病院薬剤師の1日


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薬の専門家である薬剤師

薬剤師と一言で言っても、なるためにはいくつかの関門を突破しないとなれません。

大学受験、薬学部入学、薬剤師国家試験合格を経て、はれて薬剤師になります。

薬剤師になることは一つの目標かもしれませんが、ゴールではありません。

そして、薬剤師と一言で言っても仕事の仕方や業種は様々あります。

  • 病院薬剤師
  • 調剤薬局薬剤師
  • 製薬会社MR
  • 製薬会社開発、研究担当
  • 大学教員
  • 卸業者薬剤師
  • 研究所所属薬剤師
  • 公務員薬剤師

簡単にあげるだけでもかなりの数がありますが、実際にその中でやっていることや業種を細分化するとさらに多くなります。

他の仕事や業種のことはよくわからないので、ここでは病院薬剤師のことについて記載していきます。

病院薬剤師の1日

病院薬剤師の1日。

まずは平均的な平日の勤務についてお話します。

朝起床してからそれぞれの通勤経路で、病院へ。

大きな病院、小さな病院、色々ありますが、大抵の病院では朝の朝礼があります。

私の勤めている病院も朝、仕事始めの前に朝礼があります。

1日の始まりは朝礼から

朝礼では全体へのお願いや、新しい医療関係の情報の集中、ヒヤリハットやインシデントの報告があります。

また、当直がある病院とない病院がありますが、私の病院は当直があるため当直者から引き継ぎがあります。

朝礼にあまり時間をかけてはいられないため、全体的に重要な内容のみ申し送りや連絡されて、あとは各薬剤師が登録しているメーリングリストなどを使って情報を共有したりもしています。

朝礼が終わったあとは、それぞれの場所で働くことになります。

私の働いている病院では、大きく分けて調剤部門と病棟部門があります。

調剤部門は、なぜかセンター業務と言われているため、これからはセンター業務として書いていきます。

調剤部門のセンター業務

センター業務と一言で言っても、やることはたくさんあります。

分野に分けても、

  1. 内服・外用の調剤
  2. 注射調剤
  3. 製剤業務
  4. 外来化学療法での調製と説明
  5. 入院化学療法の調製
  6. 薬務といわれる薬品管理
  7. 麻薬調剤

以上の7つが、あります。

薬剤師というと調剤業務が一番知られているとは思いますが、調剤と一言で言っても色々な調剤や厳密には医薬品を混ぜたらする調製も行っています。

調剤の流れ

調剤は簡単にいうと、医薬品を患者さんごとに的確に供給することです。

薬剤師が調剤を行うためには、必ず医師の処方せんが必要になります。

医師が処方した処方せんを、薬剤師が確認。

用法用量や、それぞれの薬の相性、患者さんにとって安全に使用できるものかを確認します。

その確認業務のことを鑑査といいます。

処方せんに問題がないことが確認できたら、それぞれの薬を集めたり、計ったり、分包したりして、患者さんが使用しやすいように袋に入れて払い出します。

薬を入れる袋:薬袋

薬を入れる袋のことを、薬袋と書いて、

やくたい

と読みます。

薬袋には、その薬の効果の説明や、1日何回どんな時に使うかが記載されています。

内服や外用、注射と全てにおいて薬袋は作成して、患者さんの元や病棟の看護師のもとへ搬送されます。

製剤品の調製

センター業務の中の一つとして、製剤品の調製があります。

これは、既存の製剤に何かを混ぜたらするものと、新しく製剤を作成するものがあります。

既存の製剤に混ぜたりすることは、点滴から栄養を取るために使われるTPN(中心静脈栄養)と抗がん剤の調製があります。

それぞれ医薬品として販売されている薬品に他の薬品を溶かして入れたり、測って入れたりします。

TPNは中心静脈といった太い血管に直接薬液を点滴するため、無菌室やクリーンベンチを用いて、調製します。

逆に抗がん剤の調製は、調製する薬剤師が抗がん剤に曝露しないために、安全キャビネットというものを用いて混ぜたり溶かしたりします。

調剤部門のセンター業務の人員

今まで書いてきたような業務を、調剤部門担当の薬剤師は行います。

人員については、病床数や病院の大きさによって違いますが、最近では病棟での薬剤師業務が拡大されているため!調剤部門として1日従事する薬剤師は大体5から6人程度です。

もちろんそれでは全ての調剤を終えることはできないため、病棟部門の薬剤師がヘルプを行うなどして対応しています。

病棟部門については次回、記載します。

薬剤師の基本である調剤も、奥が深くやることはたくさんあります。


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ABOUTこの記事をかいた人

薬学部卒業後、そのまま大学院へ。 医療薬学を学び、患者さんのために最新の医療を実践するために病院薬剤師へ。 薬剤師で医学博士。 ここでは患者さんからの質問を調べつつ、役立つ情報を発信していければと思います。 専門は感染制御や救急、小児。お問い合わせもお気軽にどうぞ!!