人がマスクをする理由。予防のため。風邪をひいてないのに。


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薬剤師目線:風邪をひいていなければマスクなんて要らない?

インフルエンザ

まだまだ残暑厳しいですが、夏が過ぎて秋、そして冬になるにつれ寒くなると共に気になるのが今年のインフルエンザ。

昨年は、ワクチンの供給が間に合わないなどの問題もあり、早期の予防接種が難しかったのは記憶に新しいところです。
例年、流行は11月から2月くらいと言われていますが、流行期に決まって指令が出されるマスク着用。

病院の中では、流行期は必ずマスク着用が励行されほとんどのスタッフがマスクをしていると思います。
「風邪ひいてないのにマスクなんて要らないじゃん?」というような声もあります。

確かに、マスクをすると顔の表情がみえにくくない、「匿名性」が高くなります。いわゆる「冷たい感じ」。
院内のスタッフの中には、患者さんを安心させるためマスクは邪魔と言われる方もいることは事実。
確かにごもっとも!!ではあります。
しかし、顔全てを見せなくても笑えば目じりなどで、マスクの下の表情は伝わります。
特に最近はネット社会。情報ネットワークも強大化していることで、病院ではマスクをしていなければむしろ叩かれるなんてこともあるかもしれません。

猛威を振るったインフルエンザ、新薬であるゾルフーザは使えるのか。

2018年8月30日

マスクの重要性

少し前に、SARS(重症急性呼吸症候群)という死亡率の極めて高い疾患が東南アジアを中心に大流行しました。
この時、治療に関わっていた医療スタッフに感染予防上、もっとも効果的だったツールはいったいなんだったと思いますか?

そう、それがマスクだったのです。
インフルエンザは、SARSほどの病原性はないものの、感染経路(どのように人から人へうつるか)はよく似ています。
自分を守るために、インフルエンザ流行期には風邪をひいてなくてもマスクは重要です。

しかもただマスクをつけるのではなく、正しくマスクを使用することが大切であり効果もあります。
たまに見かける鼻出しマスクはNG!

もう一つのマスクの推奨理由は、ウイルス潜伏期の問題です。
ウイルス排泄がもっとも活発なのは、一般的に発症(病気になる)直前です。
咳やくしゃみなどをして、ウイルスてんこ盛りの飛沫(つばや唾液)を飛ばしたり浴びたりしないためには、マスク着用がものすごく効果的です。
秋から冬にかけて、忘年会などのシーズンで大勢が集まる宴会などで、周りの人にうつしてしまわないよう、咳エチケットとしてマスクをつけましょう。

「マスクは行き苦しくてイヤじゃん」というあなた!!
同じマスクを何回も使いまわしていませんか?
ほとんどのマスクは不繊布でできています。掃除のときに床を拭いてゴミを集める素材と同じ。
最近では、もっとハイテク素材もあるかもしれませんが、だいたいはそうです。
ウイルス粒子を含む目に見えないゴミですぐに通気口が塞がってしまうので、ためらわずどんどん新品を使いましょう。マスクは毎日交換が基本です。
そして最近のマスクは良心的に安いものが多いです。

最近のマスク。
かなりファッション性のあるものもあります。予防はもちろんのこと、つけててオシャレと思わせてくれるようなマスクを知っている方。ぜひご連絡ください。

これからの流行期。いまはまだ早いと思っている方。
マスクは家においていてもいいかもしれません。

予防という意味では、インフルエンザワクチンも重要です。
マスクでウイルスから自分を守り、万が一体内にウイルスが入ってきてもワクチンを打っていれば防げることもあります。
マスクの準備とともに、インフルエンザワクチンも重要と思います。
特に小さいお子さんなど。
6か月以上、13歳未満は免疫獲得の関係で2回接種が推奨です。

ワクチンは注射なので、うちに行くのも大変。
その気持ちはとてもよくわかります。
しかし、インフルエンザになってしまってはもっと大変。
学校や、保育園、幼稚園などは薬1週間程度強制的に休まされます。

もちろん、インフルエンザワクチンを打てば必ずインフルエンザにならないわけではありませんが、備えあれば憂いなし。
予防は大事ですね。

子宮頸がんワクチンは、断然接種推奨です。

2018年9月1日


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!