闇営業で吉本興業の所属芸人が問題となっていますが、外国人を狙う闇ビジネスが最近日本では問題となっています。
闇営業ではなく、闇ビジネスに注意が必要!
訪日の外国人を狙った違法カジノや白タク、医薬品販売などが最近問題となっています。
違法カジノ店
2019年の7月、東京で外国人観光客らを相手に営業していた違法カジノ店が摘発されました。
多額の金を投じる富裕層を集めて、約1年間で1億円を超える利益を得ていたようです。
1億円の利益ですから、外国人はお金を持っていますね。
海外で日本人が狙われるのと同じ事かもしれません。
最近では訪日客数の増加に伴い、裕福な外国人を狙う闇の観光ビジネスも目立ち始めています。
バカラ賭博
池袋では雑居ビルの7階でバカラ賭博をしているという情報がありました。
2019年の7月、違法賭博の確信を得た警視庁は店に踏みこみ、ディーラーの男ら8人を賭博開帳図利や同ほう助の容疑で逮捕しました。
店内には複数のバカラ台があり、ルールを中国語で説明する紙が掲示されていたとのこと。
押収した店のパソコンの解析などで、1年間に約8億円もの金が動く本格的な闇カジノということが判明しました。
8億円もの外貨が賭博という形で日本に入ってきたことは、知られていない事実です。
驚いたのはその客筋です。
中国人が多く、観光で滞在中に客として賭博に参加。
ディーラーは、一晩に数十万円を使う富裕層を狙って誘い込んでいて、年間の利益のうち約1千万円を用心棒代として暴力団組員に提供していた。
やはり裏ルートにも繋がりがあったようです。
しかし、ここまで大金を持った観光客をどうやって集めることができたのか?
噂としては、仲介役がいたと言われています。
訪日外国人を狙う違法ビジネス
観光庁によると、訪日客は7年連続で増加していて、2018年に約3119万人に達しました。
18年の消費総額は約4兆5千億円で、5年前の3倍になっています。
消費額が増える裏では違法ビジネスで利益を得ようとする動きも活発になっていると言われています。
年間で約4600億円とされる訪日客の交通費を狙うのは白タクと呼ばれる無許可営業のタクシー。
2018年7月に摘発された中国人の男は約60人のドライバーを抱え、3年弱で約8千万円を売り上げたとのこと。
その男らは香港の会社が運営する英語の配車サイトで予約を受け、このサイト経由で決済していました。
運転手が外国語を話せるのが好評だったと言われています。
白タク自体も違法ですが、料金の設定もかなり割高だったようで、一般のタクシーなら約5千円の距離で約2万円を請求していました。
医薬品を違法に売るブローカー
買い物の分野では、外国人に人気が高い日本の医薬品を違法に売るブローカーが暗躍しているとのこと。
都内では2016年、糖尿病や更年期障害の患者向けで医師の処方箋が必要な薬をブローカーへ横流ししたとして、医薬品卸売会社社長らが摘発されました。
東京五輪・パラリンピックがある2020年には外国人観光客はさらに増える見通しで、政府が目標にする4千万人も達成できるのではと言われています。
警視庁は五輪の土産品として出回る恐れがある偽グッズを判定する捜査員を養成するなど、訪日客相手の闇ビジネスの摘発を強化しています。
闇ビジネスが日本に与える影響
このような闇ビジネスが横行すれば訪日客がトラブルに巻き込まれるケースも増える可能性があり、日本全体のイメージが損なわれます。
観光立国を推進するうえでも、違法行為の摘発を強化する必要があるのではないでしょうか。