現役薬剤師が解説!!子供の読書週間。学力に影響が!


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昔から、 「本を読む子は頭がいい」と言われています。

自分自身はあまり本を読んでこなかったので、わかりませんが実際のところどうなのかを検討している書籍があります。
面白そうだったので、抜粋しながら実際のところを言及していきたいと思います。

こんかい読んだ書籍は、これ!!

実際に検証されたのは小中学生4万人。

いきなり結論から言ってしまうと、

  • 本を読むだけで勉強をしないと成績は上がらない
  • しかも睡眠時間を削って本を読んでも、むしろ成績は落ちる

それは当たり前だよと思われるかもしれませんが、読書と睡眠、勉強の最適なバランスって考えたことありますか?

実はちゃんと明確にされていなかったりします。

だから、試験前に徹夜で勉強したり、読書感想文も一気に読んで終わらせたりしている人も多いのではないでしょうか。

1日の時間は誰でも24時間。
その時間の使い方とともに、今回の検証をもとに解説していきます。

限られた時間で、結果にコミットしたいと思うのは誰しも同じ。

子供の限られた時間を有効利用するためにも、英語脳を鍛えるにはRIZAPもおススメです!

薬剤師目線:本の読み方で学力は決まる

読書の効果を最大限に発揮するために着目すべきは、生活習慣です。

どんな人間にも与えられる時間はみな平等で一日は 24 時間と決まっています。
さらに、小学生なら一日のうちの9時~16時の7時間、中学生なら放課後の部活動も含めると9時~18時の9時間を、平日ならほぼ毎日学校で過ごすことになります。

つまり、小学生は残りの17時間、中学生は15時間という自由に使える限られた貴重な時間を、いかにして有効に活用していくのかをそれぞれ考えていかなくてはいけません。

睡眠と学力の関係

皆さんも寝不足や徹夜明けで勉強や仕事が捗らないと感じた経験はあるのではないでしょうか。
そもそもなぜ、私たちには睡眠が必要なのでしょうか?

生物学的には、睡眠中に分泌される成長ホルモンが重要な役割を担っているといわれています。

「寝る子は育つ」という言葉がある通り、睡眠中に分泌された成長ホルモンによって骨や肉体が形成され、子供達にとって大切な健康的な成長が実現します。

成長ホルモンと聞いて、「大人の私はもう成長期は過ぎたから関係ないや」と思った方、実はそれは間違いです。

成人の場合は身長こそ伸びませんが、成長ホルモンは細胞の新陳代謝を促進し、傷を治癒したり免疫力を高めたりするなど健康な体を保つための機能も持っているため、大人になってもやはり睡眠は必要不可欠であると言えます。

そして、せっかく勉強したり覚えたことも眠らないとムダになるかもしれません。
実は、脳科学的にも睡眠は非常に重要な機能を果たしていることが分かっています。

睡眠には「浅い眠り(レム睡眠)」と「深い眠り(ノンレム睡眠)」を周期的に繰 り返すリズムがあります。おおよそ90分周期で訪れるレム睡眠の間に、脳は日中の記憶を整理して定着させていると言われています。

要するに、9時間睡眠の人は一度の睡眠の間にレム睡眠が6回訪れるのに対し、6 時間睡眠の人は4回しかレム睡眠を経験することができないという計算になります。
つまり、睡眠時間が短ければ短いほど、レム睡眠の回数も減少し、記憶が定着するチャンスを逃してしまうということになります。

自分もですが、学生の時に一夜漬けで試験を乗り切ったご経験は一度はないでしょうか。
その時は、確かに翌日の試験は徹夜の勉強で何とか合格したとしても、数日後には覚えた内容が頭からきれいさっぱり消えてなくなってしまっている。

これはまさに、徹夜によってレム睡眠による記憶定着の段階を踏まなかったことが原因であると言えます。

睡眠時間が短いと脳の「海馬」が小さくなる

睡眠時間が短いと起こる、恐ろしい悪影響はそれだけではありません。

東北大学のチームの研究によって、睡眠不足は脳の機能の低下だけではなく、脳の発達自体にも悪影響があるという恐ろしい事実が判明。

5~18 歳の健康な子供達290名に「平日の睡眠時間」を尋ね、その子供達の脳の発達を調べるためにMRIを使って脳の撮影をしました。
解析の結果、睡眠時間の短い子供ほど、脳の「海馬」という場所の体積が小さかったのです。

「海馬」は脳の中で記憶を司る場所です。
睡眠不足は単純に脳の働きを低下させてしまっているだけではなく、その機能を担っている脳自体を破壊してしまっている、もしくは脳の発達を遅らせてしまっている恐れがあるという深刻な事実が判明したのです。

勉強・読書・睡眠の最適なバランス

 

読書と勉強をするとしないで差が出る。さらに睡眠を取らなければならない。
また、限りある自由時間を使ってリラックスやリフレッシュも必要。

では実際にどのような時間配分が最適なのか。
勉強・睡眠・読書にそれぞれかける時間の最適な組み合わせについてです。

平成 29 年度の小学 5 年生~中学 3 年生を平日の読書「1 時間以上」「1 時間未満」「全くしない」とい う 3 群に分割し、それぞれ勉強時間、睡眠時間別の偏差値を算出し検討されたものです。

その結果、

まず読書「1 時間以上」の子供達は「成績上位層」が半分以上を占めていました。
しかし、どれだけ読書をしていても、勉強を全くしない子たちは、どれだけしっかりとした睡眠を取っていようが、 成績下位層に沈んでいました。

まぁ、それは当然ですよね。いわれるまでもない。

ただ、5時間未満の睡眠の子供達も、読書や勉強の時間に関わらず、成績下位層に沈んでいます。
特に、読書を「1時間以上」、勉強も「3時間以上」、一生懸命頑張っている子供達でさえも、平均偏差値はたった 44.1 にしかならないという驚きの結果になりました。

また、睡眠時間が6~7時間以上、勉強をたった30分未満しかしていなくても、「成績上位層」に食い込んできていました。

まとめると、
しっかりとした睡眠を取りつつ、最低限与えられた宿題をこなしていれば、あとは読書の効果だけで学力を平均以上に上げることができたということです。

もちろん一つの研究の結果なので、すべての人が当てはまるとは限りませんが、興味深いデータです。
しかし、高校生以上は検証されていないため、不明です。

2時間の勉強より、1時間の読書のほうがいい?

続いての検討です。

読書「1 時間未満」群の最大偏差値は、読書「1時間以上」群と変わらず、勉強「3時間以上」 かつ、睡眠「7~8時間」群の組み合わせで、55.1 となりました。

最後に、読書を「全くしない」群の最大偏差値は、勉強「3 時間以上」かつ、睡眠「6~7 時間」群の組 み合わせで、53.4となりました。

結果としては読書を全くしない子供達は、勉強を「3時間以上」必死に頑張って、 睡眠時間も「6~7時間」とギリギリまで削って、ようやく「成績上位層」に食い込むことができているといった印象です。
ちなみに、読書「1時間以上」かつ勉強「1~2時間」かつ睡眠「8~9時間」群の偏差値が53.2と、ほぼ同じ値となっています。

簡単に計算すると、
勉強にあてている 3時間のうち 1時間を読書に回してあげれば、同程度の成績をキープしつつ、1時間長く眠れるようになるという計算になります。

必死に 3時間勉強するのと、1時間楽しみながら読書を取り入れつつ、さらに1時間長く眠れるオマケ付き。
皆さんならど ちらを選びますか?

勉強を1時間行う。
短い時間でも読書と睡眠がとれていれば、それなりの成果は出ると思います。

しかし、なかなか効率よく勉強するのはいきなりは難しいところ。
塾に通うのもいいですが、夜変えるが遅くなるのは心配。

そんなときには家庭教師をお願いするのもいい手です。
時間も1時間~1時間半と、今回の検証での勉強の時間の範囲内であるため、問題なしです。

読書と勉強、最適な時間とは?

今までのデータから、小学生と中学生での「勉強・睡眠・読書時間の最適な組み合わせ」を求めていますが、単純に小学生と中学生で分割してしまうと、極端に人数の少ない群ができ、 統計的な信頼性が失われてしまいます。

そこで、追加の検討として勉強時間を「30 分未満」、「30 分~2 時間」、「2 時間以上」 の 3 群に、睡眠時間を「6 時間未満」、「6~8 時間」、「8 時間以上」の 3 群に組み替えて分析がされています。

平成29年度の小学5、6年生において、「勉強・睡眠・読書時間」の最適な組み合わせは、勉強「30分~1時間」かつ、睡眠「8時間以上」かつ、読書「1時間以上」で、平均偏差値は53.2となりました。 トップは勉強「2 時間以上」ではありません。小学生のうちは読書もそうですし、勉強以外のそれぞれ子供の興味、関心に合わせた活動が結果的に高い学力に結びついていると結論づけています。

そのため、小学生のうちはたくさん勉強させることよりも、たくさん読書をして幅広い知識や視野を身につけたり、豊かな感受性を養ったりしたほうが学力に結びつくと言えます。

続いて中学生では、勉強「2時間以上」かつ、睡眠「6~8時間」かつ、読書「1時間未満」が最適な組み合わせとなり、平均偏差値は54.0となりました。
小学生と比べると、中学生は学習内容が高度になり、宿題の量も増えてきます。
そのため、成績トップ層を狙うためには堅実に「2 時間以上」 勉強を頑張る必要があると言えます。

まとめ

以上のことから、学力アップのためには読書習慣はあったほうがいいという結論に至っています。

もちろん何事も無理はよくないため、忙しい時間を割いてたくさん読むのではなく、

すきま時間を見つけて、

もしくは気持ちに余裕があるときに、毎日少しずつでも読書するといいかもしれません。

脳科学の分野は興味深いものですが、生まれたての赤ちゃんの頭の形についても知っておくといいかもしれません。

赤ちゃんの頭の変形:ヘルメット矯正が必要な場合も。「様子見」は注意が必要!

2018年10月2日


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!