の年齢の人は感染を経験した人が少なくワクチン接種の機会は1回だけだったため免疫が不十分であり感染リスクが高いはざま世代と言われています。

国立感染症研究所が12日に発表した集計では、

  • 三重県49人
  • 大阪府43人

以上のほか、愛知、東京など 19の都道府県で報告されました。

患者の大半はワクチン未接種、または接種歴が不明の人たちです。

自分が過去にはしかにかかったことはありますか?

この問いに自信をもって答えられる人は、少ないと思います。

過去にかかったと思っていても他の病気だった可能性もあり、油断はできません。

接種記録がない場合、特に年齢が若い人ほど予防接種を積極的に行うことが重要です。

麻疹(はしか)
感染後約10日で発熱やせき、鼻水など風邪のような症状が現れた後、発疹や3 度以上の高熱が出る。
3割は肺炎や脳炎などの合併症になり、千人に1人の割合で死亡することがある。
1978 年から定期接種が始まり、予防接種を1 回することで95%、2回で99%以上の免疫を獲得できる。
現在は1歳と小学校入学前1年間の計2回に接種機会がある。
感染を経験した人が少なく、ワクチン接種機会が 1 回だった20代後半~40代は、感染リスクが高いとされる。

世界の麻疹(はしか)の流行状況

世界の麻疹(はしか)の感染者は23万人とも言われています。

WHOの情報では、1980年に麻疹(はしか)は世界で年間約260万人の死者を出していました。

ワクチン普及に伴い感染者も減少し、16年には全世界の死者数が初めて10万人を切りました。

しかし現在は増加傾向。

WHOは2018年、世界のはしか感染者数が少なくとも22万9千人に上り17年より倍増しそうだと発表。

19年もこの傾向が続く可能性があると警告しました。

実際には感染が報告されない例も多いため、世界の感染者の実数は200万人以上と推計されています。

まとめ

今回は年明けから急増している麻疹(はしか)について記載しました。

はしかは高熱や発疹が特徴で、空気感染で広がります。

短時間でもはしかの患者と接触することで容易にうつる感染症です。

防ぐには予防接種が最も有効です。

はざま世代の方は、今のうちに積極的にワクチン接種を行っておいたほうがいいかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!