がんになったときの出費。手術などの医療費とそれ以外のお金の話。


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日本人の2人に1人がかかるといわれているがん。

今では日本人の死亡原因の1位になっています。

がん治療は年々進化をして、生存期間の改善など目覚ましい発展を遂げています。

そこで、気になるがんになった時の治療にかかる費用。

そう、お金についてです。

 薬剤師目線:がんにかかるお金

実際がんにかかる費用はどの程度なのか。
いきなりの答えとして、治療費の自己負担は年間で平均約92万円です。
これは厚生労働省のデータ。

しかし、治療費以外にも抗がん剤の副作用で髪が抜けたあとのかつらなど、高額な出費が伴う場合が多いとです。

がん患者自身に聞いた実際に必要な蓄えは、平均約364万円との調査結果もあります。

がんになるリスク

次に、がんにかかるリスクについてです。

冒頭にも書きましたが、実際のところどの程度のリスクがあるのか。
まず結論からですが、やはり働きすぎは要注意が必要です。

がんの患者数は、三大疾病の中の「心疾患」「脳血管疾患」に加えて多く、
65 歳までの現役世代で比べるとがんは8万5000人、残り心疾患、脳血管疾患は3万人台と倍以上の差があるといわれています。

では、ここからは

  • 手術の前にかかるお金
  • 医療費以外の出費
  • 手術後にかかるお金

についてです。

手術の前にかかるお金

例として、乳がんの場合です。

手術前には抗がん剤の点滴治療などを受け、費用は1回2万円を8回。
マンモグラフィーによる検査も5回受けると約10万円かかる場合があります。
がん保険など加入していれば給付金がおりますが、手術前の出費で保険料のほとんどが消えるということも。

高額療養費制度もありますが、1か月ごとに限度額を超えないと給付がおりないため、適応されない場合もあります。

高額療養費制度の注意点

医療費には健康保険で差し引かれた分の自己負担を、さらに減らしてくれる高額療養費制度というものがあります。

年収に応じて限度額が変わる制度ですが、申請は必要であり、お金の受け取りまでは 3 か月かかります。
さらに月をまたぐ入院と外来の合算はしてはいけないことになっています。

そのため、入院する場合は月初めから月末の間までの期間とすることで月またぎを防ぎ、高額療養費制度を利用できるよう、医師と相談する必要があります。

ちなみに、限度額適用認定証で事前申請していないと一時的にでも高額な医療費を建て替えないといけなくなるので、注意が必要です。

医療費以外の出費

抗がん剤の投与で必ずと言っていいほど悩まされる副作用。

副作用により吐き気や倦怠感などが1週間程度続くということも結構あります。
さらには抗がん剤投与から2週間後程度に現れる、脱毛の症状。
脱毛や治療方法によっても差がありますが、年単位で続く場合もあります。

また、副作用の影響で感染症にかかりやすくなります。
免疫力が必要なため、1 日中マスクをつけないといけないことも。

1日2枚使用で65枚入り300円の値段。
眉スタンプは 1 回1,500円。

がん保険給付金があったとしても、検査や抗がん剤治療で26万円、かつらなどで20万、
さらには交通費に食費。

当然治療の間の収入が減ることを考慮すると、手術と入院前にほぼ使い果たすことになるともいわれています。
2人に1人がかかるといわれているがん。
保険の見直しも必要かもしれません。

ただ、あまり知られていませんが、40歳以上のがん患者さんは医療保険のほかに介護保険を利用することができます。
詳しくは下の記事をご参照ください。

癌ブログ:癌でも使える介護保険

2018年9月23日

がん医療費以外の主な出費

がん医療費以外の1年の平均は55万円といわれています。
(がん患者団体支援機構・ニッセイライフ共同実施アンケト調べ)

1位は交通費や宿泊費、2位は検査費用、3位は健康食品やサプリメントなど。

ある調べでは、

「がん患者は 4~6 割程度が何らかの健康食品・サプリメントを利用している」

とも言われています。

手術後にかかるお金

手術後にかかるお金の問題で悩む人が多いのは事実。

がんにかかるお金は、

  1. 病院に支払う医療費
  2. 病院に支払う差額ベッド代などその他のお金
  3. かつら代など病院以外で支払うお金

の3つが重要です。

リンパ浮腫となった脚に使用するのは、1足2万円の医療用ストッキング。

また、良くあるケースでは治療後に足がむくみ、靴の買い替えが必要になったという場合もあります。

がん治療に関してや、費用については国立がん研究センターのがん相談専用電話が利用できます。

まとめ

がん患者は仕事を辞めて治療に専念しないといけないと思っている人が多いといわれています。

がんと申告された後に勤めている人の割合は実は34%。
しかし、がん診断後に辞職するがん患者が多いため、診断後の平均年収は約40%も減っているとも。

現在は、ワーキングサバイバーという考え方もあり、治療と仕事の両立は可能になってきています。

癌と仕事。仕事をしながらがん治療行うためにすべきこと。

2018年9月23日

がん治療にかかる日数は、平成8年では平均36日でした。
しかし、おととしになると平均で19日程度に短縮しています。

抗がん剤治療も外来となり、がんも普通の生活を送りながら治す病気になってきています。


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!