リンゴ病の症状:大人もかかる、流行を危険視

春になり、新年度を迎えた中いまだにインフルエンザの流行が指摘されています。

しかし、その陰でひそかに流行しているリンゴ病。

大人にもかかるリンゴ病の症状や特徴についてまとめました。

通称、リンゴ病。

正式な名前を伝染性紅斑といいます。

2018年10月以降、首都圏や東北を中心に患者数が急増しています。

リンゴ病については、下記の記事でもまとめていますのでご参照ください。

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昨年には、伝染性紅斑の患者数が都の警報基準を超えたとして、流行に対する注意喚起が発令されました。

 

2019年に入っても、小児科定点医療機関約3000カ所からの患者報告数(1 月中旬ごろ)が、過去10年の同時期と比較して最多となりました。

両側のほほが真っ赤になり、まるでリンゴのように見えることからリンゴ病とも言われているこの疾患。

子供の病気であって、大人はならないのでは? と思ってはいませんか?

答えとしては、そんなことはありません

幼少期にかかったことがなければ、大人になってからも罹患することがあるこの疾患。

実は私も大人になってから、両ほほが真っ赤になりリンゴ病だとわか事例もあります。

リンゴ病は春から夏にかけて、そして4~5年周期で流行がみられるのが特徴です。

警報レベルを超えている地域も

国立感染症研究所の報告によると、第52週(2018年12月24日から30日)の全国の患者報告数は2168人。

定点報告数(1 医療機関当たりの平均患者報告数)は0.7人でした。

過去10年で最も流行した2015年の第52週の定点報告数は0.83人ですので、その時にほぼ匹敵する流行が起きているということです。

都道府県別にみてみると、東京都(382人)が最も患者数が多く、ついで、宮城県(269人)、神奈川県(219人)と続いています。

東京都や宮城県、新潟県や山形県などでは警報レベルを超え、自治体ごとに注意喚起がなされています。

伝染性紅斑(リンゴ病)の原因と症状

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによる感染症です。

咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによる飛沫感染が主な感染経路です。

感染から5日から10日を経て、発熱、鼻づまり、頭痛、吐き気、下痢などの症状が現れます。

こうしたインフルエンザに似た症状は、5日間ほど続きます。

その後頬に紅斑が現れ、数日後には体幹や四肢にも紅斑が出現します。

頬のリンゴのような紅斑は1日から4日で消失し、体幹や四肢の紅斑も1週間程度であとを残さず消えてしまいます。

また、発疹の有無に関わらず、手や手首、膝や足などに関節痛や関節炎といった関節症状も出現します。

子供よりも成人に、そして女性でより多くみられることが特徴です。

インフルエンザに似た症状

両ほほや体幹・四肢の紅斑は小児ではよく見られますが、成人の場合、典型的な発疹を示さないこともあります。

そのため、風疹と診断されているケースは、小児よりも成人に多い可能性があることが指摘されています。

風疹のような発疹や関節痛・関節炎をきたした627名の抗体を調査したところ、229例で風疹の感染、43例でヒトパルボウイルスB19の感染、7 例で麻疹の感染を確認したという報告があります。

このことからも、診断が難しいケースが多いことがわかります。

麻疹や風疹については、下記の記事もご参照ください。

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リンゴ病の注意点

リンゴ病で注意が必要なことは、両ほほの紅斑など目に見えて症状があらわれる頃には、ウイルスの感染力はすでに失われていることです。

実は、発熱、鼻づまり、頭痛、吐き気、下痢など、インフルエンザに似た症状の時が、最も感染力を持っている期間であり、気がつかないうちにほかの人にうつしてしまっている、ということがよくあります。

しかし、色々な疾患の情報源として有名なUpToDateによると、感染した人の約25 パーセントは無症状と言われています。

約50 パーセントは倦怠感、筋肉痛、そして発熱といったインフルエンザ様の症状しかなく、残りの 25 パーセントで、紅斑や関節痛がみられるとのこと。

感染していても、よくわらないうちに元気になったというケースも少なくないのです

実は、風疹の異型と認識されていた伝染性紅斑。

1975 年、CossartらによってヒトパルボウイルスB19が発見され、独立した疾患であることが確立されました。

妊婦感染は胎児貧血や流産の可能性も

パルボウイルスB19感染症には予防のためのワクチンはなく、特別な治療もありません自然に治癒する疾患です。

しかし、妊婦さんや免疫不全、溶血性貧血の方は注意が必要です。

日本人の妊婦さんの抗体保有率は、20~50%ほど。

妊婦さんが感染すると、流産、子宮内胎児死亡、胎児水腫や胎児貧血など、胎児の合併症を引き起こす可能性があるので、近しい人がリンゴ病になったら、一度医療機関に相談してみることをおすすめします。

手洗いなどで予防することが大切

1992年にロンドンの病院でパルボウイルスB19感染が発生した際、患者との接触後に手洗いを徹底しなかった職員の間でパルボウイルスB19感染の危険性が高まったことを示唆していたことを報告する論文もあります。

手洗いうがいや飲食を共有しないことが予防の上で大切です。

リンゴ病に限らず、手指衛生は感染対策の上でとても重要です。

時期は違いますが、感染対策として良ければ以下の記事もご参照ください。

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幼少期にリンゴ病にかかったことがない、記憶がない方は頭の片隅に覚えておくといいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

親が反ワクチンになる理由

乳幼児期の接種が特に重要なワクチン。

接種するかしないかは、本人が選ぶことはできず保護者である親の選択次第でワクチン接種するかしないかが決まってしまう。

親が反ワクチンになる理由について

ソーシャルメディア上にはワクチンに反対する意見や情報が数多く見られますが、あるアメリカの研究から反ワクチン派の人たちがワクチン接種に対して批判的な考えを持つ理由は必ずしも一つではないことが分かりました。

Vaccineの3月21日オンライン版に発表されたもの。

今回の研究は、ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を呼び掛けるある動画に対して投稿された攻撃的なコメントを検証したもの。

HPVワクチンについては、下記の記事もご参照ください。

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ワクチン接種を呼びかける動画は米ピッツバーグの小児科クリニックがFacebook上に公開したもので、投稿から1カ月後に反ワクチン派の目に留まりそれから1週間もたたないうちに、投稿をバッシングするコメントが大量に寄せられたとのこと。

今回の研究では、これらのコメントを寄せた人たちからランダムに197人を抽出し、プロフィールを詳細に調べた。

その結果、コメントした人の89%は女性で居住地は米国36州および8カ国に及んでいた。

半数以上がトランプ政権の支持者でしたが、バーニー・サンダース支持者も11%いて、思想的にリベラル派または保守派の一貫性はみられなかった。

その中でさらにコメントした人たちは、陰謀論者からワクチンの安全性に不安を抱いたり、代替医療に関心があったりする親まで様々であることが分かった。

親がワクチン接種に批判的になった理由

今回の分析から、これらの人たちがワクチン接種に批判的になった要因は様々であることも明らかになりました。

例えば科学者への不信感や、ワクチン接種の義務化により個人の自由が脅かされることへの不安感を示す人たちがいる一方で、政府や団体が国民から真実を隠そうと共謀していると信じる人もいました。

さらには例えば、ポリオウイルスは実際には存在しないと主張する人もいたと述べられています。

ワクチン接種をためらう親の特徴

この研究では典型的なワクチン接種をためらう親の特徴に一致する人たちも見られました。

ワクチンの安全性について懸念を抱き、ワクチン接種はモラルに反する行為と考える人たちもいたほか、ワクチンに含まれる化学物質を避けるためにホメオパシー(同種療法)などの代替医療に関心を持っている人たちもいたとのこと。

この結果から、
[aside type=”warning”]
子供のワクチン接種をためらう理由の多様性を考慮し、それらに対応した情報を医師や公衆衛生当局が発信する必要性が示された [/aside]
と説明している。

インターネットが普及して、様々な情報が容易に手に入るようになりました。

それによって、本来正しくない情報を信じてしまう場合もあります。

そのような環境の中で、親がワクチン接種を躊躇し、疑問を持つのは当然のことなのかもしれません。

しかし、もし懸念を抱いているのなら、ソーシャルメディアなどではなくかかりつけ医に相談すべきです。

そして医療者側もこうした親たちには、ワクチンは安全で有効だと漫然と伝えるのではなく、ワクチンに含まれている成分の具体的な働きについて説明することが重要です。

近年では、米国では麻疹(はしか)や流行性耳下腺炎(おたふく風邪)、百日咳など、かつて大流行した子供の感染症が再び流行するようになり、ワクチン接種をためらう親たちの存在が問題視されています。

日本も他人事ではなく、2019年はしかが大流行しています。

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このような中で、ワクチン接種することは自分を守るだけでなく、周囲の家族や友人を守るためにも重要です。

まとめ

ワクチン接種を拒否する動きは公衆衛生上の危機をあおっていると指摘されています。
ただし、これだけ情報が多量にある中で、医療従事者や公衆衛生局からのメッセージだけでは反ワクチン派の考えは変えられないのではないかと危惧されています。

実際アメリカでは、医学的な理由以外での予防接種の免除を禁止している一部の州があります。

不本意ではありますが、これからは半ば強制的にワクチン接種をする環境を作ることは、日本でも必要なのかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

安打製造機イチローから学ぶコミュニケーション術

2019年3月偉大な日本人野球選手が引退した。

その名はイチロー。

引退に当たり、サンケイスポーツでも特別号が組まれた。

そした、彼は引退会見でもさすがの一言だった。

今回は、イチローの引退会見から学ぶコミュニケーション術について。

イチロー節がさく裂

イチローの引退会見。

その中には、ビジネスパーソンが用いるコミュニケーションとは正反対の、しかし、見習った方がよいポイントが含まれていた。

シアトル・マリナーズのイチローが日本プロ野球で9年、メジャーリーグで19年の現役生活に終止符を打った。

引退会見でのイチロー選手の発言には、特筆すべき3つのポイントがある。

当たり前のことのように思えるけれども、日本のビジネスパーソンがいつの間にか忘れてしまった、コミュニケーションの基本

ポイント 1:事実をありのままに語る

1 つ目は、現役生活に終止符を打つことを決めたタイミングとその理由を問われた際の、イチローの返答。

[aside]
タイミングはですね、キャンプ終盤ですね
キャンプ終盤でも結果が出せず[/aside]

引退を覆すことができなかったという意味のことを言っている。

この発言特筆すべき部分は、正直にありのままを潔く伝えているということ。

人はつい理由を明確にしなかったり、話を曖昧にしたり時期を特定しようとしなかったりしてしまうことが多い。

曖昧にすればするほど、相手はフラストレーションを覚え、関係の質を悪化させてしまう。

曖昧に説明することに慣れてしまうと、それが高じてできていないことを一部はできていると言いつくろったり、相手の質問にストレートに答えずに、別の観点からできているように説明したりしてしまうケースが少なくない。

しかし、イチローは正反対

できなかったことはできなかったと言っていることが、2 つ目のポイント。

それも相手から指摘されてからではなく、自ら言及した。

それが、

常々、最低 50歳まで現役ということを言ってきたが、日本に戻ってもう一度プロ野球でプレーするという選択肢はなかったのか?

という質問に対する返答。

ポイント 2:できなかったことを認める

イチローは、日本のプロ野球でプレーする選択肢はなかったと即答した上で、

[aside]
最低50までって本当に思っていたし。
でもそれはかなわずで、有言不実行の男になってしまったわけですけど、でも、その表現をしてこなかったら、ここまでできなかったかなという思いもあります [/aside]

ここでイチローは、有言不実行だったといういわば都合の悪い真実をさっさと自分から認めている。

その上で、

そう表現してこなかったら、45 歳までも続けることができなかった

と続けた。

この返事に対して、二の句を継ぐことのできる聞き手はいないに違いない。

ビジネスシーンでは、正反対のことが横行している。

なぜできなかったのかと問われて、抗弁する人が圧倒的に多い。

しかし、これは逆効果。

抗弁するからやりとりの応酬が続き、紛糾する。

できなかったという事実は、相手から指摘される前に自分からきちんと言及することが、無用な紛糾を回避する基本。

このようになことは個人で活躍するスポーツ選手ならいざしらず、組織で活動するビジネスパーソンには、事実をそのとおりに伝えることが、時として望ましくない場合があるという意見に接することがある。

だとしても、表現を糊塗しないで、言えなければ言えない、今は言えない、私の立場では言えないと、その通りに伝えればよい。

イチロー選手は、引退会見で2度にわたって、言えないことは言えないと返答している。

これが 3 つ目のポイント。

ポイント 3:言えないことは言えないと返答する

1度目は、日本に戻ってプロ野球でプレーするという選択肢がなかったのかと問われて、なかったと返答した後、どうしてかとさらに突っ込まれた際に、それはここで言えないと返している。

2度目は、打席内での感覚の変化は今年あったのかと問われて、それここでいる?裏で話そう。後でと切り返している。

ただし、この2つの質問以外のほとんどの質問に対して、イチローは正直に、ありのままを、潔く返答している。

だからこそ、言えないという切り返しの効果が発揮される。

これが、国会答弁などでよく見られるような話の大半が曖昧な、はっきりしない内容で終始している上に、答えを差し控えさせていただくを連発するのは逆効果。

追及がおさまらないのは当然。

付言すれば、引退後に、

[aside type=”boader”]
どんなギフトを私たちにくれるのか
という質問に対して、
ないですよ、そんなの。無茶言わないでくださいよ [/aside]

と返し、昨年マリナーズからのオファーを得た以降の出来事が自分への大きなギフトだったという話をした上で、

僕からのギフトなんかないです

と返答している。

これは本人の謙虚さの表れ。

新入社員にせよ、転入者にせよ、新メンバーと仕事をすることになる人が多いこの時期。

新メンバーとのコミュニケーションに悩む場合も多い。

それは多くの場合、表現を工夫するあまりに事実が伝わりにくくなったり、不利になりそうなことに言及しなかったり、言えることと言えないことをはっきりさせていなかったりしている場合が多い。

確かに肩肘張って大成する人もいるが、そのやり方はコミュニケーションの質を低下させてしまうため、反感を買うなどのリスクも大きい。

イチロー選手のように、

[aside type=”warning”]
ありのままの姿を示して、広く周囲の支持を得る道の方が、よほど自分にとっても組織にとっても良いのかもしれない。 [/aside]

忘れない勉強のやり方:紙1枚の要約術

学んだ内容を忘れない。

何事においても記憶力は大切ですが、特に勉強においてはこれができればテストなども苦労しません。

忘れない勉強のやり方:学んだ内容を忘れない、たった20文字の要約術

今回は効率のいい記憶の方法について、

紙1枚!独学法 すべての知識を「20字」でまとめる

の内容の紹介です。

また、この本をはじめ読書が学力に与える影響について、下記の記事も合わせてお読みください。

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本を読む時間がない。読むのが面倒という場合は、今の時代聞くこともできます。

5/8までの期間限定ですが、毎日聞くことでAmazonポイントも貯まります。

学んだことをすぐに忘れてしまう

本を読んだりセミナーに行ったりしても、そこで学んだことをすぐに忘れてしまう

これは多くの人に共通する悩みだと思います。

この本では、学んだことを覚えておくためのカギは

  • 目的の明確化
  • 思考整理
  • 端的な要約

にあるといわれています。

そのうえでこの3つのステップを踏んで学んだことを紙1枚にまとめていき、最終的に20字にアウトプットするメソッドが紹介されています。

学んだことがそこにぎゅっと凝縮されているから、その20字さえ記憶しておけばいいという方法。

このメソッドは、本やセミナーから学んだことを覚えておきたいときだけでなく、それを誰かに伝えたいときにも役立つとのこと。

この本を読み進めていても、その内容が理解しやすくするすると頭に入ってくる。

その秘密は20字にあります。

この本でもカギになる内容を、20字に要約してくれています。

忘れない勉強のやり方の要点

  1. 学んだことを覚えておくためには、目的の明確化と思考整理、端的な要約がポイント
  2. この本では『20字』インプット学習法がすすめられている。
    緑・青・赤 3 色のカラーペンを使って、学んだ内容を紙1枚にまとめていき、最終的に20字まとめを作成するという学習法
  3. 仕事のための学習はすべて、他者貢献がゴールになる
    誰かの悩みを解決するためには『1枚』コントリビューション学習法が有効

なぜ、学んだ内容を忘れてしまうのか?

目的の明確化と思考整理、要約がカギ

これまでの大変として、本やセミナーなどに対して、面白い感激したなどといった感想を抱いたことがあるか。

あるとしたら、それが具体的にどのような内容だったか、そこから何を学んだのか、どんなところに感動したのかを覚えているかが重要のようです。

きっと多くの人は、ほとんど覚えていないはず。
私自身もほとんど記憶にないことは多々あります。

なぜこんなことが起きてしまうのか。著者によると、その理由は3つ。

  1. 学習を消費ととらえているから。
    今やインターネットやテレビには学習に関するコンテンツが溢れている。
    その結果、学ぶことのハードルが低くなり、学ぶことの価値が落ちてしまっているため。
    この状況を打開するには、消費型の学習観を投資型に変えなければならない
    そのカギは、学習の目的の明確化にある。
  2. 学んだ内容を咀嚼していないから。
    著者や講師の言うことを鵜呑みにするのではなく、思考整理しながら学ばなければならない。
  3. 学んだ内容を短く要約していないから。
    長すぎると、人はその内容を覚えていることができない。

紙1枚書くだけの20字インプット学習法

20 字あれば、なんでも一言で言い表せる

学んだ内容を覚えておくためには、端的に要約することが重要です。

この本では20字前後にまとめることがすすめられています。

俳句も「五、七、五。」と句読点を入れれば 20字であり、原稿用紙の1行も実は20字なのです。

20字あれば、伝えたい内容を表現することができる。

例えばある企業では、企画書や決裁書、稟議書から報告書、議事録にいたるまで、あらゆる書類をA4もしくはA3で1枚にまとめるという企業文化があった。

各資料のフォーマットに枠が設けられており、その枠からはみ出して書くことはできない。

この制約に縛られながら膨大な数の資料を作成し、上司から添削を受けるというサイクルを繰り返すことで、要約力を身につけることができるといわれている。

枠という制約があることで、学習において重要な思考整理が促される。

そしてその思考整理が、そのテーマの本質をつかむことにつながっていく。

「20 字」インプット学習法のフレームワーク

20 字でまとめる要約力、思考整理力を鍛えるには、さきほどと同様に、「紙 1 枚」「枠」「テーマ」の縛りを設けて学習していくのが有効。

必要なのは、紙1枚と緑・青・赤 3 色のカラーペンのみ。

紙のサイズはB5サイズ以上で、パソコンではなく紙に書くことがすすめられている。

この紙にフレームワークを書き、テーマを決めて埋めていく。

それが『20字』インプット学習法

実際のやり方に関しては、本の中身をご確認ください。

その他大勢から抜け出す3Qアウトプット学習法

3Qとは3つの質問形式、「What」「Why」「How」で整理する

この本では20字まとめにおいて、アウトプットの定義は人に『説明』できること学習の定義は説明可能なレベルで思考整理する営み

そのうえでわかるとは、「3つの疑問」、すなわち「What?」「Why?」「How?」が解消した状態だと定義している。

1枚の資料で考えてみると。

資料の項目はすべて「What?」「Why?」「How?」で分類することができる。

企画概要や打ち合わせ結果、問題の明確化、現状把握はWhat

企画の背景や出張の目的、真因分析はWhy

予算、発注先、スケジュール、今後の対応、対策立案等はHowに該当する。

このように、資料に対するあらゆるツッコミは、3つの疑問詞に分類可能。

3 つの疑問詞を網羅して資料を構成することで、ツッコミを劇的に減らすことができる。

この手法は、資料を作成するときや誰かに説明するときに限らず、思考整理においても使える。

3つの疑問を解消するように考えを整理すれば、思考がクリアになるはず。

3つの疑問に答えられればすぐに説明できる

3つの疑問を解消するような説明をフレームワーク化したのが、3Qアウトプット学習法

左上に日付とテーマを書き入れるのは、『20字』インプット学習法と同じ。

その下に「What?」「Why?」「How?」と書き入れ、それぞれにつき3つ、空欄を用意する。
このフレームワークを、セミナーを受講するときに活用する。

3Q のうちの

  • Why?がなぜ参加したのか?
  • What?が何を学んだのか?
  • How?が今後にどう活かすか?

にあたる。

それぞれの問いの答えを最大3つずつ、青ペンで枠の中に書き入れていく。

たとえば著者による「紙1枚!」松下幸之助という書籍に準拠したセミナーの参加者は、「Why?」の項目に
松下幸之助の長年のファン
(松下幸之助の)思想・哲学を実践できている実感ゼロ
浅田先生なら実践できるようにしてくれる
と書き入れた。

このフレームワークをセミナーで使う場合、受講前に「なぜ参加したのか?」「何を学んだのか?」「今
後にどう活かすか?」
と書き込んでおく。

そうすれば受講の目的が明確になる。

別のノートにメモを取っておき、受講後に残りのフレームを埋めてもいいし、フレームワークを埋めながら受講してもいい。

セミナーが終わったら、赤ペンを使って「1P?」欄に20字のまとめを書き入れる

このシートをすべて埋めれば、
一言で言うと何か
なぜそれを学んだのか
何を学んだのか
今後どうするのか
をわかりやすく説明できるようになっているはず。

【必読ポイント!】◆仕事に即活かせる「1 枚」コントリビューション学習法

誰のために仕事をしているのか?

この本の著者は、自分の生きたいように生きるために独立した。

そこに世のためや人のためという他者視点はなかった。

しかし働くとは、「傍」を「楽」にすること

周囲にいる人を楽にした対価として、お金を受け取る。

それが仕事。

自己実現ではなく他者貢献が仕事の本質であると記載されています。

あるとき、自己満足的なスタンスが強かったブログを他者貢献的なものに変えた。

するとブログ経由でのセミナー参加者が増え、ブログをきっかけに出版が実現、さらに受講者が増えて出版につながるといったふうにビジネスが拡大していったという。

他者貢献意識を持っていると、Aさんの悩みを解決するために本を読むというアクションが生まれる。

そうしてAさんの悩みの解決をサポートできれば、「傍を楽にする=働く」を実践したといえる。

この本のメインメッセージはここにある。

仕事に活かせる学習法の目的は者貢献の力を高めることにあるということ。

仕事のための学習はすべて、他者貢献がゴールになるはず。

「1枚」コントリビューション学習法とは

他者貢献型の学びを量産するために有効なのが、「1枚」コントリビューション学習法

このフレームワークの構成要素は5つ。

  1. 「Who?」=誰のために学習=思考整理をするのか。
  2. 「P/W(Problem/Wish)」=どんな問題または願望を扱うのか。
  3. 「PQ」=(1)(2)で明確にした目的を達成できる質問は何か。
  4. 「1P?」=(3)で設定した質問に対する答えをヒトコトでいうと何か。
  5. 「3Q?」=(4)の答えについて、3 つの疑問詞で説明するとどうなるか

です。

このフレームワークは、『20字』インプット学習法と『3Q』アウトプット学習法を合体させたもの。

ただ異なるのは、主役が書籍でもあなたでもなく、あなたの同僚やお客様などといった他者であるという点です。

何事においても他者目線が大切ということは、私自身肝に銘じておこうと思いました。

まとめ

記憶力。

勉強において、記憶力がいいことにこしたことはありません。

今回の本を読んでみて、こんな方法もあるのかと初めて知ったのは私も同じです。

薬剤師という職業柄、常に新しい情報をインプットして更新していかないといけない立場。

あまり記憶を得意としない私も実践してみようと思いました。

そして、学んだことを用いてよりよいアウトプットに。

今回読んだ本は、

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

新元号は令和(れいわ):昭和→平成→令和へ:元号の本質

2019年4月1日

ついに新元号が発表されました。

新元号は令和(れいわ)

日本で古来からある元号。

今回は元号の意味と、その本質について歴史とともに記載していきます。

新元号を決定した有識者と意味

平成から変わる新元号を決定するために、9人の有識者が集められました。

メンバーは、

  • 上田 良一(NHK会長)
  • 大久保 好男(民法会長)
  • 鎌田 薫(日本私立大学団体連合会会長)
  • 榊原 定征(前経団連会長)
  • 白石 興二郎(日本新聞協会会長)
  • 寺田 逸郎(前最高裁長官)
  • 林 真理子(作家)
  • 宮崎 緑(千葉商科大教授)
  • 山中 伸弥(京都大教授)

そして、令和の選定の引用元となった万葉集。

実際には、万葉集の梅花(うめのはな)の歌の三十二首の序文が引用されました。

[aside type=”boader”]万葉集

天平二年正月十三日 萃于師老之宅、申宴会成、于時、初春月、気淑風、梅披鏡前之粉、蘭薫珮後之香

(天平二年正月十三日 師の老の宅に萃まりて宴会を申く。時に初春の月にして、気淑く風ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす)

[/aside]

日本の元号は、これまで出典元はほとんどが漢籍(中国の書籍)でした。

今回、初めて国書(日本の書籍)が典拠となる元号となりました。

新元号発表で加熱する報道

今回の新元号発表。

発表に至るまでの間、あらゆるメディアが連日のように元号予想やアンケートを実施しました。

そして、新元号発表当日の2019年4月1日も元号発表に向け、各局が大型特番を組んでいました。

NHK は朝ドラ後の8時15分からすでに、3時間に及ぶ大型特番の放送を。

しかも、スタジオ解説に宮内庁担当だけでなく、なぜか安倍総理御用記者の岩田明氏子まで起用。

ちなみに羽鳥慎一のモーニングショー(テレビ朝日)でも、御用ジャーナリスト・田崎史郎氏が解説をしていました。

元号の本質:元号は本当に必要?

天皇陛下が退位され、新しい天皇陛下が即位される。

その際に従来通りごく普通に行われている元号の改定。

そもそも必要でしょうか。

これについては賛否両論あると思いますが、少し考えてみます。

現実的に考えて、元号は非常に不合理です。

日本の官公庁や公的機関の書類は、基本的には元号表記であり公的には元号使用が強制されています。

実際に元号発表が行われた数分後には、新元号が記載されたカレンダーも販売されていました。

しかし、元号は国際社会にはまったく通用しない上に、日本国内でも西暦が完全に定着し国民生活では西暦が中心になっている。

そのため、ことあるごとに元号表記を西暦に、あるいは西暦を元号に換算する必要が出てきます。

履歴書や書類の記載などで、
「西暦○○年って、平成○○年だっけ?」
と、インターネットで検索したことがある人は少なくないと思います。

しかも改元にあたっては当然、政府や民間のDBやシステムを平成から新元号の令和に刷新せねばならず、その対応には膨大な手間と費用を必要とします。

元号の持つ意味

この記事の冒頭でも触れた元号の意味。

元号とは暦の一種で、歴史学では支配者や指導者が空間(領土や民衆)のみならず時間をも手中におさめようとしてつくられたものと考えられています。

代表的なのが中国であり、周知の通り日本の元号も大陸から伝播したとされています。

今までの元号の語源が漢書など中国の史書からとられていることは冒頭でも記載しました。

元号は日本の伝統などと口にしても、ようするに中国由来なのです。

しかも現在の一世一元、民間への元号強制は明治から終戦までの天皇制国体イデオロギー体制の遺物ともいわれています。

日本書紀における元号

日本書紀によると、孝徳天皇の「大化」(646 年)が初めての公式な元号だとされています。

元号は現在の平成まで北朝を入れると約250もつくられました。

日本の天皇は明仁天皇で125代に数えられています。

つまり、単純換算で元号は天皇の人数の2倍の数あります。

本来現在の天皇が退位して新しい天皇が即位する際に改元されていれば、天皇の数だけ元号が存在するはずです。
これは、なぜか。

元号は政治的混乱、飢饉や天災、その他諸々の理由をつけては頻繁に変えられていたという歴史があるからです。

大衆は必ずしも元号を身近に感じておらず、日常的には干支を使っていたといわれています。

ところが、明治に入ってから大日本帝国憲法および旧皇室典範(第12条「践祚の後元号を建て、一世の間に再び改めざること、明治元年の定制に従う」)によって一世一元が定められました。

天皇を絶対的な権力として、大衆支配のイデオロギーの中心とする国体思想

そのなかにおいて改元は、まさに天皇の権勢をアピールするための重要なツールだったのかもしれません。

では、なぜ今も公的な使用を強制されているのでしょうか。

そこまで考えなくても。。。
と思うかもしれませんが、もう少しおつきあいください。

戦前の天皇制や国体思想の復活を目論んだ元号法制化運動

そもそも、明治以降、天皇制のイデオローグとして活用された元号は、第二次世界大戦での敗戦で、その法的根拠を失いました。

日本国憲法下の皇室典範に元号の定めが置かれなかったためです。

当然、こうした法的問題と戦後の国際化の流れのなかで、
「元号を使うのはもうやめて西暦に統一しようではないか」
という廃止論も盛り上がりました。

そして、昭和天皇の高齢化に伴い昭和の元号が終わりを迎える日が刻一刻と近づいていきました。

こうした流れに強い危機感を抱き、元号の法制化に邁進したのがいまの日本会議に繋がる宗教右派・極右運動家たちでした。

いま現在、元号は1979年施行の元号法によって法的な地位を得ていますが、これは彼ら極右運動体の成果であり、日本会議前史における大きな成功体験として刻まれているとされる。

日本会議とは

1997年結成の日本会議は、生長の家や神社本庁などの宗教右派が実質的に集結した日本を守る会(1974 年結成)と日本を守る国民会議(1981 年結成)が合わさって生まれたものです。

日本を守る国民会議はもともと、この元号法制化運動のための元号法制化実現国民会議が前身です。

そしてこれらの団体の実働部隊が、現在でも日本会議の中心にいる右翼団体・日本青年協議会(日青協)でした。

元号法制化運動が大きく動いた1977年、日青協が中心となって全国各地にキャラバン隊を派遣します。

彼らは同年秋に各地の地方議会で元号法制化を求める決議を採択させる運動に熱心に取り組んでいました。

日本会議の機関誌日本の息吹2017年8月号で、同政策委員会代表の大原康夫・國學院大學名誉教授が設立20年をテーマにふりかえるところによれば、元号法制化地方議会決議運動は翌78年7月までに46都道府県、1632市町村(当時の3300市町村の過半数)で決議がされました。

大原氏はこう述べています。

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地方議会決議を挙げ、中央・地方に全国的組織をつくるキャラバン隊派遣など啓蒙活動を行い、国会議員の会を組織していく。
つまり、現在の日本会議の国民運動の骨格であるこの三本柱は、このときに形作られたのです [/aside]

実際、当時の日青協の機関紙「祖國と靑年」は、キャラバン隊の運動の詳細や、森喜朗ら政治家を招いた大規模集会の模様を写真付きで大々的に取り上げています。

たとえば 1979年11月発行の43号では、キャラバン隊の西日本隊長だった宮崎正治氏が憲法改正を見据えて

  • 吾々の運動の大きな前進
  • 元号法成立による自信の表明

と胸を張っています。

西暦使用論が浮上するたびに、右派勢力が立ちはだかってきた

しかも彼らは、明らかに元号法の制定の先に、戦前の天皇制や国体思想の復活をみていたといわれたいます。

日本教文社から 1977 年に刊行された『元号 いま問われているもの』という本があります。

そのなかに竹内光則氏、佐藤憲三氏という日青協の運動家ふたりの対談が収録されていますが、そこでは元号法制化の意味するものと題して、こう語られています。

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元号法制化運動の一番根源的な問題は、天皇と国民の紐帯をより強化する、天皇の権威をより高
からしめるというところに一番の眼目がある
われわれの元号法制化運動は、たんに元号を法制化したらそれで良いという単純な運動ではないわけですね。天皇制をとりまく付帯的な事実としての元号とか、たとえば神器の問題とか、そういう戦後の象徴天皇制の下で無視もしくは軽視されて来た問題を復活せしめて行くことによって、国体恢復への大きな流れをつくる運動なんだということが理解されなければならないと思うんです[/aside]

国際化の流れの中で

国際化の流れのなかで行政文書などでは西暦を使用すべきという論が何度か浮上してきましたが、そのたびに保守勢力が強く反発し、現在まで温存されてきました。

例としては、1992年、政府の臨時行政改革推進審議会(第3次行革審)の世界の中の日本部会では、報告原案に盛り込まれていた行政文書での西暦併記が最終報告書では消されていました。

保守派や官僚の抵抗によって棚上げを余儀なくされたといわれています。

部会長を務めた稲盛和夫・京セラ会長(当時)は

[aside type=”boader”]タイトル
私も併記に賛成だが、義務づけると国粋主義のような人がものを言い出して、かえって変なことになるかもし
れない」と政治的な配慮を認めたといわれています。(朝日新聞1992年5月23日付) [/aside]

まとめ

わたしたちが、なんとなく受け入れてしまっている元号。

もちろん用いること自体は悪いことではないですが、歴史的背景も知っておくことも必要なのかもしれません。

いずれかのマスコミが今回の改元にあたって、そもそものイデオロギー的部分の特集を組んでも面白いのかとも思います。

新しい元号は、令和。

[aside type=”warning”]令和
人々が美しく心を寄せあう中で、文化が生まれ育つ。
梅の花のように、日本人が明日への希望を咲かせる国でありますように。 [/aside]

この言葉が持つ意味のように、純粋に希望咲かせる未来であるといいなと個人的には思います。

個人的には好きであった平成

平成の記念に、クリアファイルが売り切れているようです。
平成最後の年に記念に購入するのもいいかもしれません。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。