癌ブログ:癌でも使える介護保険


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癌でも利用できる介護保険

意外と知られていない事実。

介護保険って高齢者しか使えないと思っていませんか?

そもそも介護保険とは平成12年4月から始まった保険制度。
40歳になると被保険者として保険料を支払うことになっています。

40歳以上の方、健康保険料の明細を確認してみてください。
そして40歳以上で、介護や支援が必要になったら利用する権利があります

ちなみに、65歳以上であれば介護を必要とする理由や原因を問われることはありません。
しかし、40~64歳までは16種類の特定疾病を原因とする場合に限って、利用することが認められています。

16種類の特定疾病とは、がんをはじめ、代表的なもので関節リウマチやパーキンソン病関連疾患などがあります。

ただ、実際介護保険が必要になってもすぐに利用できるわけではありません。
介護や支援が必要であるとの認定をもらわないといけなく、審査には一定の期間がかかるため早めに申請の準備をしておいた方がいいです。

がんにかかるお金については、下の記事もご覧ください。

がんになったときの出費。手術などの医療費とそれ以外のお金の話。

2018年10月19日

癌と保険:介護保険制度を利用するときの相談先

実際に利用するとなった場合の相談先は、市区町村の役場に行き、介護保険の担当課もしくは、地域包括支援センターにて申請を行います。
健康保険組合ではないので、注意が必要です。

申請は、本人または家族が代わりに行うことも可能です。
どちらかというと、地域包括支援センターの方がケアマネージャーや保健師などもいるため、より的確なアドバイスが受けられるため、おススメです。

癌と保険:介護サービスを利用するために、すべきこと

実際に、介護保険でサービスを利用するためには要介護認定が必要です。

これも先程紹介した、地域包括支援センターで受付してくれます。

実際の要介護認定の手続きの流れは以下の通りです。

  1. 要介護認定の申請(市区町村の窓口または地域包括支援センター)
  2. 認定調査の訪問を受ける(医師による診察)
  3. 審査判定
  4. 認定通知の受領(認定は要支援1、2から要介護1~5まで)
  5. 介護サービス計画書の作成(ケアマネージャーに依頼)
  6. 介護サービスの利用開始

癌と保険:介護認定までにかかる時間

介護認定は原則30日以内に結果が通知されます。
急いでほしい場合は、2週間以内に仮の認定が下りる迅速認定を利用することもできます。

実際の認定調査は30~1時間程度で、普段通りの生活状況を見て判断されます。
大切なのは、見た目ではわかりにくい困っていることを家族が説明することが大事です。

癌と保険:どんな介護サービスが受けられる?

自宅で利用するサービスと生活環境を整えるためのサービスが利用できます。

自宅で利用するサービス

  • 訪問介護
  • 訪問入浴介護
  • 訪問看護
  • 夜間対応型訪問介護

生活環境を整えるためのサービス

  • 福祉用具貸与
  • 特定福祉用具購入費の支給
  • 居宅介護住宅改修費の支給

電動ベッドや車いすの貸し出し、看護師さんによる入浴サービスは家族にとっても助かりますね。

これらのサービスはケアプランに基づいて提供されます。ケアプランはケアマネージャーさんが医師の意見書や患者さんとのコミュニケーションを通して作成されます。
介護度によっては、希望するサービスがうけられない場合もあるため、意見書と認定調査は結構重要です。

どうしても受けたいサービスがあるけど、利用できないという場合は民間のサービス事業者を紹介してもらい、組み合わせて利用することも可能です。

癌と保険:介護保険を利用するメリット

何よりも最大のメリットは、経済的負担が減らせるということです。
自宅で過ごしたいという希望を、家族の心身の負担を軽減しながら実現することが可能となります。

もちろん、介護保険を利用しなくても介護サービスを受けることは可能です。
しかし、その場合の訪問看護などは医療保険を利用することになるため、自己負担額が2~3割となります。
介護保険を利用すると1~2割ですむため、できれば利用したいところです。

自己負担額1~2割について。
実際の自己負担額が何割になるかは、年収で決められています。
ひとり暮らしで280万円、夫婦二人暮らしで346万円以上の年収がある場合は、自己負担額は2割となります。

介護する側にとっての休暇が取れる期間を、介護休業といいますが、平成29年1月から延べ93日までの範囲内で3回を上限として、取得できるようになりました。

癌と仕事。仕事をしながらがん治療行うためにすべきこと。

2018年9月23日

癌と保険制度:他の制度と併用できるの?

他の高額療法費制度や医療費控除などと、併用することは可能です。
介護保険を利用しているからといって、他の制度や手当が使えなくなるということはありません。

しかし、それぞれの要介護度によって利用できるサービスの量(利用額)に限度額が設けられています。
それぞれの範囲内であれば、利用した金額の1~2割の負担で済みますが、限度額を超えた金額は全額が自己負担となるので、注意が必要です。
1ヶ月の利用料が高額になった場合の措置として、高額介護サービス費で払う費用の上限額が設定されていて、その上限を超えた金額は介護保険から支給されます。

がんは治療に関して負担が大きいです。
さらに介護サービスを利用して自己負担が高額になった場合、高額医療・高額介護合算療法費制度を利用することも可能です。

癌と保険

いかがでしたでしょうか。

意外と知られていない介護保険の仕組み。
そう、実はがん患者さんも利用することができるんです。

高齢者に限らず、日常生活を維持するための支援がいろいろあります。
ぜひ活用してみては、いかがでしょうか。


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!