2019年も始まり早くも数ヶ月が経過しました。
平成から令和へ元号もうつり、令和ベビーの話題がニュースなどを賑わせています。
赤ちゃんにとって大事な母乳。
完全母乳育児をしているママも、ミルクと混合で育てているママも一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。
今回はよく耳にするお餅やケーキの生クリームが乳腺炎の原因になるかについて記載していきます。
お餅やケーキによって血液がドロドロになって乳腺炎になりやすいは嘘!!
インターネットなどで調べてみると、お餅やケーキを食べると乳管がつまって乳腺炎になるという記載があり、その原因は血液がどろどろになって血液からできている母乳もドロドロになるというもの。
結論から言うと、これには明確な根拠はありません。
お正月の縁起物であるお餅。
お正月に食べるお餅は古くから縁起物とされていて、鏡餅を飾るのも平安~鎌倉時代からの風習です。
鏡開きは、神様の霊力が宿ったお餅を家族皆でいただくという意味があるそうです。
しかし授乳中のママの中には、お餅を食べると乳腺炎になりやすいらしいから我慢している、なんて人もいるかもしれません。
そしてお祝いごとや誕生日などで出されるケーキ。
これに関しても生クリームは乳腺炎になりやすいから、せっかく美味しいケーキも少しだけ。。。なんて我慢していることも。
実際に日本では、乳腺炎になりにくい食事としてお餅やを避けることや、脂肪分の少ない和食を食べることなどが指導されることも多いです。
でも、実は食事内容が乳腺炎のリスクになるという根拠はありません。
血液がドロドロになって、母乳もドロドロに!?
そもそも乳腺炎とは、乳房が詰まって痛みを伴って腫れることに加え、発熱など全身症状が起こる病気です。
授乳中のママの2~10%がかかると言われています。
その原因は授乳間隔が空いてしまったり、赤ちゃんの吸着が適切でないことなどにより、母乳がうっ滞することです。
そこでよく耳にする乳腺炎になりやすい食べ物。
特定の食事、例えばお餅やケーキなどによって、母乳の出口である乳管が詰まりやすくなる、という経験談はまだまだ根強いようです。
その理由としては
[aside type=”warning”]
血液がドロドロになり、その血液から作られる母乳がドロドロになるから[/aside]
というような記載がされていました。
しかしこれまでの医学研究からは、母親の食事によって母乳の糖分や脂質の量が大きく影響されることはないことがわかっています。
母乳と食事内容に関する研究
2012年に発表された論文では、フィリピンのセブ市で102人の授乳中の母親を対象に調査を実施。
研究者たちは、1 日の食事内容をインタビューして脂質・蛋白質・糖質をどのくらい摂取しているかを調査しました。
さらに母乳のサンプルを集めて成分を分析し、食事内容との関係を調べました。
すると、母親の食事の糖分や脂肪分が多かったからといって、母乳中の糖分や脂肪分が増えるわけではないという結論に至りました。
この論文の中では、様々な国で母乳の成分を調べた研究結果もまとめられています。
それによると、
- 母乳中の脂質は100ミリリットル中2.8~4.78グラム
- 糖質は6.5~8.0グラム
- 蛋白質は0.9~1.5グラム
ほどの範囲になっています。
世界中に授乳中のママはいて、様々な文化の中で色々な食事を食べています。
しかし一番ばらつきが大きい脂質を考えてみても、100ミリリットル中に小さじ半分ほどの違いしかありません。
このことからも、食事内容によって母乳がドロドロになるのは考えにくいことだとわかります。
お餅やケーキが原因と勘違いしているのかも
そもそも、お餅やケーキを食べたからといって、血液がドロドロになるわけでもありません。
もし本当にそうなるのであれば、乳腺炎に限らずお餅やケーキを食べた人達が脳梗塞や心筋梗塞になっていてもおかしくありません。
食べ物を食べると栄養分がそのまま血液に入るわけではありません。
血液中の糖分や脂肪分の量はコントロールされているのです。
例えばお餅はもち米を蒸して杵でついたもので、100 グラム中約50グラムは糖質、約45グラムは水分です。
糖質が多い食べ物なので、食べれば血糖値は上がりますが、正常な人の血中の糖分は血液100ミリリットル中0.2グラム以下に調整されています。
これほどまでに少量の糖分によって血液がドロドロになるはずはありません。
おっぱいが張る、もしくは熱を持つ。
そんなときは生活を振り返ることが必要です。
お正月にはよくお餅を食べますが、来客があったり帰省したりと、普段と違う過ごし方をする場合も多いです。
授乳間隔が空いてしまったり、ママの疲れがたまってしまうことで乳腺炎になったとしても、お餅が原因と勘違いされてしまうのだと思います。
結論としては、お餅やケーキなどを禁止する合理的な理由はありません。
もちろん、授乳中は蛋白質やビタミン・鉄分など、十分な栄養素をバランスよく摂ることが大切です。
夜泣きや長時間の抱っこなどによってママの体調も優れなかったり、睡眠不足が続くことも母乳にはよくありません。
なかなか料理から必要な栄養素をとれない場合は、サプリメントを使用することもいいことかもしれません。
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まとめ
今回は、子育て中のママが一度は悩んだことのある乳腺炎の原因について記載しました。
意外と実しやかに言われていることも、科学的には根拠のないことであったりもします。
正しい知識を得てることで、我慢しなくていい美味しいものを食べることができるようになることもあります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。