血管のつまり(瘤)である動脈硬化:原因はコンビニが近所にあること?


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高血圧や糖尿病などの生活習慣病はサイレントキラーとも呼ばれていて、知らず知らずのうちに動脈硬化を進行させます。

マザーキラーといわれる子宮頸がんについては、下記の記事もご参照ください。

HPVワクチンの今後の課題:9価ワクチン導入と子宮頸がん早期発見が必要

2019年1月11日

偏った食事などが生活習慣病の原因とされていますが、便利なコンビニが近所にあるということが、どうも動脈硬化のリスクを増加させているかもしれないとの研究結果が報告されました。

血管のつまり(瘤):動脈硬化の進行の原因は身近に

24時間営業によって従業員の確保が困難となり話題になっているコンビニ。

自宅の近くにコンビニエンスストアがあると生活には便利ですが、動脈硬化の予防には良くないかもしれないということです。

自宅周辺にコンビニが多くある人は、無症候性(症状のない)のアテローム性動脈硬化症になりやすい可能性があることが、米ノースウェスタン大学ファインバーグ医学部の研究で明らかになりました

詳細は英文ですが、こちらを参照ください。

これまで複数の研究で、貧困地域では心血管リスクが高い可能性が示されています。

今回の研究は若年成人を対象に、冠動脈リスクを検証した大規模観察研究である CARDIA(Coronary Artery Risk Development in Young Adults)研究の 10 年間のデータを用いたもの。

研究の詳細

研究に参加した2706人の男女を対象に、動脈硬化の指標であるCT検査で評価した冠動脈石灰化(CAC)の変化と、自宅から約3km以内の全ての食料品店や飲食店にコンビニとファストフード店が占める割合の変化との関係について調べたものです。

その結果、様々な因子で調整後も近隣のコンビニの割合が10%上昇するごとに、アテローム性動脈硬化症を発症するリスクが34%高まることが明らかになりました。

なおCAC検査については、米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)の新たな脂質ガイドラインの中で、心疾患リスクの程度が不明な 40~75 歳の男女に対し、スタチン療法の有益性を判定する指標と して有用な可能性があるとして、その実施が勧められているもの。

この結果から

近所にコンビニが増えると、健康に良くない食品が手に入れやすくなる可能性がある

と結論づけています。

ただし、今回の研究では、ファストフード店とアテローム性動脈硬化症との間に有意な関連はみられませんでした。

この点についての考え方としては、

コンビニでは、たばこや アルコール飲料なども販売されており、ファストフード店よりも不健康な商品の品揃えが豊富であることが一因ではないか

とみています。

アメリカでは今回の研究の報告以外にも

習慣的にコンビニで食料品を買うのは控えた方が良い

とした上で、

もしコンビニで買い物をする場合には、スナック類が並んだ棚の前は通らずに、缶詰の果物や野菜を探したほうがよい

と助言しているものもあります。

実は研究と聞くと結果などは堅苦しいイメージがありますが、最終的にスナックの棚の前は通らないほうがいいという身近な結論に至ることもよくあります。
特に海外の研究では。

また、

周囲の環境よりも、健康的な食品とはどのようなものなのかに関する知識の方が大切

とも話している。

これらの考え方から、健康的な食品を入手しにくい環境が健康に及ぼす影響については、これまでの研究では一貫した結果は得られていません。

実際の影響はどの程度なのか

2015 年の調査では、ニューヨーク市のある地域に、政府の助成でスーパーマーケットを開店したにもかかわらず、各家庭の食品の入手状況や子供の食事内容に有意な影響はなかったことが明らかになっています。

また、2017 年のニューヨーク大学などの調査では、食料品の購入パターンや食習慣には、地理的な要因よりも所得や教育、栄養に関する知識の方が強く影響することが示されています。

まだまだ根拠としては、今後の検証が必要ではありますが動脈硬化のリスクが気になる方はコンビニ利用を抑えたほうがいいのかもしれません。

まとめ

今回は血管のつまりの原因である動脈硬化について、近所のコンビニという住んでいる環境が与える影響に関する研究を紹介しました。

個人的にはこのような研究は結構好きです。

身近でもあり、理解もしやすいので。

私も最近お腹まわりが気になるので、コンビニにいってもスナック棚の前は通らないようにしようと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。


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薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!