子宮頸がんワクチンは、断然接種推奨です。


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薬剤師目線:子宮頸がんワクチン

みなさんもまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
子宮頸がんワクチンによる副反応、訴訟問題とこれからについてです。
日本においては、年間2900人の命と約1万人の子宮を傷つけているといわれている子宮がん。
別名、「マザーキラー」と呼ばれていたりもします。

HPVと定期接種

子宮頸がんの原因とされている、ヒトパピローマウィルス(HPV)。
性行為などで移るこのウィルスが、子宮頸がんのリスクとして認識され、2013年に国がHPVワクチンを定期接種としました。
しかし、いざ接種が始まってみると接種後に痛みや神経症状などを訴える人が相次ぎ、マスコミにも取り上げられ同じ年の6月に定期接種から外されました。
たった2か月でワクチン接種の推奨が止められてしまい、マスコミなどの影響もあり、7割ちかくあった接種率は1%以下まで低下したといわれています。
これまでの、動向を確認したい方はこちらのサイトがまとまっていました。

もちろん重大な副作用が発生してしまったワクチン接種者がいることは、確かです。
それを完全に無視しろとまではいいません。

しかし、現在人間の死亡率第1位のガン。
これを防げる薬は今のところ子宮頸がんのワクチンだけです。
色々な抗がん剤もありますが、残念ながら延命を目的とする治療のみが現状です。

そこでもう一度子宮頸がんワクチンの有用性について、考えたいと思います。

ワクチンの有用性について

当時はかなりメディアにも取り上げられて、話題になりました。

先ほども書きましたが、副作用。ワクチンの場合は副反応と言いますが、全くない薬はありません。
その中で神経系の副作用が出てしまった患者さんがいることは事実ですが、統計学的には
10万接種当たり2件ほどと言われています。

20代の若い世代に接種が推奨れていますが、その効果は今のところ一生続くと言われているので、副反応を恐れるよりも現代の問題となっている、ガンに対抗する一つの方法として接種は推奨するべきです!

実際に副反応とワクチン接種の因果関係を調べるために、組まれた臨床試験。
そう、「名古屋study」です。
2015年に速報が出され、一時話題となりましたがその後名古屋市が自らその内容を削除しました。

削除した理由。
それは、おそらく薬害を証明できなかったからだと思います。
当時名古屋市長の河村市長は、被害者の会などの声を受け名古屋studyを開始しました。
70000例以上の症例を解析した結果は、統計学的にも信憑性の高いものでありましたが、
実際には
ワクチンと副反応の因果関係はなし

でした。
そして、その後名古屋市はこの内容を名古屋市のWebサイトから削除しました。

しかし、これだけ大規模な臨床試験であり。世間の注目度も高い内容。
国際ジャーナルに発表となりました。
以下、英文そのままの題名です。

No association between HPV vaccine and reported post-vaccination symptoms in Japanese young women: Results of the Nagoya study

英文なので、要点のみまとめると、
HPVワクチン接種と接種後の副反応について、大規模な臨床試験が行われ分析された結果、
ワクチン接種と副反応によるさまざまな症状の間に、有意な関連性は認められなかった。

今後

がんは死亡率第1位の疾患です。
特に子宮頸がんの死亡率は上昇しているといわれています。

政府は世論のことを考慮し、積極的な接種の推奨はしていませんが、定期接種であることには変わりありません。
未来の女性を守るためにも、子宮頸がんワクチン接種を推奨します。


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!